皆さんは「オールドメディア」という言葉の本当の意味をご存じでしょうか。
また、オールドメディアと新しいSNSやWebメディアの違いはどこにあるのでしょうか。
こちらの記事では、オールドメディアの意味、背景、現代での位置付け、外国人への説明方法まで、わかりやすく整理していきます。
2025年の新語・流行語大賞のノミネート語30に選ばれた話題についても一緒に見ていきましょう。
オールドメディアの意味は何?

まずは「オールドメディア」の意味から確認していきましょう。
オールドメディア=旧来型のマスメディアのこと
「オールドメディア」とは、インターネット登場以前から存在していた伝統的なメディアを指す言葉です。
- 新聞
- テレビ
- ラジオ
- 雑誌 など
スマホを開きYouTubeやニュースサイトなどで情報を得られる時代からすると、まさに「オールド」なメディアになっているのです。
そもそも”オールド(古い)”と呼ばれる理由
ただし「オールドメディア」が「時代遅れのメディア」という意味で使われているかといわれるとそうではありません。
こちらは「古い」「時代遅れ」という意味ではなく、SNS・Webメディア(ニューメディア)が登場したため、それと区別するための呼び名として使われ始めました。
インターネットやSNSは「ニューメディア」と呼ばれる
新聞やテレビ、ラジオ、雑誌などを意味する「オールドメディア」の対比として呼ばれるような最新のメディアは「ニューメディア」と呼ばれています。こちらも単に「新しいメディア」というニュアンスは含まれているものの、以下のように明確な役割の違いが存在するのです。
- 新聞・TV = 情報を一方向に届ける
- SNS・Web = 双方向・即時拡散
この違いが大きいポイントで、「オールドメディア」と「ニューメディア」の違いを聞かれた場合はこの関係性を答えられると良いでしょう。
「オールドメディア」は英語で通じる?

ニュアンスは通じるが一般的ではない
「オールドメディア(old media)」という言葉は、日本産のある種の”造語”となるので海外では一般的な表現ではありません。
どちらかというと”legacy media”という言葉が一般的なので、海外で近しい言葉を伝えたい場合はこちらを使いましょう。
legacy mediaの意味
海外版の「オールドメディア」である、”legacy media”の意味を以下引用しました。
traditional ways for receiving information, news, and entertainment that existed before the internet, for example newspapers, television, and radio:
和訳すると「インターネットが登場する前から存在していた、情報・ニュース・娯楽を受け取るための伝統的な手段。例えば、新聞・テレビ・ラジオなど。」となります。
まさに先に紹介した「オールドメディア」の意味と合致しており、英語で伝えたい場合はこちらを使えると良いでしょう。
「オールドメディア」を外国人にはどう伝える?

訪日外国人や海外の友人に説明する場合、どのような手順で伝えれば良いのかをご紹介します。
元も子もないですが基本は先にも紹介した通り、”old media”でも伝わるでしょう。もし伝わらなかった場合の説明順をご紹介します。
① オールドメディアの意味から伝える
まずは英語で表現してみましょう。
訳)「オールドメディア」はテレビとか、新聞のようなものを指す言葉です。
こちらはすごくシンプルに具体例を伝える方法です。”old media”と、このニュアンスが相手に伝われば恐らくイメージが湧くでしょう。
②海外でいう所の”legacy media”だよと伝える
次は海外では一般的に使われている”legacy media”と同じというニュアンスを伝える表現です。
訳)「オールドメディア」という言葉は海外でいうところの”legacy media”のことだよ。
自分の国で使われている言葉に置き換えられると、より鮮明にイメージが付くと思うので、ぜひご活用ください。
「オールドメディア」が流行語大賞に?

最後に「オールドメディア」という言葉が直近流行語大賞周りで話題になっています。
なぜこのタイミングで話題になっているのか、どんな言葉が候補になっているのかを見ていきましょう。
『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定
年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。
自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。
ウィキペディアより引用
2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。
「オールドメディア」も候補入り
実は今回記事に取り上げている「オールドメディア」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。
No.2の位置づけとなっておりますが、まだ順位が決まったわけではないのでその点ご注意ください。
「ミャクミャク」や「トランプ関税」なども候補に
「オールドメディア」の他にも色々な言葉が候補になっていますが、大阪万博で話題となった「ミャクミャク」はもちろん、トランプ大統領による「トランプ関税」。
また、「ビジュイイじゃん」などカジュアルな用語も候補に入っています。色々な業界から言葉が候補に選ばれているので、何が流行語大賞に選ばれるのかは全く予想が付きません。
まとめ
この記事ではオールドメディアの意味から、外国人への説明方法。そして現代で注目される理由までまとめて解説しました。
- 「オールドメディア」=新聞・TV・ラジオ・雑誌など
- SNSなどの登場で“オールド”と区別されるように
- 対比となる言葉は「ニューメディア」
- 英語にすると”old media”よりも”legacy media”の方が一般的
流行語大賞についても今年中12月に発表されると予定されているので、ぜひオールドメディアが何位になるのかを一緒に見届けましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
