鶏肉って美味しいですよね。唐揚げはもちろんですが、焼き鳥、親子丼、チキンカツ、ハーブチキンなどなど人気のメニューがたくさんあります。しかも鶏肉は低カロリーで高たんぱくな食材ですから、ヘルシー志向の方にも人気です。

さて、この鶏ですが、英語ではなんて言うのでしょう。また、弱虫な人のことを「チキン」と呼ぶのはどうしてなんでしょう。

鶏の鳴き声や鶏肉の部位など、鶏にまつわる単語やフレーズを色々紹介します。

 

鶏は英語でなんて言う?

鶏は英語にする場合、「雄鶏」か「雌鶏」かによって使われる単語が異なります。

雄鶏なら「rooster」、雌鶏なら「hen」といいます。ここで「え?鶏って『chicken』じゃないの?」と思った方もいるのでは?

実は、基本的に鶏は「生きている時」と「お肉になった時」で呼び方が変わるんです。ややこしいと感じるかも知れませんが、これは鶏だけではありません。牛や豚、羊なども生きている時とお肉になった時で呼び方が変わります。また、鶏に関しては生きている時にも「chicken」を使うことができます。(くわしくは後述します)

生きている時とお肉になった時で呼び方が変わることについては過去の記事で紹介していますので、ぜひ併せて読んでみてくださいね。

鶏の鳴き声は英語でなんて言う?

鶏の鳴き声は、日本では「コケコッコー」ですが、英語では「cock-a-doodle-doo(クックドゥドゥルドゥ)」といいます。日本人からするとかなり違和感がありますよね。

他にも犬の鳴き声が日本では「ワンワン」なのに対して、英語では「bowwow(バウワウ)」だったりします。国によって動物の鳴き声が違うのはどうしてなんでしょう。

もしかしたら国によって使う言語が違うように、動物の鳴き方が違うのかも知れない、と思ったこともありますが、調べてみると、動物の鳴き声はどこの国でも同じだそうです。

ただ、その鳴き声の表現方法が国によって異なり、それぞれの国の発音の特徴に応じて、その国の子どもが発音しやすい音声で構成されているそうですよ。

動物の鳴き声については、過去の記事でくわしく紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。

ひよこは英語でなんて言う?

ひよこは英語で「chick」といいます。また「chicken chick」とか「baby chick」という表現もできます。

また、この「chick」は「ひよこ」という意味にとどまらず、「ひな鳥」という意味で使うこともできますから覚えておくと良いですね。

例えば「ニワトリのひな」を強調したい場合には「chicken chick」と言うこともできますし、「カモのひな」を「duck chick」と表すこともできます。

もちろん、単に「ひな鳥」という意味で「chick」を使うこともできますよ。

 

鳥は英語でなんて言う?

鳥は英語でなんて言う?

鳥は英語で「bird」と学校で習ったと思いますが、鳥を表す単語は他にもあるんです。

「chicken」「poultry」「fowl」も「鳥」を表します。

これらの違いについて表にまとめてみますので是非参考になさって下さい。

 

単語

意味、使い方

bird 鳥(羽毛を持ち、卵を産み、基本的に空を飛ぶ生き物)を指す。

aves(鳥類)全てを表す単語です。

fowl 家禽(卵や食肉を得るために飼われる鳥類のことをいいます)を含むあらゆる種類の鳥、野生のガチョウなども含まれます。
poultry 家禽(卵や食肉を得るために飼われる鳥類のことをいいます。)

ex.鶏、アヒル、ガチョウ、七面鳥など

chicken 鶏(生きている鶏を表す場合もあります)

生きている鶏を表す場合は加算名詞として扱います。

ex. 「a chicken(1羽の鶏)」「chickens(鶏たち)」

 

簡単にまとめると、「bird(鳥)」>「fowl(家禽、野生のものも含む)」>「poultry(家禽)」>「chicken(鶏)」というイメージです。

狩猟の捕獲対象となる鳥、カモや雉(キジ)などの狩猟鳥は「fowl」の中に含まれ「game bird」と呼ばれます。

 

チキンが英語で「弱虫」って意味なのはなぜ?

