子どもから大人まで大好きな「チョコレート」。もちろん英語圏でも身近な存在で、カジュアルな英会話の話題にもぴったりです。

ただ「サクサクしたチョコ」や「濃厚なチョコ」など、実際によく使う言い回しは英語で何と言うのかわかりにくいかもしれません。この記事では、チョコレートの味や食感、レシピにまつわる英語表現をご紹介。注意が必要な、チョコレートの発音や数え方のポイントも解説します。

難しい表現はありませんので、この機会にチョコレートにまつわる英語をおさえておきましょう!

「チョコレート」って英語で何て言う?

「チョコレート」のスペルと発音

「チョコレート」のスペルは”chocolate”で、発音記号tʃάk(ə)lət】。カタカナ読みとはかなり異なり、「チャクレット」のような発音です。

先頭の”cho”は「チョ」と「チャ」の間の発音。真ん中の”co”ははっきり「コ」とは発音しません。そしてアクセントは先頭に。カタカナ読みだと伝わりづらい単語ですので、英会話で使うときにはご注意を。

英語でチョコレートを数えるときは?

英語でものを数えるときに出てくるのが、「可算名詞」「不可算名詞」という考え方。

■可算名詞:形がはっきりしていて数えられるもの。複数形には”s”がつく。

例:apple、flower、catなど

■不可算名詞:形がはっきりせず数えられないもの。複数形の”s”がつかない。

例:tea、sugar、waterなど

チョコレートはどちらでしょうか? 実は、形によって「可算名詞」にも「不可算名詞」にもなるのです。

「加工済みのチョコレート」=可算名詞

「材料としてのチョコレート」=不可算名詞

ギフト用チョコレートのような、加工・箱詰めされたチョコレートは可算名詞です。

Aさん
I took her a box of chocolates.
訳)彼女に箱入りのチョコレートを持っていったんだ

板チョコなどの、お菓子の材料にもなるチョコレートは不可算名詞。“a bar of chocolate”で「板チョコ1枚」になります。

Aさん
You need a bar of chocolate to make chocolate brownies.
訳)チョコレートブラウニーを作るなら、板チョコが1枚必要だよ

箱入りのチョコレートは加工済みで形が変わらないので可算名詞。複数形に変化します。一方、お菓子の材料として使えばさまざまな形になってしまう板チョコは、可算名詞で単数形です。

チョコレートの味や食感を英語で言ってみよう

チョコレートの味や食感を英語で言ってみよう

さまざまな味や食感が楽しめるチョコレート。食べたチョコレートの味や食感を表現するときに使える英語をご紹介します。

■smooth、creamy

生チョコのような、やわらかくなめらかな食感を表すときは”smooth”や”creamy”がぴったり。”smooth”は「なめらか」、”creamy”は「クリームのようにやわらかくてなめらか」という意味です。

Aさん
I like the creamy texture of this chocolate mousse.
訳)このチョコレートムースのクリーミーな食感が好きなの

「食感」は”texture”。”smooth texture”のように、食感を表す形容詞のあとにつければOKです。

■rich、gooey 

”rich”は「濃厚」、”gooey”は「ねっとりした」という意味の形容詞です。”rich”は、チョコレートをふんだんに使ったチョコレートブラウニーのような味わいを表現するときに◎。

”gooey”の発音は「グーイー」。特に「甘くてねっとり」した食感を表します。

Aさん
I have a craving for gooey chocolate chip cookies!
訳)無性にねっとりしたチョコチップクッキーが食べたい!

”have a craving for ~”で「無性に~したい」という意味。「すごく~を食べたい!」と言いたいときにぴったりの表現です。

■crispy、crunchy

”crispy”は「サクサク、パリパリ」で”crunchy”は「ザクザク、バリバリ」した食感を表します。

このふたつは似ていますが、”crispy”の方が薄く軽い食感で、”crunchy”は厚くかみごたえがある食感。たとえばパフ入りの薄いチョコレートが”crispy”で、ナッツ入りのチョコレートクッキーが”crunchy”のイメージです。

Aさん
This chocolate bar is nice and crunchy.
訳)このチョコバーはザクザクしていておいしい

チョコレートを食べた感想を表現する英語

チョコレートを食べた感想を表現する英語

チョコレートの味についての感想を言うときによく使う表現はこちら。

This is ~.

It’s ~.

It tastes ~.

”~”の部分に、”sweet”や”bitter”など味を表す形容詞を入れて使います。

Aさん
This chocolate muffin is bitter.
訳)このチョコレートマフィンは苦いね
Aさん
It tastes too sweet, doesn’t it?
訳)甘すぎない?

味をほめたいときに使うのは、こんな単語。

good / delicious / tasty / yum: おいしい

very good / great: すごくおいしい

awesome / amazing: 驚くほどおいしい

excellent: 最高においしい
Aさん
My mom’s chocolate chip cookies are great.
訳)お母さんが作るチョコチップクッキーは最高なの

英語でチョコレートのおかし作り

英語でチョコレートのおかし作り

チョコレートのおかしを作るときによく使う英語をまとめました。海外のレシピサイトを覗いてみると、新しい表現に出会えるかもしれません。

pour A into B: AをBに流し入れる

chop: 刻む

melt: 溶かす

dip: 浸す
Aさん
Pour the chocolate into the bowl.
訳)チョコレートをボウルに流し入れて
Aさん
Chop the chocolate into small bits.
訳)チョコレートを小さく刻んで
Aさん
Melt the bitter chocolate.
訳)ビターチョコレートを溶かして
Aさん
Stir the chocolate mixture until completely dissolved.
訳)チョコレート液を、完全に溶けるまで混ぜて
Aさん
Dip strawberries into the chocolate.
訳)イチゴをチョコレートに浸して

■チョコレート菓子の英語名

イチゴのチョコレートがけ: chocolate covered strawberries

チョコチップクッキー: chocolate chip cookies

チョコレートマフィン: chocolate muffin

チョコレートファッジ: chocolate fudge

チョコレートムース: chocolate mousse

チョコレートガナッシュ: chocoate ganache

トリュフ: chocolate truffles

「~のチョコレートがけ」は”chocolate covered ~”。”chocolate covered pretzels(プレッツェルのチョコレートがけ)”のように、イチゴ以外の食べ物にも万能に使えます。

”fudge”はイギリス生まれの濃厚な味わいのお菓子。海外では、チョコレートを使った”chocolate fudge”も人気です。

まとめ

身近な存在であるチョコレートですが、英語での発音や数え方には注意が必要です。ただ難しいことはありません。ちょっとしたポイントをおさえれば、こなれた表現が可能です。

味や食感を表す英語をおさえておけば、海外の友達とチョコレートを食べたときなどに感想をしっかり伝えられますね。楽しい英会話の話題として、チョコレートにまつわるエピソードを加えてみてください。