「解析の英語表現を完全習得しよう!」

皆さんは英語で「解析」を表現できますか?

こちらの記事では、英語学習者向けに、解析を表す英語表現の種類や使い方、さらには具体的な例文を紹介します。

解析に関する英語表現が分からなくて困っている人や、英語で解析について話したいと思っている人は必見です!

「解析」を英語で表現する方法

「解析」を英語で表現する方法

まずは、「解析」を意味する英単語を3つ紹介していきます。

  1. “Analysis”
  2. “Examination”
  3. “Study”

それぞれの単語の意味や使い方・例文を確認していきましょう。

“Analysis”

“Analysis”は、「分析」や「解析」を意味する英単語です。

この単語は、何かを詳しく調査したり、データを分析する場合に使用されます。

品詞は「名詞」であり、複数形は”Analyses”を使うので覚えておきましょう。

Aさん
The scientist is currently working on the analysis of the experimental data.

訳)その科学者は現在、実験データの解析に取り組んでいます。

“Examination”

“Examination”は、詳細な「検査」や「調査」という意味の英単語です。

この単語は、特定の対象や状況を詳しく調査する場合や、テストや試験を実施する場合に使用されます。

品詞は「名詞」であり、他にも「試験」や「テスト」という意味合いでも使用される単語です。

Aさん
The doctor performed a thorough examination of the patient to determine the cause of the symptoms.

訳)その医師は症状の原因を特定するために、患者の詳しい検査を行いました。

“Study”

“Study”は、「研究」や「調査」という意味を持つ英単語です。

この単語は、特定のトピックや学問領域について学ぶ場合や、研究を行う場合に使用されます。

品詞は「名詞」になりますが、「動詞」で使う場合は「勉強する」という意味で使われることが多いです。

Aさん
She spent many hours studying for her upcoming biology exam.

訳)彼女は次の生物学の試験のために何時間も勉強しました。

「分析」と「解析」の違い

日本語で「分析」と「解析」の意味はどう違うのでしょうか?

平たく言うと、「分析」は「データを構成要素に分けること」で、「解析」は「データを調べ、その背後にある原因や構造を解き明かすこと」です。

まず、日本語で「分析」と「解析」について、意味とその使い方を確認しておきましょう。

分析の意味と使い方

分析は、ある対象をより小さい部分に分けて、その構成要素や関係性を明らかにすることを意味します。これは、複雑なシステムや問題を理解しやすくするために行われます。

化学における分析では、物質を成分に分けて、それぞれの特性や含有量を調べることを意味します。

データ分析とは、収集した情報を整理・分類して評価することを意味します。

自己分析とは、自分自身の強みや弱み、価値観などを確認することを意味します。そうすることで、ビジネスや対人関係に役立ちます。

「解析」の意味と使い方

「解析」は、複雑なデータやパターンを細かく調べ、その背後にある原因や構造を解き明かすことを意味します。「解析」は「分析」より一歩進んで、原因や構造を解き明かすことと理解していいでしょう。

数学における解析学は、関数や微分方程式などの数学的対象を詳細に研究して、解明する学問です。

コンピュータサイエンスでは、「データ解析」や「アルゴリズム解析」という作業が重要になってきます。

「データ解析」とは、さまざまな種類のデータを大量に集め(ビックデータの収集)、そのデータを加工し、集計しやすい形式に変換、図表化することにより、今まで気づかなかった知見を発見することです。

「アルゴリズム解析」とは、アルゴリズムの計算複雑性(アルゴリズムの実行に必要な時間、ストレージ、その他のリソースの量)を求めるプロセスのことです。

「分析」と「解析」を表す英語

日本語で「分析」と「解析」の意味の違いと使い方を見てきましたが、この2つの単語の英語表現は変わってくるのでしょうか?

結論から先にお話しすると、「分析」と「解析」のどちらにも、同じ英語 “analysis”が使われます。

「分析」にも「解析」にも同じ英語が使われるんだったら、日本語で「分析」と「解析」は少し意味が違い、状況や文脈でその2つを使い分けると言っているのを、英語でどう表現すればいいんだろう?と思われるかもしれません。

しかし、「データ分析」も「データ解析」も、英語に訳すと、”data analysis”になってしまいます。

Aさん
Data analysis means organizing, classifying and evaluating the information collected.

訳)データ分析とは、収集した情報を整理・分類して評価することを意味します。

Aさん
Data analysis means examining data and uncovering the causes and structure behind it.
訳)データ解析は、データを調べ、その背後にある原因や構造を解き明かすことを意味します。
Bさん
Both are called data analysis in English. I’m a little confused.
訳)どちらも英語では ”data analysis”なんだね。ちょっと混乱しちゃうよ。

英語では同じ単語を使いますが、日本語では、その意味合いや使い方が若干違うので、違う表現を使っている単語というのは、「分析」と「解析」以外にも若干あったりします。

ちなみに、データについては、日本語で「データ分析」「データ解析」という表現が使われますが、アクセスやアルゴリズムに関しては、「アクセス解析」「アルゴリズム解析」という表現を使うのが一般的で、「分析」はほぼ使われていません。

「解析」に関連する表現

Analysis

次は、「解析」に近しい意味を持つ表現を確認していきましょう。

  1. 分析:“Analyzing”
  2. 研究:”Research”
  3. データ:“Data”

それぞれの単語の意味や使い方、例文を解説します。

分析:“Analyzing”

“Analyzing”は、「分析を行うこと」や「解析すること」を意味する英単語です。

先に紹介した、”Analysis”の動詞形、”Analyze”の現在分詞となります。

使い方は主語によって変化しますが、一般的には「be + analyzing」の形で使われる単語です。

Aさん
They will be analyzing the market trends for the upcoming report.

