今回の記事では、「改行する」を英語でどう表現するか、説明します。
また英文(文書・メールなど)での「改行」に関するルールや、プログラミングなどで登場する「改行コード」を英語で何と言うかなどもまとめて解説します。
英語を学び直しているかたはもちろん、仕事で英語を使うかたにも役立つ記事なので、ぜひ最後までご覧ください!
「改行する」を英語で何て言う?

「改行する」を英語で表現するには、以下のような言い方があります。
- break a line / line break
- start a new line
- press Enter / hit Return
それぞれの意味について、解説しますね。
break a line / line break
もっとも一般的な言い方が “line break”(ラインブレイク)。
動詞として使う場合は”break a line”(行を区切る)という言い方になります。
Please insert a line break here.
(ここで改行してください。)
You can break the line after this sentence.
(この文の後で改行して良い。)
「改行する」という動作は、コンピュータ用語として”insert a line break”(ラインブレイクを挿入する)という言い方がよく使われます。
start a new line
“start a new line”(新しい行を始める)という表現も自然です。
Start a new line after the greeting.
(あいさつのあとで改行してください。)
press Enter / hit Return
実際にキーボードで改行する場合は「エンターキーを押す」と言うことで「改行」を表現できます。
Press Enter to start a new paragraph.
(新しい段落を始めるにはEnterキーを押してください。)
英語の改行はどこでする?
英文を書く際には、どこで改行すればいいのでしょうか。
いくつか方法があるので、解説します。
段落の切れ目で改行する
英語では、1つの話題が終わったら改行して新しい段落にするのが基本です。
日本語のように、読みにくくならないよう途中で改行を入れることはあまりありません。
- 1段落=1つのアイデア
- 話が変わったら新しい段落に
このルールは、エッセイやレポートだけでなく、日常のメールでも同じです。
話の流れに沿って自然に改行する
また、話の流れに沿って改行することもあります。
例えば、以下の文章を見てみましょう。
Thank you for your message.
I’m happy to hear from you.
Let me explain the details below.
メッセージありがとうございます。
ご連絡いただき嬉しいです。
(改行)
以下に詳細を説明します。
上記の文章では、”I’m happy to hear from you.”と”Let me explain the details below.”の間で改行しています。
このように、自然な区切りのところで改行すると、読みやすくなります。
英語は単語の途中で改行していい?
基本的には「単語の途中で改行しない 」のがルールです。
日本語では「改行位置を調整するために言葉を途中で切る」ことがありますが、英語では NG。
単語の途中で切ると意味が伝わらなくなったり、読み手にとって不自然に感じられたりします。
ただし例外もあります。
それは、新聞や雑誌の紙面です。
印刷された本や英字新聞などでは、スペースの都合でハイフン(-)を使って、以下のように単語を分割することがあります。
examp-le
(※実際は行をまたいで分割)
行のスペースを均等にするための分割です。
「ハイフネーション(hyphenation)」という技術で、特別にルールが決まっています。
一般的なメールや文章では必要ありません。
英語メールの改行ルールは?

メールを書きたいかたに向けて、英語メールの改行ルールをいくつか紹介します。
前項と重なる部分もありますが、しっかりマスターしましょう!
あいさつと本文の間は改行する
メールの基本マナーとして、あいさつと本文の間は改行して読みやすくします。
例文はこちらです。
Hi Sarah,
Thank you for your email.
I’d be happy to help you with your request.
こんにちは、サラ
(改行)
メールありがとう。
あなたの依頼を喜んでお手伝いします。
長い文章は段落に分ける
長い文章を1つの段落で書くと、読みづらくなってしまいます。
3〜5文ごとに改行して段落を作ると、読み手にやさしい印象を与えられます。
結びの言葉の前も改行
“Best regards”や”Sincerely”などの結びのあいさつも、前の文章と1行空けて書きましょう。
結びのあいさつは日本語で言う「よろしくお願いいたします」「敬具」のようなものです!
例文はこちらです。
I look forward to hearing from you.
Best regards,
Yuko
ご連絡をお待ちしております。
(改行)
よろしくお願いいたします。
ゆうこ
「改行コード」は英語で何て言う?
「改行する」の英語に関連して「改行コード」について解説します。
改行コードとは?
「改行コード」とは、テキスト内で新しい行に移ることを指示する特殊な文字や文字の組み合わせのことです。
コンピュータやテキスト処理において、文章の行を分けるために使われます。
普段目に見える文字(例えば”A”や”1″)とは異なり、画面上では単なる改行として表示される制御文字です。
英語では何て言う?
そんな「改行コード」は英語で”newline code”や単に”newline”と表現されます。
プログラミングや技術的な文脈では、以下のように呼ばれることもあります。
- “Line break”:一般的な「改行」を指す表現。
- “Carriage return” (CR):古いタイプライター由来の「キャリッジリターン」(\r)。
- “Line feed” (LF):「ラインフィード」(\n)、現代の多くのシステムで使われる改行。
- “CRLF”:Windowsでよく使われる「キャリッジリターン+ラインフィード」(\r\n)。
プログラミングで改行を挿入する際は”newline character”や”\n”を使うのが一般的です。
例えば以下のように入力したとしましょう。
こんにちは\nさようなら
すると、表示画面では以下のように出力されます。
こんにちは
さようなら
最初に入力していた”\n”は見えなくなっていて、改行されていることがわかりますね。
まとめ
この記事では「改行」に関する英語について紹介しました。
ポイントをおさらいしてみましょう。
- 「改行する」は”break a line”や”line break”などと表現する
- 英語では 段落ごとに改行するのが基本
- 単語の途中では基本的に改行しない
- 英語メールでは あいさつ、本文、結びの間でしっかり改行
- 「改行コード」は英語で”newline code”や”newline”
英語の改行は日本語と少し違うルールがありますが、慣れてしまえばとてもシンプルです。
今回の内容を活用し、英語での文章作成やメール作成に挑戦してみてくださいね!
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