「恥ずかしい!」と思ったときにすぐに相手に伝えられると、ちょっと気持ちが軽くなります。

考えてみると「恥ずかしい」にも「きまりが悪い」「後ろめたい」など、いろんなニュアンスがありますね。英語にもそれぞれを表す単語があります。今回はembarrassed, shy, ashamed, humiliatedという4つの形容詞表現を見てみましょう。どんな状況でどの単語を使うかを事前に確認し、練習しておくと安心です。

英語の「embarrassed」で「恥ずかしい」を表現

まずはembarrassedの例文を見てみましょう。

Aさん
I was so embarrassed because my son behaved badly in public.
訳)彼は自分の子供が人前で行儀が悪かったのでとても恥ずかしかった。

このように他人の目が気になって恥ずかしく思う場合に使われます。

日本語に置き換えると、きまりが悪い、当惑した、どぎまぎする、居心地が悪い、といった場面で使う表現で、気持ちを伝えるときに一番よく使います。

Aさん
I was so embarrassed when he asked me out in front of everyone.
訳)彼がみんなの前で私に告白してきてとても恥ずかしかった
Bさん
Why?  He was so brave and you guys are super cute!
訳)なんで?彼はとても勇気があったし、あなたたちはお似合いよ!

英語の「ashamed」で「恥ずかしい」を表現

英語の「ashamed」で「恥ずかしい」を表現

ashamedは自分の言動に対する恥ずかしさを表す場合に用いられます。

Aさん
I’m ashamed of saying such a terrible thing to her.
訳)彼女にあんなことを言ってしまって恥ずかしい

be ashamed of の形でよく使われます。ofの後には恥ずかしい理由を入れましょう。人や状況、物が入ります。

Aさん
Did you see the news about the judgment in the case?
訳)あの事件の判決のニュース見た?
Bさん
Yes, he seemed to be ashamed of what he did.
訳)うん、彼はやってしまったことを恥じているようだったね

世間一般的にみて、非常識であったり非道徳的な行為をとってしまったことを後悔する場合によく使われ、「罪の意識」として恥ずかしく思う意味合いもあります。ネガティブな表現です。

また、病気や貧困、見た目などを恥じている場合にも使います。

英語の「humiliated」で「恥ずかしい」を表現

あまりなじみのない表現かもしれませんが、意外とhumiliatedも会話の中でよく聞く単語です。

Aさん
You didn’t have to be humiliated like that.
訳)君があんな風に侮辱される筋合いはなかったよね

自尊心を傷つけられる、侮辱される、面目を失うといった意味があります。

Aさん
I’m humiliated by him!
訳)彼に侮辱されたわ!
Bさん
I see, but calm down first.
訳)そっか、でもまずは落ち着こうよ

自分を傷つけた相手に対して怒りを覚えている場面で使います。ネガティブな状況で使う表現です。

英語の「shy」で「恥ずかしい」を表現

英語の「shy」で「恥ずかしい」を表現

shyは日本語でも「シャイな人」といったカタカナ表現として取り入れられているので想像がつきやすいかもしれません。

Aさん
I’m too shy to sing a song at the party.
訳)パーティーで歌うだなんて恥ずかしくてとてもできません

その場で起こった気持ちとしての恥ずかしさを表すのではなく、その人本人の恥ずかしがり屋な性格を表す場合に用いられます。

Aさん
Don’t be shy. This is your aunt Mary.
訳)恥ずかしがらないの。マリーおばさんよ
Bさん
Hello…
訳)こ、こんにちは

自分について伝えるときはI’m shyで構いませんが、他の人について使うときには気をつけましょう。大人に対して絶対に使わないということはありませんが、子どもや動物に対して使われることの多い表現です。

「恥ずかしい」の英語表現の使い分けまとめ

ここまで紹介した4つの表現をシンプルにまとめると、下のようになります。

  • embarrassed:他人の目を気にして恥ずかしい
  • ashamed:自分のやってしまったことが恥ずかしい
  • humiliated:人に侮辱されて恥ずかしい
  • shy:性格としてのシャイさ

今回は受動態ed表現が多いですね。自分が主語の時には受動形を使って表現しましょう。進行形ingにすると、自分が相手に恥ずかしい思いをさせるという意味になります。例えば、I’m embarrassing.だと「私自身がみんなを恥ずかしくさせる」というニュアンスで誤解されてしまいますので注意しましょう!

他にもある!会話に役立つ「恥ずかしい」の英語表現

ashameのaが取れたshame。名詞として使います。Shame on you!という表現が代表的です。それ以外では、残念、というニュアンスで使われることが多いです。

shame

Aさん
Shame on you!
訳)恥を知りなさい!
Aさん
That’s a shame.
訳)それは残念だ

shyは子どもに使うことが多いです。ではシャイな大人に対しては何が使えるでしょうか?introvertedが使えます。少ない人数や親しい人といる方が居心地がよく、新しい場所に行くのを苦手に感じてしまう人のことです。

introverted

Aさん
He doesn’t want to come to the party. He’s really introverted.
訳)彼はパーティーに行きたくないんだって。とても内向的なんだ

照れるような時の恥ずかしさの場合、顔が真っ赤になってしまう人もいますね。文字通り顔が真っ赤になっている人についての表現もありますよ。3つ紹介しますが、ニュアンスにそれほど大きな違いはありません。blushやflushのイディオム表現がred in the faceだと覚えておけば大丈夫です。

blush

Aさん
Why are you blushing?
訳)なんでそんなに顔を赤らめているんだい?

flush

Aさん
You’re flushed.
訳)顔が赤いよ

red in the face

Aさん
Saori was red in the face.
訳)さおりは顔が赤い

Aさん
That’s a disgraceful behavior.
訳)それは恥ずべきふるまいです

 

少しフォーマルな表現も覚えておくといいですね。公式の場で使うことができるのがdisgracefulで、不名誉な、という意味です。

disgraceful

Aさん
That’s a disgraceful behavior.
訳)それは恥ずべきふるまいです

「恥ずかしい」の英語の顔文字は?

一般的な「恥ずかしい」にはこの顔文字を使います。顔がポッと染まっている状態が見えますか?

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あまり多く見かけることはありませんが、ちょっと嬉しさもあるような照れにはこんな表現もあります。

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「恥ずかしい」の関連英語

「恥ずかしい」の関連英語

  • 写真に撮られるのが苦手:I’m camera shy.
  • 彼は恥知らずだ:He has no shame.
  • 後ろめたい:I feel guilty.
  • 照れるなぁ:I’m flattered.
  • 恥の上塗り:double disgrace
  • 羞恥心:a sense of shame
  • 自分がふがいない:I’m upset by my own uselessness.
  • 恥ずかしい話だが:I’m embarrassed to say that ~.
  • 恥ずかしくない:unembarrassed

まとめ

今回は「恥ずかしい」の英語表現を4つ紹介しました。

4つをきちんと使い分けられるとより豊かに感情表現ができるようになり、何気ない会話ももっと盛り上がりますよ!恥ずかしい場面はとっさに起こることも多いですから、シチュエーション別に練習を重ねておきましょう。