「結果」を英語で何と言うかと言われたら、皆さんはどんな単語を思い浮かべるでしょうか。実は英語には色々なシチュエーションで使う単語があるので、これらを使い分けできるようになったら一流です。タイトルにもあったように、果物を表す”fruit”だって結果という意味なのですから、改めて英語は興味深いですよね。では、どのような単語があるのかチェックしてみましょう!
result
「結果」と聞いて多くの人が思い出すのがresultではないでしょうか。中学の間に習った単語は定着しやすいため、一番に頭の中に出て来る傾向があります。高校生になるとそこまで単語学習に時間を割いてくれないため、よほど自学自習を頑張らないとサッと出てきませんからね。
resultは、難しく言ってしまえば因果関係から生じた最終的な結果です。つまり、原因と結果が直接的に結びついているという意味。”cause and result”で「原因と結果」という意味になります。
resultsと複数形になっているものもありますが、これは明らかにどのような結果なのか形容する語句がない場合、一般的には良い結果を意味します。少しの違いですがこれも豆知識として覚えておくと英語のニュアンスがつかめます。
Tom’s broken leg is the result of his own carelessness.
訳)彼の足の骨折は、彼自身の不注意が招いた結果です。
He missed the train, and as a result, he was late for work.
訳)彼は電車を逃した、そして結果として、仕事に遅れた。
outcome
outcomeは、最終的に生じた結果を意味します。単語自体は覚えやすいものの、あまり聞いたことはないかもしれませんね。結果の中でも、ニュアンス的には最後にもたらされた結果という意味が強いです。別の表現で言い換えるならば “at the end of”ですね。
何か商品ができたという物理的な結果でも使えますし、考えだして生まれた結論にも使えます。先ほど”result”では因果関係を意識すると解説しましたが、”outcome”は原因を意識せずに、出てきた「結果」について言及する傾向があります。
How was the outcome of the meeting?
訳)会議の結果、どうだった?
It was great. We got a new contract.
訳)うまく行ったよ。私たちは新しい契約を獲得したよ。
How was the outcome of the trial?
訳)その裁判の結果はどうだった?
It was a verdict of not guilty.
訳)それは、無罪の評決だったよ。
consequence
こちらは物事の成り行きの結果を表す単語。resultでは原因と結果が結びつくようなニュアンスでしたが、consequenceは、たまたま成り行きで行きついた結果というニュアンスです。
I arrived at the ABC station as a consequence of my sleep.
訳)眠った結果、ABC駅に辿り着いた。
- consequence analysis 「結果分析」
- consequence assessment 「結果評価」
- consequence management 「結果管理」
conclusion
“conclusion”も「結果」の意味をもつ単語ですが、むしろ「結論」という意味でなじみがある人が多いでしょう。
英語のプレゼンテーションの締めに使われる “In conclusion” は有名ですね。”conclusion”を使った例文も見ておきましょう。
I think firm conclusions can be drawn from the study.
訳)その研究からしっかりとした結論が導き出されると思うわ。
I don’t understand what you mean well.
訳)君の意味してることがよく理解できないよ。
You should re-examine the study, and you will surely make a conclusion.
訳)あなたはその研究をよく見直すべきよ。そしたら、きっと結論づけられるよ。
end
結果は最終的に行きつく先ですから、英語ではシンプルにendと言ってもOKです。endという単語自体は簡単のなのに、なかなか「結果」という日本語とは結びつかないですよね。
基本的には「終わり」という意味で覚えておいて、文脈によっては「結末」と訳した方が良いというイメージです。
The end of the mystery is so exciting.
訳)そのミステリーの結末はとてもワクワクするよ。
The story can be a movie!
訳)その話って映画化できそう!
To this end, we have to make every effort.
訳)この目的のために、私たちは、あらゆる努力をしなければならない。
fruit
さて、タイトルにした”fruit”は最後に取っておきましたよ!以外すぎるこの単語はもちろん果物という意味があるのですが、「結果」という意味では、労苦によって得られた実りの比喩になります。
苦労、忍耐、勤勉、善行などが実を結び、良い結果となったというニュアンスです。まるで必死に生き抜いた木々に次の命の源であるフルーツが実るように。fruit が「成果」と訳されるケースもあります。
注意点としては、複数形で使われるという点です。果物としての意味しか知らなかったら、なんだか意味がわからずもやもやとしてしまいそうな単語ですよね。
This paper is the fruit of 10 hours study.
訳)このレポートは私の10時間の勉強の成果だよ!
That’s why you didn’t realize my call.
訳)だから私の電話にも気づかなかったのか。
The medical researcher was awarded the Nobel Prize for Medicine.
訳)その医療研究者は、ノーベル医学賞を受賞したんだって。
So, his many years of research have finally borne fruit.
訳)彼の長年の研究がついに実を結んだんだね。
The negotiation ended up with fruitful results.
訳)その交渉は、実りが多い結果に終わった。
I’m glad to hear that. Because I was afraid that it might end up with unfruitful results.
訳) それを聞いてうれしいよ。なぜなら、それが実りのない結果に終わるんじゃないかと心配していたよ。
まとめ
いかかでしたでしょうか? result, outcome, consequence, conclusion, end, fruit の訳はどれも同じ「結果」となっても、それぞれの英単語には微妙に違ったニュアンスがありましたね。長めの単語も含まれていますので、ぜひ声に出してこれらの単語を読む練習もしてみましょう。
「結果」の意味を表すこれらの単語を使い分けられるようになるくらいにまでレベルアップしたいなら、それぞれの単語の意味がニュアンスごとサッと出て来るようになるまでトレーニングを積まなければいけません。和訳ではなく、その言葉自体が示す意味を意識して学んでいきましょう。英作文や英会話の中で、これらの単語を使いこなせるようになったら、あなたの英語力は Advanced level 「上級レベル」に達していると言えるでよう。