他人からジロジロ見られたり、大勢の人の視線を集め好奇の目で見られたりするのは、あまり気分の良いものではないですよね。
なかには注目を浴びるのが好きな人もいるかもしれませんが、無言で長時間ジロジロ見られて喜ぶ人はそんなに多くはないでしょう。
とはいえ、珍しいものや人を見かけたら、気になって見てしまうのも多少は仕方がないことです。
今回は、思わず目を向けて「ジロジロ」と見る動作を意味する英語と類義語、関連するスラング表現を紹介していきます。
「ジロジロ」が表す意味
「ジロジロ」とは、長時間、誰かまたは何かをじっと見つめる様子を表す擬態語です。
「ジロジロ」が使われる多くの場合は、ものや人を無遠慮にしつこく見つめるさまを意味しており、否定的なニュアンスを含んでいます。
「ジロジロ」と見る様子は、他にも以下のような言葉で表されます。
- じっと見る
- 見入る
- 熟視する
- 注視する
- 凝視する
- 見つめ続ける
いずれの表現も、対象に無遠慮な視線を向け、長い時間見続ける様子を意味します。
人を「ジロジロ」見つめることは、場合によっては相手をとても不快にさせることがあるので、誰もが注意すべき態度といえるでしょう。
「ジロジロ見る」は英語で”stare at”

「ジロジロ」と見つめる様子を、英語では”stare”で表現します。
思いがけない、または意外な出来事を目にしたときの、驚きや怒りなどの感情を表して使われることが多いです。
辞書では以下のように定義されています。
stare [verb]
to look at something or someone for a long time without moving your eyes, for example because you are surprised, angry, or bored
驚いた、怒った、退屈したなどの理由で、目を動かさずに長い間何かや誰かを見ること
“stare”には、動詞と名詞の2つの用法がありますが、「ジロジロ」と見る動作を表すときは”stare at”の形で表現するのが一般的です。
“stare at”を使った例文
“stare at”の使い方を例文で確認しましょう。
訳)階段から落ちたとき、周りのみんなにジロジロ見られました。
訳)彼女は、信じられないという様子でわたしをジロジロ見てきました。
訳)彼が限定スニーカーを履いていたので、思わずジロジロ見てしまいました。
訳)なかには他人をジロジロ見るのが好きな人もいます。
ジロジロ見るのをやめてほしいときや注意するときは、次のように言うとよいでしょう。
訳)ジロジロ見ないで!
訳)ジロジロ見つめるのはやめて!
訳)そんな風に人の顔をジロジロ見てはいけません。失礼です。
不快な気持ちをはっきりと伝えることも大切ですよ。
訳)わたしたちが双子だからってジロジロ見られると、不快な気持ちになります。
訳)何をジロジロ見てるのですか?不愉快なのでやめてください。
訳)人にジロジロ見られるのは嫌いです。ゾッとします。
“stare at”の類義語

「ジロジロ」見ることを英語で表すときは、”stare at”で表現すると述べましたが、他にも似たような意味を持つ英語があります。
“stare at”と同じように、何かをじっと見る、を表す類義語を紹介します。
look
“look”は、おもに静止している人やものに対して、「視線を向ける」「見る」といった意味を表す英語です。
英語を学習したことがある方なら誰もが知っているであろう、「見る」を意味する最も基本的な動詞ですので、必ずおさえておきましょう。
watch
“watch”は、動いている人やものに対して、「じっと見守る」「注意して見張る」などの意味を持つ英語です。
動いているものや人を、「注意して見る」あるいは「監視する」のような意味合いが含まれます。
gaze
”gaze”は、驚きやあこがれ、称賛などの気持ちを込めて、「熱心にじっと見つめる」「じっと見つめる」といった意味を表す英語です。
特に興味や関心のあるものや好きな人などに向けた好意的な視線のことを指します。
glare
“glare”は、憎悪や怒り、敵意、反抗などの気持ちを込めて「にらみつける」ときに使われる英語です。
目に角を立てて怖い目つきをしたり、目を大きく開いて怒りをあらわにするさまを表します。
goggle
“goggle”は、びっくりして「目を丸くして見る」「目をむく」という意味を持つ英語です。
名詞(複数形)では、スキーやダイビングなどのゴーグルや水中メガネの意味になります。
「ジロジロ」見るのスラング表現

最後に、「ジロジロ」と視線を送る様子を表すスラング表現を紹介します。
会話で突然出てきて困惑しないよう、知っておくといざというときに役立ちますよ。
eyeball
“eyeball”は、何かまたは誰かを直接、注意深く見ることを意味するスラング表現です。
意味深なニュアンスを含んでおり、”stare at”と同じようなシーンで使えます。
訳)2人はお互いを怪訝な目で見ていました。
gawp
“gawp”は、おもにイギリス英語で使われているスラング表現で、何かを驚いて口を開けたまま長時間見つめるさまを表します。
びっくりしすぎて何も言えない状況において、ただただ対象を見つめているような場合に使われます。
訳)担架で運ばれるわたしをみんながじっと見つめていました。
rubberneck
直訳すると「ゴムの首」の“rubberneck”は、詮索するようにじっと見つめる人、野次馬のように見物する人を指して使われるスラング表現です。
訳)南行き車線にいた野次馬が2度目の事故を引き起こしました。
まとめ
「ジロジロ」と見つめる視線や態度を表す英語と類義語、関連するスラング表現を紹介しました。
ものや人を「ジロジロ」と見ることは、たとえ称賛や驚きなどプラスの感情が込められていたとしても、あまり好まれる態度ではありません。
「ジロジロ」と無遠慮な視線を向けたことによって、相手を不快にさせ、無礼な人という印象を与えてしまうかもしれません。
「目で語る」または「目で会話する」などの言語を介さないコミュニケーションは、誤解が生まれやすいので、特に国や文化の違う間柄では注意が必要です。
言葉でしっかりと気持ちを伝え合うためにも、英語を学び、習得しておくことがとても大切ですね。
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