「ネイティブみたいに英語をペラペラ喋れるようになりたいな」
このような思いはほとんどの英語学習者が持っているかもしれません。「ペラペラ」は、もうひとつ薄い状態を表すこともあります。それぞれの「ペラペラ」に当たる英語表現がどのようなものになるかご存知ですか?

この記事ではオノマトペ「ペラペラ」に当たる英語2つ”Fluent”と”Thin and flimsy”を解説します。それぞれの意味や使い方を例文で紹介しますので、会話に使えるようにしていきましょう。

オノマトペ「ペラペラ」の由来

オノマトペ「ペラペラ」の由来

オノマトペ「ペラペラ」は2つの使われ方をする擬態語です。ここでは、ペラペラの由来、そして2つの意味を紹介します。

「ペラペラ」の由来

「ペラペラ」は、薄くて軽いものが動く様子を連想させる「ペラ」を繰り返したオノマトペです。このことから、軽やかに動く音であったり、軽快に話す様子を連想させます。

「ペラペラ」の意味2選

「ペラペラ」の意味はおもに2つあります。
ひとつ目は、冒頭の日本語文「ネイティブみたいに英語をペラペラ喋れるようになりたいな」のペラペラであり、これは特定の言語を軽快に話す様子を表しています。軽快なトークはよどみがなく、スムーズな話し方を指し、この日本語文では流暢で流れるように話せるということを「ペラペラ」が表しています。

2つ目の「ペラペラ」はその音をイメージしたり薄いものを表現するニュアンスで使用されます。例えば、紙がペラペラ、生地がペラペラで薄い、などになります。

次からは、軽快に話す様子と薄いものを表現することに分け、それぞれを例文とともに解説しましょう。

英語Fluentで「ペラペラ」を表現

Aさんは帰国子女で英語がペラペラ、彼女は3つの言語をペラペラと話せる、このような人は言語を流暢に話す、堪能であるという意味になります。このペラペラの英語は”fluent”で表すことができます。

Fluentで「ペラペラ」

英語を学習していると、”fluent”で「ペラペラ」を表すことは多くの皆さんが知っている表現ではないでしょうか?
形容詞”fluent”の発音はカタカナ語でフルーエント、意味は特に言語能力に対して「流ちょうな」や「堪能な」になります。言葉のリズムや発音がネイティブのように自然で、適切な会話ができる能力です。この場合、文法的にも正しいことが必要となります。

ちなみに”fluent”の語源は、流れるという意味のラテン語fluereです。この語源からも、言葉が滑らかに流れ出てくる”fluent”というイメージで捉えましょう。

Fluentの使い方

ペラペラ英語を話せるようになりたいという人は、単語”fluent”をぜひ覚えて会話に使えるようにしましょう。

Fluentで「ペラペラ」を表現

”fluent”は形容詞ですので、基本の使い方は以下の2パターンです。◯◯には堪能な言語を入れましょう。
主語+be動詞+fluent+in ◯◯.
主語+動詞+fluent ◯◯.

さっそく、両方を例文で紹介しますので使い方を比較してみましょう。

Aさん
He is fluent in Spanish.
訳)彼はスペイン語がペラペラです。
Aさん
He speaks fluent Spanish.
訳)彼はスペイン語をペラペラと話します。

どちらも、彼はスペイン語を流暢に話すことを意味しますが、それを「ペラペラ」を使って訳しています。
このペラペラレベルであれば、日常会話もビジネススペイン語も何の不自由なく話すことができるでしょう。

Aさん
My boss speaks fluent English, and he goes on business trips to London very often.
訳)上司は英語がペラペラで、頻繁にロンドンへ出張します。

関連用語Fluentlyの意味と使い方

関連用語Fluentlyの意味と使い方

“Fluent”の副詞バージョンに”Fluently”があります。ここで”Fluently”の意味と使い方もみていきましょう。

Fluentlyで「ペラペラ」を表現

ペラペラやスラスラ喋ることを表すとき、副詞の”fluently”を使うこともできます。例文でみてみましょう。

Aさん
My son speaks English fluently. Now he is thinking to work for a foreign company in Tokyo.
訳)息子は、英語を流ちょうに(ペラペラ)話します。今、彼は東京の外資系企業で働くことを考えています。
Aさん
I want to be able to speak French fluently.
訳)フランス語をペラペラと話せるようになりたいな。
Aさん
The British interpreter spoke Japanese fluently.
訳)イギリス人通訳は、流ちょうな日本語を話しました。

流ちょうに、ペラペラと、スラスラと話せることを伝える場面で副詞”fluently”も使ってみましょう。

英語Thin and flimsyで「ペラペラ」を表現

さて、ここからは2つ目の「ペラペラ」の紹介になります。薄いものの状態を表すペラペラをどう表現するかみていきましょう。

Thin and flimsyで「ペラペラ」

このような「ペラペラ」は英語にすると”thin and flimsy”になります。まずは、このフレーズを単語に分解していきます。”thin”は皆さんにも親しみのある単語でしょう。「細い」や「痩せた」という他に、何かの厚みが平均よりも「薄い」という意味を持つ形容詞です。そしてこちらはあまり馴染みがないかもしれない“flimsy”ですが、カタカナ語の発音をフリムジィのようにし、形容詞として「薄っぺらな」「もろい」「壊れやすい」という意味を持ちます。面白い意味として、理由や言い訳などが「薄弱な・お粗末な・見え透いた」という意味も持っています。

2つの単語を組み合わせ”thin and flimsy”にすることで「薄くて脆い=ペラペラ」とし、薄い音や状態を表すものに使うことができます。

Thin and flimsyの使い方

それでは、さっそく”thin and flimsy”の使い方を例文で紹介しましょう。物理的に薄くってペラペラなものをみていきます。

Thin and flimsyで「ペラペラ」を表現

Aさん
The fabric was thin and flimsy and it tore easily.
訳)その生地はペラペラで、すぐに破れてしまいました。

生地がペラペラに薄いということは薄くてもろいという状態を示しています。toreは、涙という意味を持つtear(裂ける・破れる)の過去形です。

Aさん
This cheap umbrella is so thin and flimsy, maybe it doesn’t work on a hard rainy day.
訳)この安物の傘はめちゃペラペラで、雨が激しい日には役立たないかもよ。
Aさん
The sunlight shines through the thin and flimsy leaves, and it’s so beautiful.
訳)ペラペラの葉から太陽の光が差し込んで、とても美しいです。
Aさん
Aren’t you cold? Your dress looks thin and flimsy.
訳)寒くないの?ドレスがペラペラに見えるわ。
Bさん
Actually I’m cold. But I really wanted to wear this tonight.
訳)実は寒いの。でも今晩はどうしてもこれを着たかったのよ。

まとめ

本記事では、オノマトペ「ペラペラ」に当たる英語2つ”Fluent”と”Thin and flimsy”を解説しました。
・Fluentで特定の言語が「ペラペラ」を表現
・Thin and flimsyで薄くてもろい「ペラペラ」を表現

今後ペラペラというときには、ぜひこの2つの英語表現を会話に活かしていきましょう。

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