「英語が話せるようになりたい」という気持ちはあっても、具体的に何をすればいいのかわからず困っている方も多いのでは。
そこで今回は、初心者が今から英会話に取り組む際、意識しておきたい学習のレシピについて、詳しく解説していきます。それにあわせて、初心者が陥りやすいNG勉強法や、おすすめの勉強法についてもご紹介するので、これから英語学習を始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
初心者の英会話学習における基本レシピ
初心者が効率的に英会話を学ぶ際は、いくつかのルールを守ることが効果的です。
ここでは、それら基本ルールを料理のレシピになぞらえて、全4種類ご紹介します。これから英語を学び始める方は、ぜひこのレシピ通りに進めてみてください。
レシピ①:毎日の勉強時間を確保する
英会話を上達させるためには、日々の継続が必要不可欠です。そのため、毎日少しずつでもよいので勉強時間を確保するようにしましょう。
とはいえ、数時間などの長時間を用意する必要はありません。勉強が本分である学生でもない限り、そのようなまとまった時間を割くことは不可能に近いでしょう。
重要なのは勉強時間の長さでなく、「毎日確保する」点です。5分でも10分でも、自分のライフスタイルに合わせて無理のない時間数を確保するようにしましょう。
レシピ②:隙間時間を活用する
毎日の勉強時間を確保するうえで、隙間時間は非常に有用です。
たとえば、通勤や通学で毎日電車に乗る人の場合は、移動時間を英会話の学習に充てることができるでしょう。また、基本は家にいるという主婦の方の場合でも、家事と家事の合間にある隙間時間を利用すれば、無理なく学習時間を確保できるはずです。
レシピ③:自分の興味あることと関連づける
英会話の勉強を毎日続けるには、自分が興味を持てるものと関連づけることが重要です。
たとえば映画好きの方であれば、英語で映画を観るとよいでしょう。これはドラマ好きやアニメ好きなど、あらゆるエンタメ趣味に応用可能です。
また、洋服好きであれば、海外のブランドサイトを英語でチェックしてみたり、そのブランド服を紹介しているYouTubeを視聴してみたりできます。このように、今や英会話の門はあらゆる趣味と関連づけることが可能です。
レシピ④:英語を話すこと(スピーキング)を重視する
私たち日本人は英語を学ぶ際、英語を読むこと(リーディング)に偏ってしまいがちです。しかし、実際の英会話では自発的に話すことが必要なので、意識的に話すこと(スピーキング)の練習を行うことが欠かせません。
そのため、独学なのであれば、英語で独り言をつぶやいたり、英語で話せる友人を作ったりするのが効果的。それらが難しい場合は、英会話スクールやオンライン英会話などを利用し、英語で会話ができるシチュエーションを意識的に作るようにしましょう。
英語学習で注意すべきNG勉強法
せっかく英会話の勉強を始めても、なかなか思うように効果が得られなかったり、途中で辛くなって諦めてしまったりする人もいます。
ここでは、そんな事態に陥らないよう、NGな英語勉強法を4種類チェックしておきましょう。
NG①:インプットばかりを繰り返す
英会話ができるようになりたいなら、インプットばかりを繰り返す勉強法はNGです。
インプットとは、知識を自分の中に取り入れることで、得た知識を表現するアウトプットと対になっています。教材やカリキュラムでいくらインプットを繰り返しても、それだけでは英語を話せるようにはなりません。英語学習全体を10割としたとき、最低でも3割以上はアウトプットに時間を割くようにしましょう。
NG②:難しすぎる教材・カリキュラムで勉強する
英会話を学ぶ際、難しすぎる教材やカリキュラムを選ぶのはNGです。
英会話を上達させるためには、未知の単語や表現を覚えるよりも、英語を使うのに慣れることの方が数段大切です。むしろ、知らないことが多すぎる状態だと、英語を学ぶことが苦行になってしまい、途中で諦めてしまう原因にもなりかねません。
そのため、教材やカリキュラムを選定する際は、半分以上は理解できるレベルのものを選ぶのが得策です。最初のうちは、「少し簡単すぎるかな?」と思うくらいのものから学び始めるとよいでしょう。
NG③:音声を聞き流すだけの勉強法
英会話の勉強法として、英語の音声をただ聞き流すだけのものがありますが、初心者だと充分な効果が得られないので要注意です。
