コミュニケーションを取ったり、メモを取って忘れないように記録したりする際、「文字」の存在が欠かせません。

「文字」の形は違いますが、世界各国に「文字」が存在し、重要な役割を果たしているのです。

英語で文字そのものを表現する場合、letterやcharacterなどが最初に思い浮かぶのでしょう。

しかし、単語はいくつか思う浮かぶものの、単語ごとの使い分け方を説明できる方はあまり多くないのではないでしょうか。

そこで今回は、「文字」を表す英語表現を紹介し、使い分け方についても解説していきます。

どのような「文字」なのかによって英語表現が変わる

どのような「文字」なのかによって英語表現が変わる

文字と言ってもさまざまな種類があります。

日本語でも「あ」や「い」といった意味をもたないものは「文字」と言うのに対し、
「1」や「2」は「数字」、「りんご」や「みかん」などの意味を持つ場合は「単語」と言いますよね。

英語でも同様に、どのような種類の文字なのかによって表現が異なるのです。

英語で「文字」を表すのは4つの表現がありますが、それぞれ明確な違いがあります。

letter

「文字」を英語で表現してくださいと言われて、最初に思い浮かぶのがletterではないでしょうか。

letterは「文字」で問題ないのですが、もっと詳しく解説するなら「表音文字」指します。

「表音文字」を国語辞典で検索すると、以下のように解説されています。

ひょうおん‐もじ〔ヘウオン‐〕【表音文字】 の解説
文字の分類の一。一つ一つの字が意味をもたず、音のみを表す文字。かな・ローマ字・梵字など。音節文字と音素文字とがある。音字。音標文字。
出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまり、英語で言うなら「a」「b」など、一つの字では意味を持たない文字letterと言うのです。

Aさん
There are 26 letters in the English alphabet.
訳)英語のアルファベットは26文字ある。
Aさん
 ”D” is the forth letter of the alphabet.
訳)「D」はアルファベットで4番目の文字です。

大文字・子文字・頭文字は英語で?

letterを使った表現で、よく使われるものを紹介します。

日本語 英語
大文字 ・large letters

・capital letter

・uppercase letter

小文字 ・small letter

・lowercase letter

頭文字 ・initial letter

character

letterと混同されがちな表現にcharacterがあります。

characterも「文字」を意味する英語ですが、letterとの違いは文字の範囲の違いです。

たとえば、先ほど解説した「表音文字」に加え、「数字」「記号」「表意文字」もcharacterと呼べるのです。

「表意文字」を国語辞典で検索すると、以下のように解説されています。

ひょうい‐もじ〔ヘウイ‐〕【表意文字】 の解説
文字の分類の一。一つ一つの字が一定の意味をもっている文字。漢字や古代エジプトの象形文字など。意字。
出典:デジタル大辞泉(小学館)

ただし、英語には「表意文字」が存在しないため、
letter(表音文字)に加えて、数字や記号を含めたものをcharacterと認識しておけば問題ないでしょう。

Aさん
Password must be at least 4 characters in length, with a max length of 12 characters.
訳)パスワードは最低4文字以上、12文字以下でなくてはなりません。

「文字」の関連英語

「文字」の関連英語

「文字」は英語でletterまたはcharacterと表現するのが分かりましたね。

letterは「表音文字」のみを表すのに対し、characterは「letter+数字や記号」まで含まれるのが違いと言えます。

アルファベットの一字を言う場合はletter、数字や記号が混ざるようなパスワードにはcharacterが使われますよ。

ここでは、「文字」の関連英語をいくつか紹介していきます。

word

wordは「単語」という意味で、「apple」「pen」「school」などのことを指します。

Aさん
This is a pen.

「これはペンです。」という意味の簡単な文章ですが、この場合は4 words, 1 sentenceになります。

sentenceは文章を指し、ピリオドまでが1 sentence(1文)という認識です。

Aさん
What does this word mean?
訳)この単語の意味は何ですか?
Aさん
I’ll look up the word in the dictionary.
訳)私は辞書で単語の意味を調べる。
Aさん
You need not write more than 500 words.
訳)あなたは500語以上書く必要がない。

phrase・idiom

複数の単語が連なり、意味を持つものをphraseやidiomと言いますよね。

日本語でも「フレーズ」「イディオム」などと言うケースがあるでしょう。

phraseの例をいくつか挙げると以下のようなものがあります
・Excuse me.:すみません
・catch up with:追いつく
・Never mind.:気にしないで
・look over:ひととおり目を通す
idiomの例をいくつか挙げると以下のようなものがあります。
・break a leg:幸運を祈る
・under the weather:体のぐあいが悪い
・a piece of cake:とても簡単なこと
・in someone’s shoes:誰かの立場に立つ

phrase文章全体を指すこともあれば、文章の一部を切り取って指すこともあり、単語を見れば意味を理解しやすいのが特徴です。

一方、idiomは単語が複数連なっていますが、単語を見ただけでは正しい意味を解釈するのが難しい傾向にあります。

text

日本語で「テキスト」と言えば、「教科書」のイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
しかし、textという単語だけでは「教科書」と言う意味にならず、textbookで「教科書」という意味になります。

英語のtextは、「本文」「原文」といった意味になり、ある程度長い文章のかたまり、文章群を指します。

つまり、いくつかの文(sentence)で構成されている文章全体をtextと呼ぶのです。たとえば、メールの文章はtextと言います。

Aさん
Please text me anytime.
訳)いつでもメールをください。
Aさん
I’ll text you.
訳)あとでメッセージするね。
Aさん
I texted you in LINE, have you received?
訳)LINEでメッセージしたんだけど、届いてる?
Aさん
I got a text from my friend.
訳)友達からメッセージがきた。

まとめ

いかがでしょうか。

「文字」を表す英語には、letterやcharacterがあり、それぞれどの範囲の文字を指しているのかが違いになります。

letterは「表音文字」のみの意味で使われ、英語ではアルファベットの一字のみを指します。
一方、characterはletterに加え、数字や記号も含まれます。

その他にも混同しがちな言葉にwordやidiom、phraseなどがありますが、明確な違いがあるので理解しておきましょう。

似たような英単語が使い分けられると、ニュアンスを細かく伝えられますよ。

ぜひ今回の記事を参考に、「文字」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。