オンライン英会話講師をしていて気が付いたことの一つは、英会話の上達が早い方にはある共通の特徴があることです。その特徴とは、レッスンをより能動的/アクティブに受けている点です。
でも、オンライン英会話のレッスンをよりアクティブにするにはどうすれば良いのでしょうか。そこで今回は、より能動的にレッスンを受けるための「オンライン英会話で上達する人がしている5つのアクション」をご紹介します。

オンライン英会話が普及してきている現在では、「オンライン英会話を検討しているが、上達できるのか不安」「オンライン英会話を数回受けてみたが、上達しているか漠然とした不安がある」方もいると思います。こういった不安を感じたことがある方は、今回ご紹介する5つのアクションを実際のレッスンで試してみてください。これらを実践することによって、レッスンがよりアクティブになり、英会話を上達させるための道筋が見えてくると思います。

自分に合った講師を見つける

上達するための5つのアクションについてご紹介する前に、「自分に合った講師を見つける」ことの大切さについてご説明します。

皆さんは、オンライン英会話の講師をどのように選んでいますか?希望のレッスンを提供している講師、趣味が合いそうな講師、評価が高い講師等々、皆さんそれぞれの基準で選んでいるのではないかと思います。様々な観点から講師を選ぶことはとても大切ですが、その中でも私が気にして頂きたいのは「話しやすいか」とういう点です。

教え方や説明がどんなに上手な講師であっても、その講師があなたにとって「話しやすい」タイプではない場合、受け身のレッスンになってしまう可能性が高いと思います。

講師を探す際は、「自分の必要としているレッスンを提供してくれるか」に加えて、「話しやすいか」を基準に選んでみてください。自分に合った講師を見つけられれば、次にご紹介する5つのアクションも実践しやすいと思います。

上達するための5つのアクション

スモールトークから始める

以前の記事でもご紹介しましたが、オンライン英会話レッスンの始めにスモールトーク(雑談や世間話)をすると様々な良いことがあります。ひとつは、レッスン開始時の緊張をほぐし、スムーズにその日のレッスンテーマに入っていけることです。また、スモールトークを重ねていくと、お互いのことを少しずつ知ることができ良い関係づくりにも役立ちます。英語を話す機会が増えるとスモールトークをする機会もおのずと増えます。よって、レッスンで手短なスモールトークに慣れておくと、実際に英語を使う様々な機会で役立ちます。

分からなかったら聞き返す

日本人はホスピタリティに溢れ気遣いが素晴らしいと外国人の方からほめて頂くことが多いです。その一方で、オンライン英会話のレッスンでも「何度も聞き返したら失礼かな?」と気を遣って聞き返すことを遠慮してしまう方がいるように思います。オンライン英会話のレッスンでは、あまり気を遣わずに、分からなかったら聞き返してみてください。聞き返して内容を確認することで、聞き取れなかったのか、またはその表現を知らなかったのかなどが分かり、学習のヒントにもなります。

《聞き返すフレーズ》

  • Pardon? 、 Sorry? 、 Excuse me? (すみません?)
  • What did you say? (なんて言ったのですか?)
  • Could you say that again? (もう一度言っていただけますか?)

質問する

オンライン英会話レッスンでは、講師に質問することよりも、講師の質問に答える方が多くなってしまいがちです。しかし実際の英会話では、こちらから質問しなければ、スムーズな会話は続きません。英語の分からない点について質問する・受けた質問に対して「how about you?(あなたは?) 」と質問し返す・話している内容について更に質問するなど、質問はなんでも構いません。是非レッスンでは積極的に質問して、質問することに慣れていきましょう。
*質問フレーズに関しては、質問フレーズに関するこちらの記事を参考にしてみてください。

間違った英語を恥ずかしがらない

何か話そうとしたとき、単語が頭に浮かんでもうまく文にできず考え込んでしまうといった悩みを聞くことが多くあります。レッスンで考え込んでしまうことは全く問題ありませんし、この考える(頭の中で文を作ろうとする)時間は英語学習にとってとても大切だと思います。しかし勿体ないことに、正しい文が作れないと思うと、発言自体を控えてしまう方もいます。レッスンでは間違えた分だけ学ぶことができると思って、どんどん発言してみることをお勧めします。自信がない場合は、思い当たる表現を英語で言ってみて、講師に合っているか確認してもらえばその表現を学習することができます。

真似をして言ってみる

講師の発したフレーズなどで「これはこう言うのか!」という学びがあったら、すかさず少し内容を変えて自分でも真似して使ってみることをお勧めします。この「真似して言ってみる」を繰り返すことで、自分の英語表現が豊かになっていきます。例えば、週末の話をしていて講師が「I enjoyed relaxing at home (家でリラックスすることを楽しみました)」と言ったとします、そこであなたがこの表現を真似して「I enjoyed shopping with my family(私は家族とのショッピングを楽しみました)」と言ってみることで、新しい表現を学んでいくことができます。

まとめ

いかかでしたでしょうか。今回は、英語が上達する人がレッスンでしている5つのアクションについてご紹介しました。この5つのアクションを実践することで、レッスンがよりアクティブになり多面的に学ぶことができます。5つ全てを試すことは難しいかもしれませんが、どれか1つでも良いので是非試してみてください。皆さんのオンライン英会話のレッスンがより充実した満足度の高いものになることを願っています。