音声を聞き流す勉強法は、その音声がしっかり聞き取れ、個々の単語や表現を理解できる人には効果的です。しかし、初心者が字幕など無しにただ聞いたところで、単なる雑音にしか聞こえないでしょう。
英語の音声で勉強する場合は、ただ聞き流すのではなく、内容がわかるスクリプトを見ながら聞いたり、音声の後に自分でも発声したりなど、工夫しながら学習を進めることが重要です。
NG④:大きな目標だけを設定する
英会話を勉強する際、「英語がペラペラになる」などと大きな目標だけを設定するのはNGです。
先述の通り、英語が話せるようになるには日々の積み重ねが不可欠です。そのため、大きな目標だけを掲げていると、そこまでの距離が遠すぎて、途中で諦めてしまう原因になってしまいます。
そのため、できれば1日ごと、1週間ごとなどの細かいスパンで目標を立てましょう。その際、あまり厳密に目標化すると重荷になってしまうので、「英単語を5個以上覚える」などと最低限度の目標を立てるとよいでしょう。
初心者におすすめの英会話アウトプット勉強法
先述の通り、英会話の勉強ではインプットだけでなくアウトプットも意識的に行うことが重要です。
そこで、ここからは英語初心者におすすめの、アウトプットを重視した英会話の勉強法をご紹介します。
おすすめ①:英語で日記をつける
毎日続けられる英語のアウトプット機会として、日記をつけることが非常におすすめです。
とはいえ、何十行にも及ぶ長編を書く必要はありません。その日何があったかについて、3行程度で簡単に書く程度で充分です。その程度の日記であっても、毎日続ければ無理なく英語脳を養うことができます。
なお、紙にペンで書く日記だけでなく、スマホのメモ機能やSNSでの投稿などでもOKです。夜寝る前にその日の日記をつけたり、朝起きたら昨日の日記をつけたりして、日々の生活に英語を紐づけていきましょう。
おすすめ②:英語で脳内実況を行う
自分の身の回りの出来事を英語で脳内実況することも、英語力を向上させるために非常に効果的です。
日本で生活していると、英語で発話する機会は少ないですが、「英語で考える」ぶんには、いつでもどこでもできます。たとえば、通勤や通学の途中で見える景色を脳内で英語に置き換えて表現するだけでも、毎日続ければ大きな学習効果が得られます。
その際、上手く表現できなかったことは、手帳やスマホなどにメモしておき、後で調べておきましょう。それを踏まえて英語日記をつければ、更なる効果が期待できます。
おすすめ③:映画やドラマでシャドーイング・ディクテーションする
英会話を学ぶ素材として、海外の映画やドラマも非常に有益です。最初は字幕ありで視聴し、慣れてきたら音声だけで視聴することで、エンタメを楽しみながら英語力を伸ばすことができるでしょう。
しかし、ただ観るだけでは効果が薄いので、観ながらシャドーイングやディクテーションを行うのがおすすめです。
シャドーイングとは、音声の後に自分でもそれを真似て発生すること。登場人物がしゃべった後に一時停止をして、自分でもセリフを繰り返すよう癖をつけましょう。
一方のディクテーションとは、音声を文字に書き起こすこと。この場合は字幕を利用して添削し、間違っていた場合は改めて聴き直すことが重要です。
おすすめ④:オンライン英会話を利用する
日常の中で英語のアウトプット機会が作りにくい場合は、オンライン英会話を利用するのがおすすめです。
オンライン英会話は、スマホやPCなどの端末があれば、いつでもどこでも英会話のプロとの会話が楽しめます。1回のレッスン時間も15分~30分程度と短いので、日々の隙間時間を利用して、効果的に英会話を学ぶことができるでしょう。
教育に70年の歴史を持つ「学研」が提供するKimini英会話では、学習者のレベルに合わせて色々なカリキュラムが設けられています。
「みんなのコースレシピ」では、ご年齢や目的に合わせて最適なおすすめカリキュラムをご紹介しているので、オンライン英会話での学習に興味のある方は、ぜひご覧ください。
まとめ
今回は、英会話初心者の方におすすめの学習レシピや、おすすめ&NGの勉強法について詳しくご紹介しました。
英会話を習得するために重要なのは、毎日少しずつでも継続し、アウトプットを意識的に行うことです。今回ご紹介したことを参考に、ご自身に合ったペースで英語学習に取り組んでいただければ幸いです。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!