「chicken」という単語は、英語で「弱虫」を表すスラングとして知られています。日本でも「チキン野郎」と言う場面を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

さて、この「chicken」という単語が「弱虫」という意味で使われるようになったのには、どのような由来があるのでしょうか?

一説には、「chicken heart」が由来だという説があります。実際、ニワトリの心臓は指先位しかありません。これが「心臓が小さい=気が小さい」という意味となり、気が小さい人を「chicken heart」と表現するようになったといわれています。

また、人は恐怖を感じた時に鳥肌が立ちますが、これがニワトリの羽をむしったあとの肌に似ていること、ニワトリが始終キョロキョロしているのがおどおどしているように見えることから「chicken=臆病者」といわれるようになったという説もあります。

しかし、本当はニワトリは攻撃的な性格なので「chicken=臆病者」と結びつけることには首をかしげてしまうのが実際のところです。

 

鶏肉の栄養って?

鶏肉の栄養って?

鶏肉は英語で「chicken」ですが、これは鶏肉そのものの単語であり、実際には牛肉や豚肉と同じように、部位によって名前が異なります。

よく耳にするのは「もも肉(chicken thigh)」と「むね肉(chicken Breast)」でしょう。以前はパサついた食感があるとされて人気がなかったむね肉は、最近では低脂肪、高たんぱくな食材として大変人気があります。

その他にも鶏肉は体内で生成できない必須アミノ酸や疲労回復効果が期待できる成分も含まれているんですよ。最近ちょっと疲れ気味、なんていう時には積極的に鶏肉を摂るようにすると良いですね。

 

鶏肉の部位を英語で言いたい

鶏肉は部位によって呼び方が異なりますが、英語ではどのように表現するのでしょうか。

焼き鳥で人気の「首」や「心臓」などは英語でどう表現すれば良いのでしょう。

ここでは鶏肉の主な部位と英語での表現を表にまとめてみます。最近では鶏肉を専門的に扱うお店も増えていますから英語で肉の部位を説明する機会もあるかも知れません。ぜひこの機会に鶏肉の部位の英語表現を覚えてしまいましょう。

 

鶏肉の部位と英語表現

頭(かしら)

head

首(せせり)

neck

skin

心臓(ハツ)

heart

レバー

liver

砂ぎも

gizzard

軟骨

cartilage

手羽先

chicken wing

手羽元

drumstick

ささみ

tender

Aさん
Which fried chicken do you like better, the chicken breast or the thigh?
訳)もも肉とむね肉、どっちの唐揚げが好き?
Bさん
I prefer chicken thigh one. How about you?
訳)もも肉の方が好き。あなたは?
Aさん
I like both.
訳)どっちも好き

hensってどういう意味?

hensってどういう意味?

「hens」は「hen(雌鶏)」の複数形ですが、「おせっかいな女」や「小うるさい女」という意味もあります。また、「as mad as a wet hen」で「カンカンに怒って」とか「激怒して」という意味で使われることがあります。

他にも「hen」は「雌の」という意味で使われることがあります。例えば「a hen pheasant(雌のキジ)」という表現ができるので、覚えておくと良いですね。「hen=雌鶏」と思い込んでいると正しい意味を理解できなくなってしまいます。

 

まとめ

鶏にまつわる単語やフレーズを紹介しました。鶏肉は美味しいだけでなく栄養的にも優れていること、「chicken」は生きている時にもお肉になった時にも使えるけれども、生きている時は加算名詞、お肉になったら不可算名詞になるということなど、是非覚えておいて頂けたらと思います。

また、外国人の友人と焼き鳥屋さんに行った時など、今回紹介した単語やフレーズを役に立てて頂けたらうれしいです。インプットした英語は、同じだけのアウトプットを心がけると英語力はどんどん上がりますよ。Go for it!