訳)彼らは今後のレポートのために市場のトレンドを分析する予定です。

研究:”Research”

“Research”は、「研究」や「調査」、「探求」を意味する英単語です。

品詞は「名詞」になり、研究活動や調査の結果を指す場合に使用されます。

また、「動詞」でも意味を持つ単語なので、一緒に覚えておきましょう。

この場合意味は、「研究する」「調査する」「探求する」になるのです。

Aさん
She conducted extensive market research on the topic.
彼女はそのトピックについて広範囲に渡る市場調査を行いました。

データ:“Data”

“Data”は、そのまま「データ」や「情報の集合体」を指します。

”data”は、一般的に複数形として、教えられています。単数形は datum ですが単数形の”datum”で使われることは、ごくまれで、通常 複数形の “data”で使われます。

Aさん
The data suggest a correlation between these two variables.

訳)データはこれらの2つの変数の相関関係を示唆しています。

“data”が複数形扱いということなら、厳密に言えば、「このデータ」の英訳として ”this data”とするのは文法的に正しくないので、”the data”を使うのが無難ですね。

アクセス解析について

「アクセス解析」という表現をよく耳にしますね。企業や組織は、自社のウェブサイトへの訪問者がどういう経路でやって来たかを、Cookieを使って調べています。ウェブサイトを訪問した際に、「当社はCookieを使っています」という表示がよく出ますが、それはアクセス解析を調べるためです。その表示と共に「すべてを受け入れる」と「必要最低限のものだけ受け入れる」という選択が出て、どちらか選択するまで表示が消えないですね。

Aさん
Many companies and organizations use cookies for access analysis.
訳)多くの企業や組織がアクセス解析のために、Cookieを使っています。
Bさん
That’s right. They say like this, “We use cookies. Please choose ‘accept all’ or ‘accept only the minimum necessary’.”
訳)その通りだね。彼らは「クッキーを使っています。『すべてを受け入れるか、最低限必要なものだけを受け入れるか選んでください』」と言ってるね。

「解析」の実戦練習|例文紹介

「解析」の実戦練習|例文紹介

最後に「解析」を使った実戦練習をしていきましょう。

対話形式の例文を用意したので、ぜひ参考にしてください。

“Analysis”の例文紹介

Aさん
I just finished the analysis of our website traffic!
訳)ちょうどウェブサイトのアクセス解析を終えたところだよ!
Bさん
That’s great! What did the analysis reveal?
訳)お疲れ様でした! 解析の結果はどう?
Aさん
It showed that the majority of our website visitors are coming from social media platforms.
訳)それは、うちのウェブサイトに来る訪問者はSNSのプラットフォームから来ているということを示していたよ。
Bさん
Interesting. Do we have any insights into which social media platforms are driving the most traffic?
訳)興味深いね。具体的にどのSNSからのトラフィックが多かったの?

“Examination”の例文紹介

Aさん
Hey Ken, have you finished analyzing the data for the project?
訳)ケン、プロジェクトのデータ分析は終わったのかい?
Bさん
Hi Emily! Yes, I’ve completed the examination of the data. It was quite interesting.
訳)エミリー、こんにちは!はい、データの検証を終えました。なかなか面白かったよ。
Aさん
That’s great! Did you find any significant findings or patterns?
訳)それは素晴らしい!何か重要な発見や法則性はあった?
Bさん
Yes, I discovered a correlation between two factors that could explain the observed trend.
訳)うん!その観察されたトレンドを説明できる2つの要因に関連性があることを発見したんだ。

データの「検証」に”examination”を使っています。「要因」は英語で”factor”です。データ分析を行う上で、トレンドの観察を行い、それを説明できる要因が何かを調べます。その要因に関連性 correlation があることを発見できたら、それがデータの「検証」examination につながるというわけです。

“Study”の例文紹介

Aさん
How is your studying going?

訳)勉強は順調に進んでる?

Bさん
It’s going well. I’ve been studying for my upcoming biology exam.
訳)順調だよ。今度の生物学の試験のために勉強しているんだ。
Aさん
That’s great to hear! What specific topics have you been focusing on?
訳)それはよかった!具体的にはどのようなことに力を入れてきたの?
Bさん
I’ve been studying cell structure and function, as well as DNA replication and protein synthesis.
訳)細胞の構造と機能、DNA複製とタンパク質合成についてかな。

まとめ

今回の記事では、英語で「解析」を表す単語とその使い方や、「解析」にまつわる表現について紹介しました。3つの言い方を最後に復習していきましょう。

  1. “Analysis”
  2. “Examination”
  3. “Study”

英語を使った「解析」の表現は、日常会話やビジネスの場でも頻繁に使われる表現の一つです。

今回の記事を参考に、「解析」を正確に伝えるための表現を学び、英語力の向上に役立ててみてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。