皆さんは「戦後80年(昭和100年)」という言葉を英語でどう表現するかご存じでしょうか。
2025年は、終戦から80年という大きな節目の年であり、同時に「もし昭和が続いていたら100年になる」というメモリアルイヤーでもあります。
こちらの記事では、この記念すべき年の英語表現や、日本独自の元号である「昭和」を外国人に説明するためのフレーズ、そして新語・流行語大賞ノミネート語30に選ばれた背景まで、最新の情報を交えてわかりやすく整理していきます。
戦後80年(昭和100年)を英語でどう言う?

まずは、それぞれの英語表現から学んでいきましょう。
「戦後80年」は”80th anniversary of the end of the war”
「戦後80年」は、英語で“80th anniversary of the end of the war”(終戦80周年)と表現するのが一般的です。
少し長いですが、フォーマルな場やニュースではこの表現が使われます。
- 80th anniversary:80周年
- End of the war:終戦
日常会話でシンプルに伝えたい場合は、“80 years since the war ended”(戦争が終わってから80年)でも十分通じます。
「昭和100年」は”The 100th year of the Showa era”
一方、「昭和100年」は“The 100th year of the Showa era”と表現します。
「昭和」は日本の固有の元号なので、そのまま”Showa”を使うので、覚えておきましょう。
英文でさくっと説明してみよう
2025年がどんな年かを説明するフレーズを見てみましょう。
訳)2025年は、第二次世界大戦の終戦から80年を迎える年です。
そもそも戦後80年(昭和100年)とは?
英語表現がわかったところで、なぜ2025年にこの二つの言葉がセットで話題になり、流行語大賞の候補にまでなったのか、その背景を確認しておきましょう。
平和への祈りとレトロブームの融合
2025年は、1945年の終戦から数えてちょうど80年になります。戦争の記憶を風化させないための平和式典や特集が多く組まれました。
一方で、計算上「昭和元年(1926年)」から数えて100年目にあたるため、メディアや企業がこぞって「昭和100年プロジェクト」を展開しました。
- 参考:昭和100年プロジェクト
その他にも、昭和レトロブームの再燃や記念イベントや復刻商品の発売など、各所で様々なイベント・流行・プロジェクトがありました。
厳粛な「戦後80年」と、懐古的でポップな「昭和100年」という二つの側面が混ざり合い、日本全体が過去を振り返る一年となったのです。
戦後80年(昭和100年)を外国人に説明する

訪日外国人や海外の友人にこの話題を説明する場合、日本の「元号(Era name)」というシステムを軽く補足してあげるとスムーズです。
①日本には独自の暦があると伝える
まずは、西暦とは別に元号があることを伝えます。
訳)日本には、天皇に基づいた「元号」という独自の暦のシステムがあります。
②昭和は「激動の時代」だったと伝える
その上で、昭和という時代がどんな時代だったか、なぜ100年を祝うのかを伝えます。
訳)「昭和」は60年以上続いた有名な時代です。それは戦争と、その後の急速な経済成長の両方を象徴しています。
海外でも『ゴジラ-1.0』などの映画を通じて、戦後の昭和日本の雰囲気を感じ取っている人は多いです。
「あの映画の時代(Showa era)から数えて100年なんだよ」と伝えてあげると、イメージが湧きやすくなるでしょう。
戦後80年(昭和100年)が流行語大賞に?

さて、そんな歴史的な節目を表す「戦後80年(昭和100年)」ですが、2025年の流行語大賞の候補にも入りました。
なぜこのタイミングで話題になっているのか、詳しく見ていきましょう。
『2025 新語・流行語大賞』のノミネート語30に選定
年末に近づくにつれ多くの方が気になるであろう「流行語大賞」というイベントが今年も実施予定です。詳細は以下の通りとなります。
自由国民社がその年1年間に発生した「ことば」のなかから選考し、その「ことば」に関わった人物、団体を顕彰するとされている賞。2004年(平成16年)からは「『現代用語の基礎知識』選 ユーキャン新語・流行語大賞」に、2025年からは「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」に改称している。
ウィキペディアより引用
2025年度からは引用の通り名称が変わり「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ新語・流行語大賞」という名前になりました。より詳しく知りたい方は、以下公式HPをご覧ください。
「戦後80年(昭和100年)」も候補入り
今回記事に取り上げている「戦後80年(昭和100年)」についても、流行語大賞の候補30選に選ばれました。数ある候補の中では「No.11」の位置づけとなっております。
単なる記念日というだけでなく、各メディアがこぞって「昭和100年」を冠した特集を組み、出版業界やイベント業界でも大きな経済効果を生んだことがノミネートの理由です。
「リカバリーウェア」や「裏金問題」なども候補に
「戦後80年(昭和100年)」のほかにも、今年は色々な言葉がノミネートされています。
健康意識の高まりで市場が拡大した「リカバリーウェア」や、政治不信を招くきっかけとなった「裏金問題」。
また、急増する外国人観光客に関連した「オーバーツーリズム」など、2025年の日本の明暗を映し出す言葉が並んでいます。
現在候補に挙がっている30個はまさにサラダボウルのような状態であり、何が大賞を取るのか最後まで目が離せません。
まとめ
こちらの記事では「戦後80年(昭和100年)」の英語表現や、記念イヤーとしての背景、そして流行語大賞ノミネートの話題までご紹介しました。最後に一緒に復習していきましょう。
- 戦後80年は英語で”80th anniversary of the end of the war”
- 昭和100年は”The 100th year of the Showa era”
- 2025年は平和祈念と昭和レトロブームが重なった年
- 2025年の新語・流行語大賞ノミネート語30にも選ばれた
これから「流行語大賞」やトップ10の発表も行われることになりますので、ぜひ「戦後80年(昭和100年)」がどこまでランクインするのか、一緒に情報を追いかけていきましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
