「矛盾」はあまりポジティブな意味で使われませんが、世の中の色々なところに落ちているものですよね。これを英語で言うなら、どのような単語が使われるのでしょうか。また、「矛盾してるよ」とそのまま言える英語のフレーズにはどのようなものがあるのでしょうか。日常会話でもSNSの中でもビジネスシーンでも、矛盾していると感じることはあると思うので、それぞれの場面で使えるように今から準備しておきましょう!

「矛盾」は英語でcontradiction

「矛盾」は、英語でズバリContradictionです。これは名詞ですが、形容詞だと「矛盾した」という訳になり、スペルはcontradictoryとなります。動詞になると「矛盾する」や「矛盾している」という訳になり、スペルはcontradictとなります。

それぞれどの品詞を使うかによって、英文のどの位置に置いたらいいかが変わってくるので、語順を意識しながらどのような文章が言えるか考えてみましょう。名詞、形容詞、動詞、それぞれに例文を用意しておくので参考にしてみてください。

まずは名詞から。

Aさん
There’s a contradiction in your words.
訳)君の発言には矛盾があるね

では次に形容詞。

Aさん
It’s contradictory to eat a sweet while you are on a diet.
訳)ダイエット中にお菓子を食べるなんて矛盾してるよ

「It’s contradictory for someone to ~」の形で、「人が~するのは矛盾している」という熟語もあります。

そして最後に動詞です。

Aさん
John always contradicts himself.
訳)ジョンはいつも矛盾している

「contradict oneself」で「矛盾したことを言う」という表現になります。

一貫性がないならinconsistency

一貫性がないならinconsistency

「矛盾」には、他にもInconsistencyという英単語があります。先ほどのContradictionと同じような意味です。形容詞になると「矛盾する」や「一貫性のない」という訳になり、スペルはinconsistentとなります。「be inconsistent with ~」で、「~と矛盾している」という熟語になるのでこちらも覚えていきましょう。

この単語も名詞なのか形容詞なのか品詞に気を付けて使うべきなので、慣れるまでは語順や単語の位置に気を付けていきましょう。長い単語ですが、慣れてくれば他の簡単な名詞や形容詞と同じように使えるようになるので心配いりません。

Aさん
Could you explain the inconsistency?
訳)その矛盾を説明してくれませんか?
Bさん
Well, let me see…sorry, wait a moment please.
訳)えっと、そうですね・・・すみません、少し時間をくれませんか?

逆説ならparadox

Paradoxは、カタカナにしてパラドックスでも通じる人もいるのではないでしょうか。「逆説」という意味もありますが、「矛盾」という意味でも使われます。世間一般的には正しいとされていることに逆らっている考えをParadoxと言いますね。

また、哲学や数学といった学問の分野で使われることが多く、一見正しいように見えるが、よくよく考えてみると正しくない説などにも使われることがあります。有名なParadoxにはモンティ・ホール問題がありますね。

学問的な意味合いで使われることが多いParadoxはカジュアルな表現ではなく、日常会話にあまり出てこないことも覚えておきましょう。

「矛盾してるよ!」の英語フレーズ

「矛盾してるよ!」の英語フレーズ

「矛盾」という英単語を覚えたところで、今度は一言で「矛盾してるよ!」と言えるフレーズをご紹介しましょう。あまり言うと皮肉めいたように聞こえたり、冷たくあしらわれたように感じたりするので、言うなら親しい人か、言い方を気を付けてみましょう。

You are arguing yourself.

これはちょっと面白い表現で、直訳すると「あなたはあなた自身と議論している」という意味になります。Argueは「議論する」という動詞で、自分が自分と議論するということは、矛盾したことを言っているという意味になるわけです。

日本語ではなかなかこのように自分が自分と議論しているなどという言い回しをしないので、英語ならではな言い方ですね。

It doesn’t make sense.

Make senseは、「つじつまが合う」という熟語です。ですからこの文章は、「つじつまが合っていない」、つまり、矛盾しているという意味です。

日本語訳では、「わけがわからない」などとした方がしっくりくるシチュエーションなんかもありますね。その時々に合わせて使い分けていきましょう。

That’s not what you said before.

「それはあなたが前に言ったことではない」という文章です。前に言ったことと別のことを言っているのなら、それはまさしく矛盾ですよね。それを指摘している文です。

見慣れた単語で構成されている文なので聞き取りやすいですし、海外ドラマなどで言われたりすると意味がわかってテンションが上がります。日常会話で使いたいのなら、このフレーズは丸暗記してしまいましょう。

まとめ

「矛盾」という英語は、ContradictionとInconsistencyの2つでしたね。これらは別の品詞になると微妙にスペルが異なるので、セットで覚えていきましょう。それぞれの品詞別の使い方も理解できれば上出来です!また、あフレーズとして「矛盾してるよ!」と言える英語もあったので、どれかお気に入りのものを覚えておきましょう。自分が言う時だけでなく、相手から言われた時やリスニング練習をしている時に理解できるくらいには暗記しておきたいですね。