夏休みの海外旅行や親子留学、駐在中の生活で心配なのが、子どもの突然の体調不良です。
「高熱が出た」「日焼けがひどい」「虫刺されが腫れている」など、日本と違う環境では思わぬトラブルが起こることもあります。特にアメリカでは、日本と病院システムが大きく異なります。
「予約なしでは診てもらえない」「どこに行けばいいかわからない」「医療費が高額」と戸惑う日本人も少なくありません。この記事では、海外で子どもが体調を崩した時に役立つ英語表現とともに、アメリカの病院システム、Urgent Care(アージェントケア)やER(救急外来)の違い、薬局でのやり取りについてわかりやすく解説します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 海外で子どもが体調不良になった場合は、症状の確認と受診先の判断を落ち着いて行うことが重要。
- アメリカでは、Primary Care Physician・Urgent Care・ER の役割が分かれており、日本とは医療システムが大きく異なる。
- “My child has a fever.” “Do you accept travel insurance?” など、病院や薬局で使える基本英語を知っておくと安心して対応できる。
海外で子どもが体調不良になったら最初にすること

まず大切なのは、落ち着いて症状を確認することです。
チェックしたいポイントは以下です。
- 熱は何度あるか
- 水分は取れているか
- 呼吸は苦しくないか
- 意識ははっきりしているか
- 発疹や腫れはあるか
- 嘔吐・下痢はあるか
軽症であれば、ホテルで安静にしたり、市販薬で様子を見るケースもあります。
しかし、次のような症状があればすぐ受診を検討しましょう。
- 40℃近い高熱
- 呼吸が苦しそう
- ぐったりして反応が弱い
- けいれん
- 強い脱水症状
- 意識がぼんやりしている
アメリカの病院システムは日本とかなり違う
日本では「風邪っぽいから近所の小児科へ」という感覚で受診できます。
一方アメリカでは、まず「どの医療機関へ行くべきか」を判断する必要があります。
日本の「かかりつけ医」とアメリカのPrimary Care Physician
アメリカには「Primary Care Physician(PCP)」という、いわゆるかかりつけ医制度があります。普段の健康管理や軽い病気は、まずPCPに相談するのが基本です。ただし問題は、予約制が一般的なことです。
当日予約が取れないケースも多く、
- The earliest appointment is next week.
(最短の予約は来週です)
と言われることも珍しくありません。ひどい時は数か月後という場合も。
旅行者や短期滞在者はPCPを持っていないことも多いため、その場合はUrgent Careを利用するケースが一般的です。
Urgent Careとは?

Urgent Care(アージェントケア)は、日本でいう「休日診療所」と「内科クリニック」の中間のような存在です。
命に関わるほどではないけれど、早めに診てもらいたい症状に対応しています。
Urgent Careで対応できる症状
- 発熱
- 風邪症状
- 軽い脱水
- 日焼け
- 虫刺され
- 耳の痛み
- 軽いケガ
- 発疹
- 軽度のアレルギー
などです。
比較的待ち時間が短く、予約不要の施設もあります。
受付で使える英語
子どもの発熱
- My child has a fever.
(子どもが熱を出しています) - She has had a fever since last night.
(昨夜から熱があります) - His temperature is 102 degrees.
(熱が102°Fあります) - He has been having a high fever since last Sunday.
(日曜日から高熱が出続けています。)
※アメリカは華氏表示です。
102°Fは約38.9℃です。
日焼け
- My son got badly sunburned.
(息子がひどく日焼けしました) - Her skin is blistering.
(水ぶくれができています)
虫刺され
- He was bitten by an insect.
(虫に刺されました) - The swelling is getting worse.
(腫れがひどくなっています)
ER(Emergency Room)は本当の緊急時
ERは救急外来です。命に関わる症状に対応する場所で、24時間対応しています。
ERへ行くべき症状
- 呼吸困難
- 強いけいれん
- 意識障害
- 大ケガ
- 激しい腹痛
- 重度のアレルギー反応
- 頭部外傷
など。
ERで使える英語
- My child is having trouble breathing.
(子どもの呼吸が苦しそうです) - She had a seizure.
(けいれんを起こしました) - He hit his head.
(頭を打ちました)
アメリカでは「予約なしでは診てもらえない」が普通

日本では飛び込み受診も一般的ですが、アメリカでは完全予約制の病院が多くあります。
そのため、
- PCPは予約が必要
- 当日受診できない
- 数日待ちも普通
というケースがあります。
一方Urgent Careは、
- Walk-in accepted.
(予約なしOK)
としているところも多く、旅行者には利用しやすい存在です。
ただし混雑時は数時間待つこともあります。
アメリカの医療費と保険について
アメリカの医療費は非常に高額です。
たとえば、
- Urgent Care:100〜300ドル程度
- ER:数千ドル以上
になることもあります。そのため、海外旅行保険への加入は非常に重要です。
保険確認で使える英語
- Do you accept travel insurance?
(旅行保険は使えますか?) - Can I pay by credit card?
(クレジットカード払いできますか?) - Do I need to pay upfront?
(先に支払いが必要ですか?)
薬局(Pharmacy)で使える英語

アメリカのドラッグストアでは、市販薬を購入できます。
解熱剤を探す
- Do you have medicine for fever?
(熱の薬はありますか?) - Is this safe for children?
(子どもでも使えますか?)
日焼け用クリーム
- Do you have something for sunburn?
(日焼け用の薬はありますか?) - Do you have sunscreen cream?
(日焼け止めクリームはありますか?)
アレルギー薬
- My child has itchy skin.
(子どもの皮膚がかゆがっています) - Do you have any medicine for severe allergies?
(ひどいアレルギー症状のための薬はありますか?)
症状を説明するときに便利な英語
痛み
- He says it hurts here.
(ここが痛いですと息子が話してます) - She has a sore throat.
(喉が痛いです)
嘔吐・下痢
- He has been vomiting.
(吐いています) - She has diarrhea.
(下痢をしています)
食欲不振
- He doesn’t want to eat.
(食欲がありません) - She has no appetite.
(食欲がありません)
英語が不安でも大丈夫
アメリカの医療現場では、ゆっくり話してくれるスタッフも多く、翻訳アプリを使う人も珍しくありません。
わからない時は、
- Could you speak slowly?
(ゆっくり話してもらえますか?) - Could you write it down?
(書いてもらえますか?)
と言えばOKです。
まとめ
海外で子どもが体調を崩すと、保護者はとても不安になります。
しかし、アメリカの医療システムを知っておくだけでも、落ち着いて対応しやすくなります。
さらに、簡単な英語フレーズを覚えておけば、病院や薬局でもスムーズにやり取りできます。夏の海外旅行や滞在を安心して楽しむためにも、ぜひ今回紹介した表現を役立ててください。
