皆さん英会話をしていて、英語が思い浮かばず少し沈黙してしまったり、「そう」や「えーと」または「何だったかな・・」等、日本語が出てきてしまったりしたことはありませんか。
この様に会話が少し止まってしまうことは仕方のないことですが、こういったちょっとした「間」も、相槌やつなぎ言葉を用いることによってうまく埋めることができます。
そこで今回は、英語の相槌の打ち方や、つなぎ言葉の挟み方についてご紹介します。
英会話の間に相槌やつなぎ言葉を用いることで、会話を円滑に、そしてより盛り上げていきましょう。
英語の相槌とは?
英語の相槌は日本語の相槌と同じように、「うん(頷く)」や「はい」など、主に相手に「聞いています」と意思表示するものと、「なるほど」や「えー!」といった理解や驚きなど、受け取った感情を示すものがあります。英語では、後者の感情を交えた相槌が多用されているように思います。
では、英語の相槌表現をいくつか見ていきましょう。
相槌とつなぎ言葉を使うメリットと注意点
会話の中で、相槌やつなぎ言葉を適度に使うことで、次のようなメリットが得られます。
相槌
相槌は、聞いているという姿勢を示し、相手に更に話を続けるように促すことができます。
すぐに文を作って返答することができなくても、感情を込めた相槌をするだけでも相手とコミュニケーションを取ることができます。
つなぎ言葉
- ナチュラルな英語に近づく
- 少しの考える時間ができる
- 相手にまだ話が終わっていないことを示せる
日本語であっても英語であっても、返答に少し考え込んでしまうことは良くあると思います。そんなときに、つなぎ言葉を使うことで、少し時間を持たせることができます。
また考え込んでしまったときに、沈黙してしまうと既に話し終えたと相手に感じさせてしまうことも。つなぎ言葉を使って、まだ話が途中であると示すことで、相手も安心して待つことができます。
注意点
相槌やつなぎ言葉を使うと、沢山のメリットがありますが、多用しすぎてしまうと逆効果になってしまいます。くどい印象を与えたり、急かされているように感じたりすることもあり、使い方には注意が必要です。相槌は相手の会話を遮らないように、日本語での会話と同じような頻度、もしくは少し多いと感じる間隔が適切です。
またつなぎ言葉は、多用してしまうと相手にネガティブなイメージを与えてしまうこともあるので、適度に必要だと思う場面で用いるようにすると良いでしょう。
カジュアル・フォーマル・ビジネスで使える基本の相槌
英会話において、相槌は円滑なコミュニケーションを築くための重要な要素です。
場面によって適切な相槌を使い分けることで、よりスムーズで心地よい会話の流れを作ることができます。
この章では、カジュアル、フォーマル、ビジネスといったさまざまなシーンで役立つ基本的な相槌をご紹介し、それぞれの場面における効果的な使い方を解説していきます。
カジュアル
カジュアルな表現は、友達との会話でのみ使いましょう。
Uh-huh:うん、はい
カジュアルな会話で、相手の話を聞いていることを示す一般的な表現です。ただし、表情や言い方で受け取り方が変わるので、うなずきやアイコンタクトなど相手の話を聞いているしぐさも意識しましょう。
わかりますか?
はい。
Cool! :いいね!
友達同士の会話でよく使われるスラング的な表現です。何か良いことや面白いことをに対して、ポジティブな反応を示すために使います。
カジュアルな表現のため、同じような意味でフォーマルに聞こえる “That sounds cool” のフレーズも覚えておきましょう。
ねえ、売り切れてたあのコンサートのチケット、手に入れたんだ!
いいじゃん!どうやって手に入れたの?
会場で働いているいとこが融通してくれたんだ。
Oh wow!:すごい!
シンプルに驚きや感動を表現したいときに使う表現です。
日本のワールドカップはコロンビアへの勝利から始まりました。
すごい!
