皆さん英会話をしていて、英語が思い浮かばず少し沈黙してしまったり、「そう」「えーと」または「何だったかな・・」等、日本語が出てきてしまったりしたことはありませんか。この様に会話が少し止まってしまうことは仕方のないことですが、こういったちょっとした「間」も、相槌やつなぎ言葉を用いることによってうまく埋めることができます。

そこで今回は、英語の相槌の打ち方や、つなぎ言葉の挟み方についてご紹介します。

英会話の間に相槌やつなぎ言葉を用いることで、会話を円滑に、そしてより盛り上げていきましょう。

英語の相槌とつなぎ言葉とは?

英語の相槌

英語の相槌は日本語の相槌と同じように、「うん(頷く)」や「はい」など、主に相手に「聞いています」と意思表示するものと、「なるほど」や「えー!」といった理解や驚きなど、受け取った感情を示すものがあります。英語では、後者の感情を交えた相槌が多用されているように思います。では、英語の相槌表現をいくつか見ていきましょう。

英語の相槌例

  • Uh-huh (カジュアルなYES、はい)
    A: Do you understand? (分かりますか?)
    B: Uh-huh (はい)
  • I see (そうなんですね、なるほど)
    A: Mt. Fuji is the tallest mountain in Japan. (富士は日本で一番高い山です)
    B: I see. (そうなんですね)
  • Right/Exactly (そうですよね/その通りです)
    A: People should be more aware of plastic pollution in the oceans. (人々は海のプラスチック汚染についてもっと意識すべきです)
    B: Exactly! (その通りです)
  • Really! / ? (そうでしたか!そうなのですか?)
    A: There is the space nation called Asgardia. (アスガルディアという宇宙国家があるそうです)
    B: Really? (そうなのですか?)
  • That’s interesting (それは面白いですね)
    A: One World in Kimono is a project to produce kimono representing all countries and regions participating in the 2020 Tokyo Olympics. (One World in Kimonoは、2020年東京オリンピックに参加する全ての国・地域を表す着物を作るプロジェクトです)
    B: That’s interesting! (それは面白いですね!)
  • That’s weird (それは変ですね※weirdはアメリカでよく使われる話し言葉です)
    A: I heard a sound from upstairs, but no one was there. (二階から音がしたのですが、誰もいませんでした)
    B: that’s weird. (それは変ですね)
  • Oh wow! (驚きの表現)
    A: Japan’s World Cup started with a victory over Colombia. (日本のワールドカップはコロンビアへの勝利から始まりました)
    B: Oh wow! (驚き/すごい!)
  • Oh no… (落ち込みや悲しみの表現)
    A: I failed the exam… (試験に落ちました)
    B: oh no…(落ち込み/辛いですね)

英語のつなぎ言葉

つなぎ言葉は、英語「filler」、つまり間を詰めるものと言う意味です。日本語のつなぎ言葉では、少し考えてしまった時などに「えーと」や「うーん」などがよく使われると思います。英語でもつなぎ言葉は、話し中のあなたに少し考える時間を与えてくれるものです。よって、敢えて付け加える必要もありませんし、つなぎ言葉があってもなくても大きく意味は変わりません。英語のつなぎ言葉にはどの様なものがあるのか見てみましょう。

英語のつなぎ言葉例

*()は意味ではなくニュアンスです

  • Well (えーと)
    A: what is the population of Japan? (日本の人口は何ですか?)
    B: well, I guess it is about 1point 2billion. ((えーと) 12億人くらいだったと思います)
  • Okay/So (えーと、ところで)
    A: who should go get groceries? (誰が食材の買い出しにいけばいいですか?)
    B: Okay so, can you go? ((えーと) あなたが行ってくれますか?)
  • You know (分かりますかね… / お分かりの通り)
    A: why he doesn’t listen to me. (なぜ彼は私の言うことを聞かないの)
    B: I understand what you’re saying, but, you know, he has his own thoughts. (あなたの言っていることも分かるけど、(お分かりの通り)彼には彼の考えがある)
  • Like (みたいな/程)
    A: this island is called cat island. Do you know how many cats there are? (この島は猫島と呼ばれています。何匹の猫がいるかしっていますか?)
    B: there are like 100 cats. (100匹 (くらい) の猫がいます)

上の例文にあるように、つなぎ言葉は文の始めや間など、少し間を置きたい様々な場所に投入することができます。

相槌とつなぎ言葉を使うメリットと注意点

メリット

会話の中で、相槌やつなぎ言葉を適度に使うことで、次のようなメリットが得られます。

相槌

  • 聞いているという姿勢を示し、相手に更に話を続けるように促すことができる
    すぐに文を作って返答することができなくても、感情を込めた相槌をするだけでも相手とコミュニケーションを取ることができます。

つなぎ言葉

  • ナチュラルな英語を話すことができる
    ネイティブスピーカーは、よくつなぎ言葉を使います。つなぎ言葉を使うことで、ネイティブのようなナチュラルな英語に近づけることができます。
  • 少しの考える時間ができる
    日本語であっても英語であっても、返答に少し考え込んでしまうことは良くあると思います。そんな時に、つなぎ言葉を使うことで、少し時間を持たせることができます。
  • 相手にまだ話が終わっていないことを示すことができる
    少し考え込んでしまった時に、沈黙してしまうと既に話し終えたと相手に感じさせてしまうこともあります。つなぎ言葉を使って、まだ話が途中であると示すことで、相手も安心して待つことができます。

注意点

相槌やつなぎ言葉を使うと、沢山のメリットがありますが、多用しすぎてしまうと逆効果になってしまいます。相槌は相手の会話を遮らないように、日本語での会話と同じような頻度で打つと良いと思います。また、つなぎ言葉は、多用してしまうと相手にネガティブなイメージを与えてしまうこともあるので、適度に必要だと思う場面で用いるようにすると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。英語の相槌とつなぎ言葉の表現についてご紹介しました。こういった表現を使うことを少し恥ずかしく思ってしまう人もいるかもしれませんが、使ってみるととても会話が円滑になることを実感してもらえると思います。

特に、英語を聞き取れても、上手く返せないと思っている方は、ぜひ感情のこもった相槌を返すことから始めてみてください

ここでご紹介した表現全てを取り入れていただく必要はありません、使えそうなものを1つでもピックアップして早速使ってみてください。相槌やつなぎ言葉を使ってより英会話を楽しんでいただけたら、幸いです。