ドラマや映画では必ずと言っていいほど喧嘩や口論している場面があります。登場人物の気持ちの機微がわかるようになると、もっと楽しめますね。
また、自分自身が英語で喧嘩ができるようになれば、英語でサバイバルしていく自信もつきます。
この記事を読むと、喧嘩に関係した英語を理解し、実際の英語での喧嘩の場面をイメージできるようになります。
様々な「喧嘩」を意味する英語表現
まずは「喧嘩」自体を表すどんな英語があるのか確認していきましょう。
口喧嘩・言い争いの英語表現
まずは一番使いやすいargumentです。お互いが違う意見を持っていて、どちらが正しいのかはっきりさせようとしている状態のことです。動詞のhaveと相性が良く、誰としているかはwithで、何についてかはaboutを使います。
I had an argument with my husband about how to raise our children.
訳)子どもの育て方について夫と口論になった。
quarrelは白熱した口論、という意味です。これは発音がとても難しいので練習しましょう。のどの奥の方で発音するとうまくいきます。口をすぼめ、のどの奥をゆっくり使って口を縦に開けながら「くぅわ」と言いながら、舌を奥の方に丸めておいて、一気に「らる」です。どうですか?ちょっと複雑ですね。
カタカナでもよく聞くfightも喧嘩です。この場合は口喧嘩だけでおさまらず、手も出ている場合もあります。
友達や恋人との間のちょっとしたいさかいはtiffやspatです。
兄弟喧嘩や夫婦喧嘩は英語で?
一言で兄弟喧嘩や夫婦喧嘩を表す英語がないので、知っている言葉をくっつけてみましょう。
例えば、brother fightで兄弟喧嘩になり、十分に通じます。
My kids keep having brother fight.
訳)うちの子たちずっと兄弟喧嘩してるのよ。
他にも、sibling rivalryとも言えます。siblingは日本語にはない「きょうだい」です。兄弟でも姉妹でも兄妹でも姉弟でも、性別関係なく、その家の子どものことは全てsiblingで表現できます。rivalryは「争い」です。rivalは聞いたことがありませんか?ライバル関係のライバルです。きょうだい間の嫉妬や争いのことを指します。
夫婦喧嘩もそのままcouple’s fightで夫婦の戦いです。
日本には「夫婦喧嘩は犬も食わない」なんていう言い回しがありますね。「日本には直訳するとこんなことわざがあって、こういう意味があるんだよ。」 と説明できます。
今回の場合は、There is a proverb in Japan, “Even the dog does not want to eat a couple’s fight”. It means one should not interfere in lover’s quarrels. と言うとわかってもらえるでしょう。interefereは邪魔するという意味です。
喧嘩 がつくいろんな言葉を英語で?
喧嘩がつく熟語が日本語にはたくさんあります。確認していきましょう。
喧嘩両成敗
It takes two to tango.
直訳では、タンゴを踊るには2人必要、です。お互いに責任があるでしょう?という意味になります。
Both need punishment.
もっとシンプルにこれでもOKです。「両方とも罰が必要だ」ですね。
喧嘩を売る
Do you pick a fight with me?
「喧嘩を売ってるの?」とちょっと攻撃的な例文ですが、pick a fightで喧嘩を吹っ掛ける、売る、という意味になります。とてもよく聞くセットフレーズです。
Do you look for trouble?
こちらも意味は同じです。look for troubleでトラブルを探している、から喧嘩を始めるという意味にもなります。
喧嘩を買う
Don’t take the bait.
「売られた喧嘩は買ってはいけません。」baitは獲物をおびき寄せるえさ、という意味があります。それをtakeしてしまう、つまり、ひっかかるということですね。
喧嘩早い
He is aggressive.
aggressiveは攻撃的な性質を表します。
He is quick to fight.
こちらの方が直訳に近いです。「素早く喧嘩ができる」という意味です。
喧嘩別れ
I broke up with my ex in a fight.
