「聞く」を表す英語表現はいくつもありますが、まず最初に思い浮かぶのが”listen”と”hear”です。
「どちらも聞くって意味じゃないの?」といった認識で、両者の違いを明確に分かっている方はあまりいないのではないでしょうか?
しかし実は、”listen”と”hear”には明確に違いがあります。”listen”と”hear”をうまく使い分けられるようになることで、英会話のレベルは一気にアップします。
そこで本記事では、“listen”と”hear”それぞれの意味や使い方、”listen”と”hear”の違い、”listen”と”hear”に似た英語表現について解説します。
記事を最後までチェックすれば、”listen”と”hear”に関する知識は一通り身につくはずです。
“listen”と”hear”を明確に使い分けられるようになりたい方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
“listen”の意味や使い方
まずは”listen”の意味や使い方から確認しましょう。
“listen”は「聞く」という意味の動詞です。原則として”listen to”の形で使われることが大半です。
ただし命令形の時は”Listen!”「聞いて!」と”to”を使わずに使用されます。
“listen”や”listen to”を使った例文は以下のとおりです。
Listen. I told you that yesterday’s rehearsal went really well.
訳)聞きなさい。昨日のリハーサルはとてもうまくいったと言ったわよね。
上記の英文では、命令形の”Listen!”「聞いて!」が使われています。
Aさん
You can listen to the songs stored on any device on your Windows PC.
訳)あなたは、あなたのウィンドウズPCのデバイスに保存されている曲を聴くことができます。
Aさん
The song is now available to listen to across digital music platforms including Spotify.
訳)その曲はSpotifyなど色々な音楽サービスで聴くことができます。
“hear”の意味や使い方
続いて”hear”の意味や使い方についても確認してみましょう。
“hear”も”listen”と同様に「聞く」という意味の動詞です。”to”などが付くことはなく”hear”単体で使用されます。
“hear”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
How I pray that you will hear John Bunyan and great Spurgeon.
訳)私はあなた方がジョン・バニヤンそして偉大なスポルジョン(Spurgeon)を聞くことを祈っています。
Aさん
You hear a lot about niche marketing online.
訳)あなたはニッチのマーケティングのオンラインについて多くのことを聞きます。
Aさん
Didn’t you hear her speaking French?
訳)あなたは彼女がフランス語を話すのを聞きませんでしたか?
上記3つの例文と、”listen”を使った3つの例文を比べてみても、どちらも同じ「聞く」という意味の英語表現で、同じように感じられます。では実際の両者にはどのような違いがあるのでしょうか。次の項目で見てみましょう。
“listen”と”hear”の違いは意識して聞いているかどうか
“listen”と”hear”の違いは、音を意識して聞いているかどうかです。
“listen”は音を意識して聞いている時に使われ、”hear”は音を意識して聞いていない時に使われます。また音楽を聴く時は必ず”listen”が使われます。先ほど紹介した例文をもう一度見てみましょう。
Aさん
The song is now available to listen to across digital music platforms including Spotify.
訳)その曲はSpotifyなど色々な音楽サービスで聴くことができます。
Aさん
You hear a lot about niche marketing online.
訳)あなたはニッチのマーケティングのオンラインについて多くのことを聞きます。
1つ目の例文では、音楽の話をしているので”listen”が使われています。また2つ目の例文では「話を聞く」といった意味ですので、”hear”が使われています。
“listen”や”hear”に似たような英語表現まとめ
“listen”や”hear”に似たような英語表現は以下の2つです。
- “sound”
- “ask”
それぞれ詳しく見ていきましょう。
“sound”
“sound”は、「〜に聞こえる」「〜に思われる」という意味の動詞です。
“sound”という動詞の後に形容詞が来る場合は、”sound”をそのまま単体で使用します。”sound”の後に名刺が来る場合は、”sound”の後に”like”を付けてその後に名詞を置きます。”sound like 名詞”といった形です。
“sound”を使った英文と”sound like 名詞”を使った英文をそれぞれ見てみましょう。
Aさん
He sounds angry.
訳)彼は怒っているようだ。
Aさん
Your plan sounds good to me.
訳)あなたのプランは良さそうですね。
Aさん
Sounds good.
訳)良さそうですね。
Aさん
That sounds like a helicopter flying above us.
訳)それはヘリコプターが私たちの上を飛んでいるように聞こえます。
上記の例文のように、”sound”が使われるのは、主語が三人称単数である場合が多いです。主語が三人称単数である場合は動詞に三単元のsを付けるので、”sound”ではなく”sounds”として使われることが多いことに注意しましょう。
“ask”
“ask”は、「尋ねる」「質問する」という意味の動詞です。
“ask”を使った例文について見てみましょう。
Aさん
I will ask her about the meeting.
訳)私は、その会議について彼女に聞くつもりです。
Aさん
I asked him to come here.
訳)私は、彼にここへ来るように頼んだ。
「聞く」とニュアンスは近いですが、「尋ねる」「質問する」という意味になります。
まとめ
“listen”と”hear”それぞれの意味や使い方、”listen”と”hear”の違い、”listen”と”hear”に似た英語表現について解説しました。
“listen”や”hear”に関する知識は深まりましたでしょうか?
“listen”と”hear”をうまく使い分けられるようになれば、英会話のレベルがワンランクアップします。”listen”と”hear”について分かったら、早速英会話で”listen”や”hear”を使ってみましょう。
また今回のように分からない英語表現に出くわした際は、その場ですぐに調べる癖をつけましょう。分からない英語表現を1つずつ潰していくことが、英会話上達への近道です。