この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「高低」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。
「高い」とは、数量や程度などが大きいことをいい、反対に「低い」とは、数量や程度が小さいことを言います。この2つの差を「高低差」といい、高低差がある程、でこぼこしていることを現すことができます。
そんな「高低」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。
1.武士は食わねど高楊枝
武士は空腹でも楊枝を口にくわえることで、満腹であることを演出していたといいます。「武士は食わねど高楊枝」は、そんな武士の姿に例え、貧しくても気品高く悠然としていることを意味する「ことわざ」です。
英語では
「Better go to bed supperless than rise in debt.」
と翻訳することができます。
直訳すると「借金を背負って起きているくらいなら、夕飯抜きで寝るほうが良い」という意味で、英語ではこちらの「ことわざ」がつかわれます。
”supper”は「夕飯、晩御飯」の意味で、”supperless”で「夕飯無しで」、”debt”は「借金、負債」の意味で、”in debt”で「借金を抱えている(状態)」を表します。
2.高根の花
「高嶺の花」とは、見えるだけで手折ることのできない花に例え、手の届かない人やものを差していることを意味する「ことわざ」です。
英語では
「One may look at a star but not pull at it.」
と翻訳することができます。
直訳すると「星を見ることは出来るが引っ張って取ることはできない」という意味です。
”may”は「~かもしれない、~する可能性がある」という意味です。”pull”は「引く、引っ張る」という意味です。
3.低き処に水溜る
「低き所に水溜まる」は、利益のある所には自然に人が集まってくることを意味する「ことわざ」です。
英語では
「Water collects in low places.」
と翻訳することができます。
”collect”はここでは自動詞で「集まる」という意味です。
4.高見の見物
「高見の見物」は、利害の及ばない高いところで見物することを意味する「ことわざ」です。
英語では
「To see it rain is better than to be in it.」
と翻訳することができます。
”A is better than B”は「BよりもAするほうが良い」という意味であり、直訳すると「雨に降られるよりも雨を見ているほうがいい」となります。
まとめ
今回は、「高低」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。
「高い」がつく「ことわざ」は、「高根の花」や「高見の見物」など日常生活でももちいられる「ことわざ」が多いですね。英語での表現もばっちり覚えておきましょう!
今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!