喧嘩の中で別れることになってしまった場合ですね。「元カレとは喧嘩別れになったんだ。」という意味です。
We had a falling out.
fall outは口論だけを表す場合もありますが、特にそのあと仲が悪くなったり関係が切れてしまうときに使われます。
痴話げんか
Don’t call me for your lover’s quarrel.
「痴話げんかくらいで電話してこないでよ。」lover’s quarrel、つまり恋人たちの言い争い、ということでそのままですね。
先述のtiffやspatを使って単語一つで痴話げんかという意味になることもあります。
喧嘩するほど仲がいい
A spat is the evidence that they get along with each other.
「ちょっとした喧嘩は仲がいい証拠だ」という意味で、よく聞くナチュラルな言い回しです。
喧嘩をするときに使える英語フレーズ!
さて、本番です。実際に喧嘩になってしまった場合、どんなフレーズを使えばいいでしょうか。始まりから終わりまで、段階別に追っていきましょう。
話があるんだけど…?
- We need to talk.
話があるの。 - I wanna talk to you about something? / Can I tell you something?
ちょっと言いたいことがあるんだけどいい? - Hey,,, let’s talk.
あの、、、話せる?
気まずそうな感じで、もしくはちょっと怒った雰囲気を出しながら言ってみましょう。
トピックを切り出したい
- I have been thinking lately, ~
最近考えてたんだけどさ、 - I have told you ~
前にも言ったけどさ、 - Do you realize ~
~なことわかってる? - I wish you would ~
~してくれると嬉しいんだけど? - I felt like ~
~な気持ちがするんだよね。
イライラしてきた
- You are the one who ~
~したのはそっちでしょ? - You have to admit ~
~は認めなよ。 - That doesn’t make sense.
意味わかんない。 - Enough!
もう十分聞いたよ。 - I said I’m sorry!
ごめんねって言ったじゃん。 - None of your business. / Mind your own business.
関係ないでしょ。 - That’s not completely true. / That’s not always true.
それはちょっと違うよ。 - Don’t you dare ~?
一体どうして~なことができるの? - How could you?
私の気持ち考えてる?
相手の態度が悪いような気がする
- Listen to it.
聞いて。 - What are you talking about?
何の話してるの? - Can we talk about this?
話そらさないでよ。 - What is the tone?
その言い方何? - I don’t understand your mentality.
なんでそんな態度に出られるのかわからない。
は?何言ってんの?
- You must be joking. / You can’t be serious.
冗談でしょ? - You make it up.
その話、今作ったでしょ。
ちょっと落ち着こうよ
- Relax. / Calm down.
落ち着こう。 - Can we talk about this another time?
また違うときに話そうよ。
言ってることはわかるよ。でもさ、
- That’s a good point, but ~
それは的を射ていると思うよ、でもさ、 - I see your point of view but / I see what you mean, but ~
君の言っていることはわかるよ、でもね、
納得できない
- I’m still not convinced. / I don’t think so.
そうは思わない。 - I am afraid I disagree.
申し訳ないけど、賛成できない。
めちゃくちゃ腹が立つ
- I can’t stand it.
我慢できないよ。 - It gets on my nerves.
あぁもう腹が立つ! - No way!
ありえない! - You should mean it!
本気で言ってる? - You wanna do this?
やりあいたいの? - Say that again.
もう一回言ってみてよ。 - Say it to my face.
目を見て言って?
投げやり
- I’m done.
もういいよ。 - Whatever you say. / If you say so.
なんとでも言ってれば?
お互いを認め合って終われるとき
- I think we are going to agree to disagree.
お互いの思いが違うってことでいいかな。 - Let’s move on, shall we?
前に進もうよ。 - Let’s drop it.
これで終わりにしよう?
まとめ
さて、喧嘩フレーズをたくさん紹介しましたが、喧嘩をしたら仲直りですね。
英語圏では仲直りをするときに、深い反省とごめんね、そして、あなたが好きだよ、ということを伝えるまでがワンセットです。
しっかり思いを伝え合うのも「雨降って地固まる」とも言いますから、時には必要なプロセスなのかもしれません。自分の気持ちに素直な言葉を発していけるといいですね!