今回は、ちょっとお堅い動詞「検討する」という表現を英語でどのように言うのかをご紹介していきますよ!ビジネスシーンで使うことが多いもので、メールのやり取りでも「ご検討ください」なんて書いたりしませんか?意味を考察すれば「考える」とも近いニュアンスなのですが、もっとよく考える意味が含まれているのが「検討する」ですよね。今回は熟語も多いので、気合いを入れて覚えていきましょう!

considerで「検討する」を表す

「検討する」と言った時、英語ですでに学習している人が思いつくのはConsiderではないでしょうか。こちらは辞書を引いてみると、「検討する」以外に「〜をよく考える」や「A を C だとみなす」、「〜に配慮する」といった訳があります。

何を検討するのかによって英語の形が変わるので、以下でもう少し深掘りしてみます。

consider Ving で「〜しようかとよく考える」

Considerを使うなら、その後に来る目的語を意識しなければなりません。一般的によく使われるのは、Considerの後に動詞のing形を持ってくる方法ですね。

これはEnjoy VingやFinish Vingなど、特定の動詞の後に続けて動詞が来る場合にing形にすることで成り立ちます。「新しいシステムを導入しようかとよく考える」だとか、「彼を雇おうかとよく考える」と言いたい時に使えます。

Aさん
I consider buying the new phone.
訳)新しいスマホを買おうか検討中なんだ
Bさん
How much is it?
訳)いくらするの?

consider wh節・句で「〜かを考える」

他には、Considerの後にWhatなどを入れて「~かを考える」と表現する方法もあります。「なぜ彼は私に告白したのかを考える」だったり、「どこで鍵を落としたのかを考える」と言いたい時に使えます。

疑問詞が文中に入ってくる文法を間接疑問文と言うので、あまりピンと来ない方はその基礎を学んでからこちらの文法を理解してみましょう。そうするとすんなり理解できると思いますよ!

take A into considerationで「Aを考慮に入れる」

「検討する」と似た表現で「考慮に入れる」という表現を使いたいなら、こちらのイディオムはよく使いますね。Considerの名詞形がConsiderationなのですが、これを使うことで表現の幅が広がります。

Considerという動詞がなくなった変わりに、万能なTakeを入れれば文章が完成します。知らないと理解しにくいものなので、事前に暗記しておくことが重要です。

Aさん
What do you think about taking him into consideration?
訳)彼を考慮に入れることについてどう思う?
Bさん
It’s a very good idea, I think.
訳)いいアイデアだと思いますよ

be under considerationで「〜を考慮に入れる」

こちらは上記と似た表現ですね。Considerが名詞になっているところもそうですし、訳もほぼ同じです。どちらが使われても理解できるように、自分が使う側になったらどちらもスラスラ言えるように、時間をかけてたくさん例文を作り定着を目指しましょう!

ちなみに、「be under study」で「検討中」という熟語もあるので、こちらもセットで覚えておいてくださいね。ここで使っているStudyの意味はすぐ下に解説しています。

studyで「慎重に検討する」

studyで「慎重に検討する」

Studyも、実は「検討する」という意味を持っています。基本的には「〜を勉強する」や「研究する」という意味が強いので、「検討する」という意味としても使われると知るとなんだか変な感じがするかもしれませんね。

ニュアンス的には、より慎重に検討するという意味があるので、考えに考えて結論を出す最中というイメージです。もともと「研究する」という意味がありますが、これは書類や計画などを見てじっくりと検討することも含みますから、そこから意味が派生していったと考えれば覚えやすいと思います。

Studyという単語がリーディングの文章に出てきて、「勉強する」と訳してもイマイチ意味が取れないなら、ぜひ「検討する」で訳し直してみてください。

調査して検討するならexamine

Examineには、「〜を調べる」という代表的な意味があります。しかしこちらもStudyと同じように、それ以外で「検討する」という意味を含みます。

ConsiderやStudyと違うのは、専門的な知識を持った人が、物事を徹底的に調べて検討するというニュアンスを持っていることですね。

Aさん
We need to examine the possibility of her idea.
訳)彼女のアイデアの可能性をよく検討すべきです
Bさん
I know, but we don’t have enough time!
訳)わかってる、だが私たちには時間が十分にないんだ!

look into Ving

熟語で動詞になるものにも「検討する」という意味があります。Look into Vingは「〜を調査する」、「調べる」という意味もあり、これはStudyやExamineと同じですよね。

「見る」という意味のLook、「入り込む」という意味のInto、これらを合わせて詳しく調べるという新しい意味が生まれます。Intoは前置詞ですから、次に続く動詞がing形になることはお忘れなく!

be/come under review で「再検討される」

「再検討する」という意味の英語を使いたいならこちらですね。熟語としてそのまま覚えてしまいましょう。ここでは今までにご紹介してきた「検討する」という意味の動詞が入っていませんが、代わりにReviewという単語が出てきましたね。Reviewには「もう一度見る」という意味があるので、これだけでも「再検討する」という意味を含んでいることがわかります。

think aboutで「〜について検討してみる」

think aboutで「〜について検討してみる」

最後になりましたが、こちらが一番覚えやすくて、今までにも使ってきた表現かもしれませんね。単に「~について考える」という意味で使えるのですが、日本語訳は「~について検討してみる」でも間違いではありません。

ただ、やはり最初に解説したConsiderの方がより真剣に検討する、考えるイメージを持っているので、Think about~はもう少しカジュアルに聞こえます。かしこまりすぎるなと思うシチュエーションならこちらの表現の方が合ってはいますよね。

Aさん
We need to think about the issue, don’t we?
訳)その問題について検討すべきではありませんか?
Bさん
I agree.
訳)賛成です

まとめ

「検討する」という英語の動詞は、一般的にはConsiderでOKです。これを基本とし、余裕があればStudyやExamineも覚えていきましょう。本来メインで持っている「勉強する」や「調査する」という意味から外れた「検討する」という意味を併せ持っていることがわかると、一見簡単な単語なのに読み取れないといった英語のもやもやがなくなっていきますよ!