日本を訪れる外国人観光客の中には、「音楽」を目的とした旅を楽しむ人が年々増えています。ライブ会場巡りやレコードショップ訪問に加え、宿泊そのものが音楽体験となる「音楽ホテル」も注目を集めています。
こうした音楽ホテルでは、客室に高品質なスピーカーやレコードプレーヤーが設置されていたり、館内にスタジオや試聴ブース、DJブースが備わっていたりと、音楽を“聴く・作る・共有する”ための空間が整っています。音楽ファンやクリエイターにとって、日本の音楽ホテルはまさに「泊まれる音楽空間」なのです。
そのため、現場で働くスタッフには、施設の特徴やサービスを英語でわかりやすく説明する力が求められます。この記事では、日本の音楽ホテルで働くスタッフが、自分の業務内容や施設の特徴を英語で伝える際に使える表現を紹介します。外国人観光客との円滑なコミュニケーションに、ぜひお役立てください。
参考:NOHGA HOTEL
音楽ホテルとは?特徴と魅力を英語で説明

音楽ホテルとは、音楽をテーマにした滞在型の宿泊施設です。客室にスピーカーやレコードプレーヤーが設置されていたり、館内にスタジオや試聴ブース、音楽ライブラリがあるなど、音楽ファンのための体験が用意されています。中には、アーティストのライブやDJイベントが開かれるホテルもあります。
また、海外からの音楽ファンやクリエイターにとっては、日本ならではの音響機材やサービスに直接触れることができる貴重な空間となっています。単なる「泊まる場所」ではなく、「音楽と共に過ごす時間そのもの」が目的となる宿泊施設です。
以下は、音楽ホテルの特徴を英語で説明する際の表現例です。
This hotel is designed for music lovers.
Each room comes with high-quality speakers and a record player.
Guests can enjoy music in private or in shared spaces like the listening lounge.
We also have a small studio where guests can try recording or play instruments.日本語訳:
このホテルは音楽好きの方のために作られています。
各部屋には高品質なスピーカーとレコードプレーヤーが設置されています。
お客様は客室だけでなく、共有スペースのリスニングラウンジでも音楽を楽しめます。
また、小さなスタジオもあり、演奏や簡単な録音体験も可能です。
通常ホテルとの違いを説明する英語表現
音楽ホテルは、一般的なビジネスホテルやシティホテルとは大きく異なるコンセプトを持っています。通常のホテルが「休む」「泊まる」ことを主な目的とするのに対し、音楽ホテルは「音楽を楽しむ」「創作する」こと自体が滞在の目的になります。
たとえば、ビジネスホテルでは客室にテレビや机がある程度ですが、音楽ホテルではレコードプレーヤーやBluetoothスピーカー、さらにはギターやキーボードなどの楽器が備えられていることもあります。防音構造を採用した部屋やスタジオがあるホテルもあり、音を気にせず過ごせるのも大きな魅力です。
こうした違いを、英語でわかりやすく説明する際には以下のような表現が便利です。
Unlike regular hotels, our concept focuses on music.
Guests don’t just stay here—they listen, create, and relax with music.
Many of our rooms have speakers, record players, or instruments.
Some guests even come to write songs or do recordings during their stay.日本語訳:
一般的なホテルとは異なり、当ホテルは「音楽」をコンセプトにしています。
お客様は単に泊まるだけでなく、音楽を聴いたり、創作したり、音とともにくつろいで過ごされます。
多くの客室にはスピーカーやレコードプレーヤー、楽器などが備えられています。
滞在中に楽曲制作や録音をされるお客様もいらっしゃいます。
スタッフの仕事内容を英語で説明【職種別】

音楽ホテルでは、通常のホテル業務に加え、音楽に関する知識や機材の取り扱いなど、専門的なサービスが求められることもあります。ここでは、職種ごとの仕事内容を英語で説明する例文とその日本語訳をご紹介します。
フロントスタッフ(Front Desk Staff)
I work at the front desk, where I assist guests with check-in and check-out.
I also explain how to use the in-room speakers and record players.
Some guests ask for music recommendations, so I help them choose albums from the library.日本語訳:
私はフロントでチェックイン・チェックアウトの対応をしています。
客室内のスピーカーやレコードプレーヤーの使い方についてもご説明します。
音楽のおすすめを聞かれることもあるので、音楽ライブラリからアルバムをご紹介することもあります。
音響・AVスタッフ(Sound/AV Staff)
I’m in charge of setting up and maintaining the audio equipment.
This includes speakers, mixers, microphones, and instruments in the studio.
I also support guests who want to try recording or playing music.日本語訳:
私は音響機材の設置と管理を担当しています。
スタジオ内のスピーカー、ミキサー、マイク、楽器などを扱います。
録音や演奏にチャレンジするお客様のサポートも行っています。
カフェ・ラウンジスタッフ(Café/Lounge Staff)
I serve drinks and light meals in the lounge area.
The background music is part of the experience, so I adjust the playlist depending on the mood.
During events, I help manage seating and guide guests.日本語訳:
ラウンジエリアでドリンクや軽食を提供しています。
BGMも大切な演出の一部なので、時間帯や雰囲気に合わせてプレイリストを調整しています。
イベント開催時には席のご案内やゲスト対応も行います。
清掃・メンテナンススタッフ(Housekeeping/Maintenance Staff)
I clean the rooms and make sure all music equipment is working properly.
This includes checking cables, power connections, and sound devices.
If guests report a problem, I fix or replace the item as needed.日本語訳:
客室の清掃と、音楽機材の動作確認を行っています。
ケーブルや電源、音響機器のチェックも含まれます。
不具合の報告があれば、修理や交換の対応をします。
まとめ
音楽ホテルは、ただ泊まるだけではなく、「音楽とともに過ごす」という新しい滞在スタイルを提供する、日本ならではの体験型宿泊施設です。海外からの旅行者の中には、音楽をきっかけに日本を訪れる人も多く、音楽ホテルはその“目的地”のひとつになりつつあります。
そのような空間で働くスタッフには、通常のホテル業務に加えて、音楽に関するサービスや設備を英語で説明する力が求められます。難しい表現は必要ありません。今回ご紹介したような、シンプルで伝わりやすい英語フレーズを使えば、外国人ゲストにも安心して施設を楽しんでもらえます。
観光庁のデータによると、2025年6月時点での訪日外国人旅行者数は2,151万人を突破し、音楽・アニメ・食文化など、日本の多様な魅力を体験する“テーマ型観光”のニーズも高まっています。「音楽×ホスピタリティ×英語」というスキルの組み合わせは、今後さらに重宝されるでしょう。
音楽ホテルでの経験を通して、世界中の音楽ファンを温かく迎える力をぜひ磨いてください。
参照:JNTO|訪日外客統計


