「いたずら」を英語で何と言うか、パッと出てくる人は少ないかもしれません。頻繁に使う言葉ではないため、いざとなると「何だっけ?」と戸惑ってしまいますよね。ただ「子どもがいたずらをする」「いたずら電話がかかってきた」など、「いたずら」という言葉が必要な場面もあります。

そこで今回は、「いたずら」の英語表現を例文とともにご紹介。「ふざける」や「からかう」など、関連する単語も解説します。簡単なものばかりですので、この機会に「いたずら」にまつわる英語をおさえておきましょう!

「いたずら」って英語で何て言う?

「いたずら」って英語で何て言う?

まずは「いたずら」の英語表現をご紹介。「ふざける」や「からかう」についても順に解説します。

「いたずら」は”prank”

「いたずら」は英語で”prank(プランク)”です。”prank”は相手にダメージを与える嫌がらせではなく、笑って許せる内容のものを指します。日本でいう「ドッキリ」のイメージ。「ドッキリ動画」は”prank video”として、海外でも親しまれています。

「~にいたずらする」と言いたいときは”play a prank on ~”。

Aさん
It’s just a prank. Don’t be so upset.
訳)ただのいたずらだよ。落ち着いて
Aさん
She’s always playing pranks on her brother.
訳)彼女はいつもお兄ちゃんにいたずらをしているよ
Aさん
Jack loves playing pranks on people.
訳)ジャックは人にいたずらをするのが大好きなんだ

「ふざける」は”play around”と”fool around”

「ふざける」は英語で”play around”や”fool around”です。子どもがふざけて話を聞かない場面にぴったりの言葉。

Aさん
It’s time to stop playing around.
訳)ふざけるのはもう終わりだよ
Aさん
I’m sorry that my son is always fooling around.
訳)いつも息子がふざけていてすみません

”fool”は単体だと「だます」という意味の動詞になりますが、”around”と一緒に使うことで「ふざける」という意味に変化。

また”play around”は、”play around with ~”で「~と浮気をする」という意味になります。文脈で使い分けられますが、使い方に少し注意が必要な言葉です。

「からかう」は”tease”と”make fun of ~”

特定の誰かを「からかう」と言いたいときは”tease(ティーズ)”か”make fun of ~”が使えます。

”tease”は、すぐ後にからかう相手を入れればOK。

Aさん
Why do you keep teasing your sister?
訳)どうしていつも妹をからかうの?
Aさん
I was teased by my classmates for being fat.
訳)同級生に太っていることをからかわれた

”make fun of ~”も、”~”の部分にからかう対象を入れて使います。

Aさん
We’ve been close friends. And Beth makes fun of me a lot.
訳)私たちは仲が良くて、ベスはよく私をからかうんですよ

ハロウィンには”Trick or treat”

ハロウィンのいたずらにまつわる定番フレーズといえば”Trick or treat(トリック・オア・トリート)”。「おかし(treat)をくれないといたずら(trick)しちゃうぞ」という意味です。英語圏では仮装した子どもたちが近所の家を訪ね、”Trick or treat”と言っておかしをもらいます。

「いたずら」にまつわる英語フレーズ

「いたずら」にまつわる英語フレーズ

ここからは、「いたずら」にまつわる単語やフレーズをご紹介。「いたずらっ子」や「いたずら好き」、「いたずら電話」や「いたずら書き」を英語で何と言うか見てみましょう。

「いたずらっ子」は”naughty”と”rascal”

「いたずらっ子」と言いたいときにぴったりなのが、”naghty(ノーティー)”と”rascal(ラスカル)”です。

”naughty”は「いたずらっ子」の性格を表す形容詞で、「わんぱくで言うことを聞かない」「行儀が悪い」という意味。「いたずらばかりして大人を困らせる子」というネガティブなニュアンスがあります。

Aさん
John’s been a naughty boy.
訳)ジョンはいたずらっ子だったよ

”rascal”は「いたずら好きな子ども」という意味の名詞です。こちらは”naughty”と違い、「いたずら好きでかわいい、憎めない」というポジティブなイメージ。

Aさん
I caught a little rascal using my lipstick.
訳)私の口紅を使っているいたずらっ子をつかまえた

「いたずら好き」は”mischievous”と”prankster”

”mischievous(ミスチヴェス)”は「いたずら好き」という意味の形容詞で、”prankster(プランクスター)”は「いたずら好きな人」という意味の名詞です。

どちらも、子どもだけでなく大人に対しても使えます。

Aさん
She’s such a mischievous child.
訳)彼女はとてもいたずら好きな子だ
Aさん
Kevin is a big prankster.
訳)ケビンはすごくいたずら好きだ

「いたずら電話」は”prank call”

「いたずら電話」は”prank call(プランク・コール)”と呼ばれます。

Aさん
I get lots of prank calls these days. They’re so annoying!
訳)最近いたずら電話がよくかかってくるんだ。すごく迷惑!
Aさん
Someone made a prank call to the school.
訳)誰かが学校にいたずら電話をかけた

「いたずら書き」は”graffiti”

屋外の壁に描かれる「いたずら書き」や「落書き」は”graffiti(グラフィティ)”です。

Aさん
The walls are covered with graffiti.
訳)壁がいたずら書きだらけだ

また”graffiti”は「いたずら書きをする」という動詞としても使えます。

Aさん
He wants to go out and graffiti the subway wall.
訳)彼は外出して地下鉄の壁にいたずら書きをしたいと思っている

ちなみに、授業中にノートにするような「いたずら書き」には”doodle(ドゥードゥル)”や”scribble(スクリブル)”が◎。両方とも、動詞・名詞として使えます。”doodle”は簡単なイラスト、”scribble” は線や文字などの殴り書きのイメージです。

Aさん
She doodled all over her notebook.
訳)彼女はノート中にいたずら書きをした
Aさん
The page was covered with random scribbles.
訳)そのページはめちゃくちゃないたずら書きだらけだった

まとめ

英語で「いたずら」と言いたいときは、”prank”をおさえておけばOKです。あまりなじみのない言葉ですが、簡単なので覚えやすいはず。「ふざける」「からかう」なども、シンプルな言い回しばかりです。

特にお子さんをお持ちの方は、「いたずら」の英語表現が役立つ場面が多いかもしれませんね。「いたずら」にまつわる英語を使って、英会話をよりスムーズに楽しんでください。