「英語のスピーキングテストって何?」
「スピーキングテストはみんなが受けるの?」
「スピーキングテスト対策はどうすればいい?」

小中学生をお持ちの親御さんで、このようなお悩みを抱えている人はいませんか。

30~40代の親世代には全く馴染みのない英語のスピーキングテスト

初めて聞くテストに、どんな内容なのか、なぜ実施されるのか、わからないことだらけで不安な人も少なくないでしょう。

そこで今回は、英語力の測定に欠かせないスピーキングテストについて、テストの種類や受験方法などを解説していきます。

代表的なスピーキングテストをはじめ、都立高校入試に導入されたばかりの「ESAT-J」の内容も紹介するので最後までチェックしていってください。

英語力の測定にスピーキングテストは不可欠

2020年に小学3・4年生向けに英語が必修化されたことは知っている人も多いかと思います。

小学校3年生からの外国語活動を経て、5年生からは教科として成績がつくようになりました。

また都立高校入試では、2022年度の試験から「ESAT-J」というスピーキングテストの導入が始まりました。

外資系企業や大手企業に限らず、今、社会で必要とされていのは知識ではなく「使える英語」です。

大学入試でも、TOEICやTOEFLといった外部試験のスコアを利用する学校が増えてきています。

ここ数年でリモートワークが浸透し、学校の授業や大学の講義をはじめ、さまざまな習い事も急速にオンライン化が進みました。

加速するグローバル化とIT化のなかで、未就学の小さな子供から大人まで、「英語を話せない」ことは通用しない未来が待っています。

スピーキング力なくして英語力とはいえない状況を前に、従来型の暗記や読解では測れない目に見えない英語力を測るスピーキングテストは、ますます増えていくことが考えられるでしょう。

英語力を測る代表的なスピーキングテスト

英語力を測る代表的なスピーキングテスト

英語力に欠かせないスピーキング力を測るテストはたくさんあります。

小中学生向けの受験対策から社会人向けのビジネス英語まで、さまざまなスピーキングテストがある中で、代表的なものを6つご紹介します。

スピーキングテスト 採点方法 受験方法 受験料 試験時間
1 JET 解答を録音⇒人による採点 パソコン 2,900円~3,900円(税込) 30分~50分
2 TOEIC Speaking & Writing 解答を録音⇒人による採点 パソコン 6,930円(税込) 20分
3 アルクTSST 解答を録音⇒人による採点 電話・ナビダイヤル 8,800円(税込) 15分
4 E-CAT 解答を録音⇒人による採点 パソコン 4,950円(税込) 30分
5 InstaBiz Speaking Test 解答を録音⇒人による採点 スマホ・タブレットの専用アプリ 6,050円(税込) 20分
6 VERSANT 解答を録音⇒AIによる機械採点 スマホ・タブレットの専用アプリ 5,500円(税込) 20分

試験時間は15分〜20分ほど、パソコンやタブレットから解答を録音し、専門の講師やネイティブスピーカーによる採点を行っているテストが多くみられます。

JETは”Junior English Test”の略で、TOEICを開発したETSが作った子供向けのスピーキングテストです。

「TOEICとTOEIC Bridgeにシームレスに繋がる、学習の進捗評価を提供する」と謳っており、TOEICのジュニア版として世界でも広く知られています
(参照:https://www.jet-japan.ne.jp/about/loadmap.php)。

E-CATVERSANTは、アメリカの大学や高校の留学条件として、また世界の政府機関をはじめ多くの企業や教育機関で採用されているとてもメジャーなスピーキングテストです。

今の日本ではまだ英検1級が英語力の証明として根強いですが、VERSANTのようにAIを使った機械採点が広まれば、スピーキングテストは今後さらに浸透していくことが考えられます。

都立高校入試に導入された「ESAT-J」とは?

都立高校入試に導入された「ESAT-J」とは?

2022年の都立高校入試で導入された「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」をご存知ですか?

