今回は「測定って英語でなんていうの?」をテーマに、測定や計測に関する英語や例文を紹介します。さらに、「測定」の正確な意味や、「測定」という言葉が使用される場面も併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
「測定」ってどういう意味?
「測定」という言葉を見たり、聞いたりしたことがある方がほとんどでしょう。ただ、実際は、「測定」の正確な意味を理解している方は少ないかもしれません。そこで、まずは「測定」の意味を解説します。
「測定」は、なにかの量、大きさ、形などを、決めるときの行為と定義できます。長さや幅、重さや体積など、物体の大きさを測ったり、計算したりするときの行動そのものが「測定」なのです。
また、測定は、物理的および化学的特性の変化を定量化するため、そして特性や物体を比較するためにも用いられることがあります。
なお、測定は、特定の物体や分野に特化したものだけでなく、どのような場面でも使えるものがあります。たとえば、定規は、距離を測定するものですが、ストップウォッチは時間を測定するものです。このように、同じ「測定」であっても、計測するための道具や、計測単位に違いがあるのです。
とはいえ、いずれも、ある物体や物事を計測していることから、「測定」と解釈されるのです。
なお、科学的な実践において、測定は物理システムの挙動を記述・説明し、将来の挙動を予測するために用いられることがあります。さらに、関連する物体や効果を比較するためにも用いられることがあるでしょう。
たとえば、ある物体の質量や速度を測定し、その結果を同じような形や大きさの物体と比較することが可能です。さらに、測定によって、物体や現象をその大きさ、形状、種類によって分類することもできます。
測定の単位
測定の単位とは、物体やプロセスの物理的および非物理的特性の両方を定量化するために使用される体系です。
メートル法は測定単位の一例であり、世界で最も広く使用されており、10進法に従って体系化されています。また、科学や工学で使われる単位には、質量を表すトロイやアボイド法、電力を表すワット、時間を表す秒、角度を表すラジアン、力を表すニュートンなどがあります。
「測定」の例
測定は、さまざまな物体や現象に適用できます。ここでは、測定の単位をいくつか見ていきましょう。
測定の単位 (Unit of Measurement)
- 長さと幅 (length and width):物体の大きさを測るのに使う。
- 高さ (height):物体の高さを測るのに使う。
- 重さ (weight):物体の質量や影響力を測るのに使う。
- 速度 (speed):物体の速度を測るのに使う。
- 温度 (temperature):物体の熱エネルギーの測定に使われる。
- 圧力 (pressure):物体に加えられる力の大きさを測るのに使われる。
- 体積 (volume):物体が占める空間の大きさを測るのに使われる。
上記のような単位を使って、測定がなされます。
「測定」という言葉はどのような場面で使用する?
ここでは、「測定」という言葉がどのような場面で使用されるか、場面ごとにどのような解釈があるのかを見ていきましょう。
科学において
「測定」は科学における基本的な概念であるといえます。というのも、どのような科学的調査でも、対象物や現象を測定することが含まれているのです。
「測定」は、実験や研究から得られたデータを理解するために不可欠であり、物体、システム、プロセスの特性を定量化するために用いられています。
なお、科学における測定の例としては、物体の質量、距離の長さ、液体の体積などがあります。
数学
数学においては、「測定」は2つ以上の数の関係を記述するために使用されます。測定することで、方程式を解いたり、ほかの数学的な課題を扱ったりすることができるのです。また、測定は、物体の長さ、幅、高さだけでなく、図形の面積や体積を計算するのにも使われます。
そのほか、測定はまた、2つの直線間の角度や2点間の距離を求めるのにも使われることがあるでしょう。
工学
工学では、「測定」は製品や構造物を作るために使われることが一般的です。
測定は、橋や建物などの構造物を構築するために必要な力やトルク、圧力や強度を計算するために使用されます。また、測定は、工学設計に使用される部品のサイズや形状を決定するためにも使用されることも珍しくありません。
日常生活
「測定」は日常生活でも使われます。たとえば、自分の持っているお金の金額や量、枚数に加え、調味料の量や調理時間など、これらも測定の対象となるのです。
測定は、食料品店で品物の重さを量ったり、サービスの料金を計算したり、家具の寸法を決めたりするのに使われることもあるでしょう。そのほか、測定は、日常生活における物体、システム、およびプロセスの特性を定量化するために不可欠であるといえます。
「測定」って英語でなんていうの?
