中東のお菓子クナーファは世界的に有名な菓子ですが、どんなお菓子かご存知でしょうか。中東で大人気のお菓子のひとつですが、日本でそれを食べたことがある人は、あまりおられないでしょう。
この記事では、「中東のお菓子クナーファについて英語でも説明」というテーマで、その特徴や起源について解説します。クナーファが食べられるお店も紹介していますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

中東のお菓子クナーファとは?

中東のお菓子クナーファとは?

クナーファの正式な英語スペルはKnafehですが、Kunafaというスペルもインターネット上で見受けられます。

クナーファは、サクサクのパイ生地とシロップに浸した甘いチーズを重ねた中東のおいしいデザートです。

Knafeh is a delicious Middle Eastern dessert with layered crispy pastry and sweet cheese soaked in syrup.

クナーファには人気の2種類があります。ファルケと呼ばれる挽いたセモリナ生地で作る「ナーイメ」と、「カダイフ」と呼ばれる細切れのフィロ生地で作る「キシュナ」です。後者は、小麦粉と水でできた「カダイフ」という糸状のサクサクとした生地を使っているのが特徴です。中にチーズを挟んで焼きあげ、甘いシロップとピスタチオを振りかけた温かいスイーツです。

There are two popular types of Knafeh: Na’ameh, which is made with ground semolina dough called farkeh, and Khishneh, which is made with shredded phyllo dough called kataifi. The latter one is characterized by the use of a stringy, crispy dough called “kataifi” made from flour and water. It is a warm sweet baked with cheese inside and sprinkled with sweet syrup and pistachios.

クナーファの起源

クナーファの起源はファーティマ朝で、クナーファは、パレスチナの都市ナブルスで、地元のナブルシチーズを使って作られたのが起源とされています。

The origin of Knafeh dates back to the Fatimid dynasty, when Knafeh was made in the Palestinian city of Nablus using local Nabulsi cheese.

13世紀半ば、クナーファはアイユーブ朝時代末期の『友人との絆』というアラビア語の料理書などに言及されています。それは、イスラム世界の説話集である「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」にも登場し、古くからたくさんの人に親しまれてきました。

In the mid-13th century, Knafeh is mentioned in Arabic cookbooks such as “Bonding with Friends” from the late Ayyub dynasty. It also appeared in the Arabian Nights, a collection of tales from the Islamic world, and has been popular with many people since ancient times.

クナーファが食べられるお店

クナーファが食べられるお店

クナーファのレシピもインターネット上で紹介されていますが、クナーファを作る型や材料を入手するのが大変なので、クナーファが食べられるお店をいくつか紹介します。

クナーファ屋

東京都国立市谷保・富士見台トンネルにあるクナーファ専門店。毎週水曜日 14:00〜19:00限定の営業です。

店主は、2023年にパレスチナにわたり、現地の職人から直接クナーファの作り方を習ったそうです。メニューには、「ナーイメ」と「キシュナ」の2種類のクナーファがあります。

  • 住所:東京都国立市富士見台 1丁目7-1
  • 電話番号:不明
  • 予約:不可
  • アクセス:JR南武線
    「谷保」駅 徒歩3分
  • 営業時間:水曜日 14:00〜19:00
  • 定休日:木〜火曜日
  • 支払方法:現金

ゼノビアカフェ(麻布十番)- シリア

ゼノビアカフェでは、シリアのクナーファが楽しめます。

ここのクナーファは、鉄板にのせて提供されるので、時間が経っても熱々のままいただけます。サクサクの生地に、熱々のチーズがのっています。

  • 住所:東京都港区麻布十番2丁目1-11 松尾ビル 2F
  • 電話番号:03-6453-6677
  • 予約:可
  • アクセス:東京メトロ南北線
    「麻布十番」駅
    4番出口 徒歩2分
  • 営業時間:11:30 – 03:0
  • 定休日:不定休
  • 支払方法:現金
  • 公式インスタグラム

CARVAAN Delicatessen & Beer stop

渋谷 東急フードショー しぶちかでも、クナーファが提供されています。

CARVAANというアラビア料理のレストランが渋谷スクランブルスクエア13階にありますが、そのレストランが東急フードショー しぶちかにクナーファを販売しています。レストランで、クナーファを頂くのもいいですが、気軽にクナーファを味わってみたいという方には、東急フードショー しぶちかのクナーファがおすすめです。

テイクアウトできますが、イートインスペースもあるので、店内で温めてもらってそのスペースで頂くのもいいですね。

  • 住所:東京都渋谷区道玄坂1-12-1
    渋谷 東急フードショー しぶちか
  • 電話番号:03-3477-4775
  • 予約:可
  • アクセス:東急東横、田園都市線
    東京メトロ半蔵門・副都心線
    「渋谷」駅 直結
  • 営業時間:10:00〜21:0
  • 定休日:不定休
  • 支払方法
    • 現金
    • クレジットカード
    • 電子マネー
    • QRコード
  • 公式HP

まとめ

いかがでしたでしょうか。クナーファという中東のお菓子がどんなものかイメージが湧きましたでしょうか。

クナーファには人気の2種類があり、生地が違うことが分かりましたね。どちらの種類も、中にチーズを挟んで焼きあげ、甘いシロップとピスタチオを振りかけた温かいスイーツです。クナーファの起源はファーティマ朝で、パレスチナの都市ナブルスで、地元のナブルシチーズを使って作られたのが起源とされています。

パレスチナはイスラエルと紛争状態にあり、旅行などで訪れるのも厳しいですが、2023年にパレスチナにわたり、現地の職人から直接クナーファの作り方を習った店主のクナーファ専門店も紹介しました。パレスチナにはクナーファの職人がたくさんいて、毎日おいしいクナーファを作り、地元の人々に振舞っておられたのでしょう。クナーファ屋で、クナーファを頂きながら、パレスチナの様子がどんな感じだったのか聞いてみたいですね。

クナーファについて海外の方と話す機会があれば、その特徴や起源について、英語でも説明できるといいですね。

この記事が、中東のお菓子クナーファを英語で説明したい時にお役に立てれば幸いです。

【関連記事】