「ESAT-J(イーサットジェイ)」は、”English Speaking Achievement Test for Junior High School Students”の略で、直訳すると「中学生英会話力テスト」です。

英語4技能のうち「話すこと」に特化した英会話能力を測る試験です。会話力を測る試験ですが、面接のような対面では行いません。

タブレット端末を使用して録音した解答が採点され、AからFまでの6段階評価で結果が出されます。

東京都は、2022年度に実施した2023年度の公立高校入試からESAT-Jの活用を開始しました。

第1次募集と分割前期募集において、ESAT-Jのテスト結果が得点に直接反映されるということで、中学生がいる親御さんは耳にしたことがある人もいるかもしれません。

「ESAT-Jなんて初めて聞いた」「入試のスピーキングテスト?」と疑問だらけの人に向けて、ESAT-Jとは一体どんなテストなのか解説していきます。

名称 中学校英語スピーキングテスト「ESAT-J」
対象 都内公⽴中学校等に通う生徒
※エンカレッジスクール、チャレンジスクール、英語学⼒検査を実施しない学校等は対象外
スケジュール
  • 申し込み
    7月上旬~9月上旬にWEBまたは学校経由で申し込み
  • 試験日
    11月下旬~12月中旬(2023年度入試は11月27日実施)
  • 結果の受け取り
    翌年1月中旬以降
    生徒用マイページにスコアを公開
    スコアレポートが学校へ送付される
受験方法 タブレット端末による受験
配布されたタブレットの設定、イヤホンの装着を確認した後、解答を録音する
試験時間 10分程度
受験会場 都立学校、民間施設など
結果 AからFまでの6段階評価
A=20点、B=16点、C=12点、D=8点、E=4点、F=0点と段階ごとに点数化される

参照:
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/esat-j.html
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/files/esat-j/chirashi03.pdf

対象外の学校を除き、公立中学校で高校受験をする生徒のほとんどが受けることになります。

6段階評価が点数化され総合得点に加算される仕組みなので、もし何らかの都合により受験しなかった場合は0点扱いとなります。

ESAT-Jの点数は、都立高校の英語の学⼒検査に直接、加算されませんが、学力検査の得点と調査書点の合計に加算されます。

都立高校の推薦入試、分割後期募集・第二次募集以降の選抜についても、ESAT-Jの点数は活用されません。第一次募集・分割前期募集においてのみ、活用されます。

受験は強制的ではないものの、「英語が苦手だから」「受けたくないから」という理由で受験をしないと、都立高校を第一次募集・分割前期募集で受験する場合、周りの受験生に比べて不利になるので注意が必要です。

スピーキングテストで点数を上げるコツ

中学校の英語対策にもオンライン英会話がおすすめの理由 

スピーキングテストは、日頃から英語を話す機会が少ない学生にとって、テストの一発本番で受験してもなかなか高得点が上がらないものです。そこで、スピーキングテストで点数を上げるには、具体的にどんな対策を取ればいいのかについて解説します。

1. リスニング力も鍛える

スピーキングテストで点数を上げるには、スピーキングの練習ばかりすれば上がるのかというと、そうではありません。スピーキングテストでは英語で質問されるので、その質問が英語で聞き取れないと、何を答えていいのかも分からず太刀打ちできません。

実際、英検の準2級や2級の二次試験で、英語で何を質問されたのか聞き取れず、分からなくて答えられず、合格できなかったといった声を聞いたことがあります。リスニング力とスピーキング力はリンクしています。日本語でも、何を質問されているのかよく分からないと、上手に回答できませんよね。

リスニング力に自信がない人は、スピーキング力を上げるためにリスニング力も鍛えていきましょう。英語ネイティブや英語を上手に話せる日本人の英語を聞いて、その英語表現を学んで、いいところがあれば、真似するところから始めるようにしましょう。

2.  スピーキングで使える英語表現を学ぶ

中学校や高校の英語教科書では、長い読解文を読んで、単語熟語をたくさん覚え、テストを受けることになります。教科書に出てくる長い読解文の表現は、英語のスピーキングにはそのまま使えないものが多いです。

民間のオンライン英会話などを活用すると、スピーキングで使える構文をたくさん紹介してくれたりするので、オンライン英会話などを活用してみるのもいいでしょう。

3.自分の趣味や興味のあることを英語で説明

以前、英語力をアップするには、英語で日記をつければいいなどとアドバイスをされたことがありますが、日本語でも毎日日記をつけるのが厳しいのに、ましてや英語で日記をつけるなんてさらにハードルが高くなって実践するのが厳しいかったです。