フォーマル
フォーマルな表現は幅広い場面で使えますが、特に初対面の人や目上の人との会話で使います。
I see:わかりましたそうなんですね
カジュアルにもフォーマルにも使える、使い勝手のよい相槌のひとつです。相手の説明に対し理解したことを丁寧に示すときに使います。
来月、部署を再編します。
わかりました。これは私たちのプロジェクトにどう影響しますか?
That’s interesting:それは面白いですね
この表現は英語の会話でよく使われるフレーズです。直訳すると「それは面白い」となりますが、予想外の話や新しい情報を聞いたときなど、実際にはもっと幅広く使えます。
トーンによっては皮肉や無関心を表すこともあるので、使う際には気をつけましょう。
「One World in Kimono」は、2020年東京オリンピックに参加する全ての国・地域を表す着物を作るプロジェクトです。
それは面白いですね!
Indeed:なるほど
フォーマルな場面で相手の意見に同意するときや、理解を示すときに使われる表現です。学術的な議論や公式な会話でよく用いられます。
最近の研究によると、私たちの食事が脳の働きに影響を与える可能性があるそうです。
なるほど。これは健康予防の取り組み方を大きく変える可能性がありますね。
ビジネスシーン
ビジネス表現は主に仕事の場面で使いますが、フォーマルな場面でも使えることがあります。
Absolutely:その通りです
ビジネスシーンで強い同意や承諾を示すときに使われます。相手の意見や提案に対して積極的に賛同する際に効果的です。
この四半期は製品をもっと使いやすくすることに力を入れてみてはと思うのですが、あなたはどう思う?
そうですね、それは素晴らしいアイデアだと思います。
Right/Exactly:そうですね
会話の中で相手の発言に同意したり、理解を示したりする際によく使われます。特にビジネスの場面では、会議やプレゼンテーション、一対一の会話など、さまざまなビジネスシーンで活用できます。
人々は海のプラスチック汚染についてもっと意識すべきです。
その通りだと思います。
Noted:承知しました
ビジネスコミュニケーションで、情報や指示を受け取ったことを短く伝える表現です。特にメールやチャットでよく使われます。
四半期報告書を金曜日までに提出してもらえますか?
かしこまりました。よろしければ、木曜日の午後までにはお届けするようにします。
英会話初心者必見!会話が途切れない使える相槌18選
英会話初心者にとって、相槌が難しいと感じる人も多いでしょう。なぜなら、日本語では「うん」「そうだね」などの相槌はあるものの、英会話よりリアクションが少ない傾向にあるからです。しかし、会話をスムーズにし、相手にもっと話してもらうには相槌は欠かせません。
この章では、シーンや自分の気持ちに合わせて使える相槌を18個ご紹介します。各シーンでどれか1つは使えるようにしておくと、会話が途切れずに流れに乗っていけるでしょう。
相手に話を聞いていることを示したいとき
Mhm:うん、はい、ふーん
カジュアルな場面で相手の話を聞いているときによく使う相槌です。「ンーフ」と、口を閉じたまま発することができるため、相手の話を遮ることなく聞いている姿勢を示すことができます。
ミーティングが午後3時に延期になったよ。
はーい。
あ、それとノートパソコンを忘れずに持ってきてね。
I follow: (あなたの話に)ついていってます
相手の説明を理解していることを伝える表現です。特に複雑な話題や説明の途中で使われます。
えっとね、俺んち来るには、地下鉄でセントラル駅まで行って、そこから42番のバスに乗って…
オッケー、(話に)ついていってるよ。
いいね。オーク通りで降りたら、そこで待ち合わせな。
I hear you:わかるよ、そうなんだ
相手の意見や感情を理解し、共感していることを示す表現です。必ずしも同意している必要はありません。
このプロジェクト、予想よりずっと時間がかかってて。イライラするよ。
わかるよ。こういうのって最初に思ってたより複雑になりがちだよね。
And then:それで?