「測定」を英語で表現すると、”measure “となります。これは名詞、動詞、形容詞として使うことができます。
名詞としての “measure “は「測定」「計測」という意味があります。また、動詞としての “measure “には、「測定する」「寸法がある」といった意味があるので、なにかを計測したり、測定したりするときに使います。
(例)
The boat measures 15 feet long.
このボートは15フィートの寸法があります。
1フィートは約30センチですので、フィートをセンチ表記に変更すると、15フィートだと450センチメートルで、4.5メートルになりますね。
You can measure his character by his reaction.
彼の反応から彼の性格を判断できます。
「測定」にまつわる英語
ここでは、「測定」にまつわる英語を見ていきましょう。
- square measure:面積
- dry measure:乾量
- binary measure:2拍子
- liquid measure:液量
- cubic measure:体積
- tape measure:巻き尺
動詞”measure”の意味と使い方
“measure”という単語が、「測定」や「測定する」という意味で使われることが分かったところで、まず”measure”を動詞の意味と使い方について詳しく見ていきましょう。
1 measure …「…を測定する」
長さを測定するには、メートルやマイルなどいくつかの測定単位があります。
アメリカでは長さの測定するのにどの単位が使われるの?
アメリカではマイル、フィートやインチが使われるよ。
1マイルは1.6kmで、1フィートは約30センチ、1インチは約2.5センチです。
2 measure … 「…の寸法である」
その壁は高さ3.5メートルの寸法だ。
測定される物が主語になっている場合、measure … は「…の寸法である」という意味になります。
3 measure … 「…を評価する」
他動詞の”measure”は「測る」から発展して「評価する」という意味で使われることがあります。
良いマナーの価値は、お金では評価できない。
この場合の”measure”は文字通り測定することを意味しているわけではなくて、「品定めする」や「評価する」という意味で使われています。
名詞”measure”の意味と使い方
次に、名詞”measure”の意味と使い方について詳しく見ていきましょう。
1 計測器具(物差し、巻き尺)
名詞”measure”の使い方として最も一般的なものは、計測器具(物差し、巻き尺など)です。
日本語の話し言葉でも、「メジャーを使って寸法を測って」という表現は使いますね。英文での名詞”measure”を使った例文を紹介します。
彼はその新しい本棚の長さをチェックするために巻き尺を使った。
”tape measure”を日本語にすると「巻き尺」ですね。家庭電化製品を購入する際に、スペースにうまくフィットするかどうかチェックするために、「巻き尺」で長さをチェックすることがあるのではないでしょうか。
2 尺度、基準
名詞”measure”は「尺度、基準」という意味でも使われます。
具体的にどのように使われるのか、例文を見ていきましょう。
カロリーって食物が持つエネルギーを正確に示す尺度だね。
だから、ダイエットをするときに、食品のカロリーをチェックして、一日の摂取カロリーに気を付けなきゃならないね。
3 measure「手段、措置」
名詞 “measure”は、通常 複数形にして「手段、措置」という意味でもよく使われます。
「手段(措置)を取る」を英語にすると、”take measures”となり、よく使われる表現なので、覚えておくと使える機会が多いと思います。
行政機関は、問題が起きた場合には適切な手段を取ることが期待されています。
”measures”の前に、”appropriate”「適切な」や “effective”「効果的な」など形容詞を入れることが多いです。
実際に使える英語例文
次に、実際に使える英語例文を紹介します。
このデバイスを使って、どうやって血圧を測ればいいのでしょうか。
これを腕にまいてから、赤色のボタンを押してください。そうすると、そのデバイスが血圧の測定を開始します。
このテストの目的は何ですか。
このテストの目的は学力測定です。
どうやって角度を測定すればいいのでしょうか。
分度器を使って角度を測定できます。
まとめ
今回は「測定って英語でなんていうの?」をテーマに、測定の意味や英語表現、さらに実際に使える英語例文を紹介しました。
測定は、なにかを計測する行為であり、日常生活はもちろん、さまざまな場面で使用します。また、測定を意味する”measure”は、日本語の「メジャー」の語源であり、聞き馴染みがあることから、比較的覚えやすい英語といえるでしょう。
“measure”はさまざまなシーンで使えるので、ぜひこの機会に覚えて、しっかりと使いこなせるようになりましょう。