昨今の中高生は、みんなそれぞれ「推し」の人がいて、その「推し」の人については、目を輝かせて話せたりします。まずは、そういった「推し」や自分の関心事について、少しでも英語で話せるようになることを目指してみてはいかがでしょうか。

「推し」について英語で話す際、アウトプットする場としてオンライン英会話を活用してみるのもいいでしょう。

Aさん
I’m a big fan of BTS.
訳)私はBTSの大ファンです。
Bさん
Who is your favorite in BTS?
訳)BTSの中で君の推しは誰?
Aさん
My favorite is Jimin.
訳)私の推しはJiminです。

4. スピーキングテストの傾向を調べて対策をとる

どんなテストであれ、そのテストの傾向を調べて対策をとることで、点数は大きく変わってきます。帰国子女で日常生活で英語を使っていた人でない限り、いきなりぶっつけ本番でスピーキングテストを受けても、なかなか高得点は取りづらいものです。

英検も3級以上は二次試験でスピーキングテストがあって、その対策をしてから試験に臨みますよね。2022年度から実施されている「ESAT-J」は、公式サイトにサンプル問題が出ているので、そのサンプル問題に目を通して、事前に解いてみてから、試験を受けるようにしましょう。

サンプル問題はこちらから確認できます。https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/content/files/esat-j/r6_esat_year3_sample.pdf

上記にリンクをクリックしてみると、PART A~PART Dまでの4部構成であることが分かります。

PART Aは「音読の問題」、PART Bは「会話の問題」、PART Cは「ナレーションの問題」、PART Dは「自分の意見を発表する問題」という構成になっています。この構成は変わらないでしょうから、それぞれの問題について、スピーキングテスト前に対策をとっていきます。

PART A ~PART Dまでのうち、自分がどのタイプの問題が苦手だというのも分かるでしょう。それが分かったら、その苦手問題を中心にオンライン英会話などを活用して、具体的な対策をとりましょう。

PART CとPART Dは、英検準2級や2級の二次試験でも似たような問題が出題されています。英検準2級や2級の二次試験対策をした人は難しく感じないかもしれませんが、英検は3級までしかやっていない人は、このサンプル問題やオンライン英会話を活用して準備するといいですね。

スピーキングテスト対策に最適なオンライン英会話

避けて通れなくなってきたスピーキングテストで、どうしたら高得点が狙えるのでしょうか。

従来のような暗記、読解をしているだけでは、いつまでたっても英会話力の上達は望めません。

使える英語力を伸ばしていくためには、実践を通して会話力が鍛えられるオンライン英会話が最適です。

なかでもおすすめなのが、教育で70年の歴史を誇る学研が運営しているKiminiオンライン英会話です。幼児から大人まで147の豊富なコースから目的とレベルにぴったり合ったコースを選択できます。

特に下記2つのスピーキングコースは、自分の言葉で伝える、会話を続ける力を磨けるコースとして人気を集めています。

トピックスピーキングコース
  • 好きなトピックを選び、講師と会話を行う
  • 「はい」「いいえ」と答えるだけでなく、その理由や付加情報などを加えて答える練習をする
  • 予測できない会話内容に応える「即興性」を鍛える
トータルスピーキングっコース
  • 様々なトピックを用いてスピーキング力の強化を目指す
  • 物や人物、イベントなどの描写、自身の経験や好きなことについて、説明したり理由を述べたりする
  • 自分で考え自分の言葉で伝える練習を通して会話力を向上させる

Kiminiオンライン英会話は、豊富なコース展開だけでなく、リーズナブルな受講料も魅力のひとつです。

質の高い講師とレッスン、こだわりの教材に加え、月額1,210円(税込)で始められる手軽さが多くの利用者の高い満足度につながっています。

「英語を話す力をつけたい」「スピーキングテストに備えたい」そんな人は、学研のKiminiオンライン英会話で無料体験してみるのがおすすめです。

まとめ

英語力の測定に欠かせないスピーキングテストについて、テストの種類や受験方法などを解説しました。

パソコンやタブレット端末を使ってAIの機械採点が広がりをみせるなか、急速に浸透しつつあるスピーキングテスト。

ESAT-Jが都立高校入試に導入されたことで、スピーキングテストはこれからますます脚光を浴びることになるでしょう。

英語ができて当たり前の世の中になっても怯えることのないよう、オンライン英会話のレッスンで話せる力を磨いておきたいですね。