カジュアルに相手に話を続けるよう促す表現です。
今日、職場であり得ないことがあってさ。
へー、それで?
そしたら、上司が入ってきて…
共感したいとき
I understand :わかります
相手の状況や感情を理解していることを伝えます。
この試験のことですごくストレスが溜まってるんだ。何週間も勉強してるのに。
わかるよ。こういう大きな試験って本当に重荷だよね。
そう、まだ十分に準備できてない気がして。
I know what you mean:言いたいことはわかる
相手の考えや感情に共感していることを示します。
この新しいプロジェクト、わくわくするけど、ちょっと怖いよな。
言いたいことはわかるよ。大きな挑戦だけど、すごいチャンスでもあるよね。
そうそう!緊張するけど、楽しみでもあるんだ。
I can relate to that:それには共感できます
相手の経験や感情に、自分も似たようなものがあることを伝える表現です。
知り合いがいないパーティーだと、いつもぎこちなくなっちゃうんだよね。
それ、わかるなー。見知らぬ人と会話を始めるのって難しいよね。
でしょ?何を話せばいいかわかんないんだよね!
That makes sense:なるほど
相手の説明や論理が理解できたことを示します。
家事の分担を変えようと思うんだ。俺が皿洗いするから、ゴミ出しやってくれない?
なるほど。そっちのほうが効率的かもね。
相手の話にビックリしたとき
Really? :そうでしたか!/ そうなのですか?
驚き、興味、あるいは軽い疑念を表すために使われる表現です。声の調子によって、純粋な興味から少し疑うような反応までさまざまなニュアンスを表せます。表情やしぐさもセットにすると、より相手に意図が伝わりやすくなります。
アスガルディアという宇宙国家があるそうです。
そうなんですか?
Seriously?:本当に?
驚きや疑いを表現する際に使う口語的な表現です。相手の言ったことが信じられないときや予想外だったときによく使われます。
宝くじ当たっちゃった!100万ドルだよ!
マジで?
うん!自分でも信じられないよ!
Oh my goodness:ええっ!
驚き、ショック、または喜びを表現するときに使う感嘆の言葉です。予想外の出来事や話を聞いた際によく使われます。
さっきスーパーで有名人を見かけたんだ!
まじで!誰だったの?
ブラッド・ピットだったよ!
Is that so?:そうなの?
相手の言ったことに対して軽い興味や驚きを示す表現です。時には、相手の行ったことに対して少し疑問を抱いているニュアンスを含むこともあります。
上司が来月退職するって聞いたんだけど。
へえ、そうなんだ。全然聞いてなかったよ。
うん、来週発表されるらしいよ。
You’re kidding!:冗談でしょ!
相手の言ったことが信じられないほど驚いたときや、冗談だと思ったときに使う表現です。
来月、新しい仕事で日本に引っ越すんだ!
嘘!いつの間にそんなことに?
昨日オファーもらったんだ。すべてが急展開で!
That’s weird:それって変だね
何かおかしいな、普通じゃないかも?と感じたことに対して使う表現です。
二階から音がしたのですが、誰もいませんでした.
それは変ですね.
相手の気持ちに寄り添いたいとき
I’m so sorry…:それは残念ですね…
相手に同情や共感を示す際に使うフレーズです。単に「ごめんなさい」という意味だけでなく、相手の気持ちに寄り添い、悲しみや痛みを分かち合いたいという思いを伝えることができます。
今日、仕事を失ってしまって…
それは大変でしたね。大丈夫ですか?
Oh no…:あらら..
悪いニュースや困った状況を聞いたときに使う表現です。同情や心配の気持ちを表します。
試験に落ちてしまったんです……。
それは辛いですね。
That must be tough :それは大変でしょうね
相手が困難な状況にあることを理解し、共感を示す表現です。
今週毎日残業してるんだよ。
それは大変でしょうね。十分な休みは取れてる?
ギリギリかな。週末が待ち遠しいよ。
I can’t believe it:信じられません
とても驚いたときや、予想外の出来事に遭遇したときに使う表現です。良いニュースでも悪いニュースでも使えます。
応募してた仕事の話覚えてる?合格したんだ!
信じられない!すごいニュースじゃない!
でしょ?すっごくワクワクしてる!
会話をよりスムーズにする英語のつなぎ言葉8選
つなぎ言葉は英語で「filler(フィラー)」、つまり間を詰めるものと言う意味です。
日本語のつなぎ言葉では、少し考えてしまったときなどに「えーと」や「うーん」などがよく使われると思います。英語でもつなぎ言葉は、話し中のあなたに少し考える時間を与えてくれるものです。よって、敢えて付け加える必要もありませんし、つなぎ言葉があってもなくても大きく意味は変わりません。
英語のつなぎ言葉にはどの様なものがあるのか見てみましょう。
*()は意味ではなくニュアンスです
Well:えーと
会話を始めたり、話題を変えたり、少し考える時間を作ったりする際に使用するつなぎ言葉です。また、相手の発言に対して軽く同意しつつ、別の見解を述べる際にも使われます。
日本の人口は何ですか?
えーと、12億人くらいだったと思います。
Okay / So:えーと、ところで
会話や説明の区切りをつけたり、新しい話題に移る際に使用します。また、まとめや結論を述べる前にも使われます。
誰が食材の買い出しにいけばいいですか?
あぁ、えーと、あなたが行ってくれますか?
You know:わかるよね
相手の理解を確認したり、共感を求めたりする際に使用します。便利な言葉ですが、使いすぎるとくどい印象になるので注意しましょう。
なぜ彼は私の言うことを聞かないのかな。
あなたの言っていることも分かるけど、まぁさ、彼には彼の考えがあるんだよ。
Like:みたいな/~なほど
例を挙げるときや、正確ではない数字や情報を言うときなどに使われます。
この島は猫島と呼ばれています。何匹の猫がいるか知っていますか?
100匹 くらいの猫がいると思います。
Um…:うーん
日常会話でよく使われるフレーズのひとつで、考えをまとめている最中によく使われます。日本語だと「アム」や「アンム」に近い発音です。
先週末何をしたの?
うーん…たしか家で映画を見ていたと思います。
Uh…:あー
“Um” と似ていますが、ちょっと困ってしまったときや、何かに驚いたときに使います。例えば、思いがけないニュースを聞いて「Uh…本当に?」と言ったり、難しい質問をされて「Uh…どうしよう」と言ったりする感じです。
あなたの人生で最も後悔していることは何ですか?
あー…その質問にどう答えればいいか分かりません。ちょっと考える時間をいただけますか?
Let’s see…:えーと
情報を思い出そうとしたり、考えをまとめたりする際に使う表現です。
えーと…2時に出発すれば、渋滞を考慮しても5時までには到着するはずです。
How should I put this…:何ていえばいいのかな…
慎重に言葉を選ぼうとしているときや、デリケートな話題を切り出す前に使う表現です。
それで、私のプレゼンについてどう思いました?
どう言えばいいでしょうか…プレゼンテーションの内容は良かったのですが、発表の仕方にはまだ改善の余地があります。
上の例文にあるように、つなぎ言葉は文の始めや間など、少し間を置きたい様々な場所に投入することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。英語の相槌とつなぎ言葉の表現についてご紹介しました。こういった表現を使うことを少し恥ずかしく思ってしまう人もいるかもしれませんが、使ってみるととても会話が円滑になることを実感してもらえると思います。
特に、英語を聞き取れても、上手く返せないと思っている方は、ぜひ感情のこもった相槌を返すことから始めてみてください。
ここでご紹介した表現全てを取り入れていただく必要はありません、使えそうなものを1つでもピックアップして早速使ってみてください。相槌やつなぎ言葉を使ってより英会話を楽しんでいただけたら、幸いです。