「通知」というのは便利な機能・仕組みの一つですよね。
日常生活の中で、ほぼ毎日何かの「通知」に触れる機会があるでしょう。スマートフォンを持っていれば、メッセージやクーポンの通知を毎日のように受け取っているのではないでしょうか。また、スマートフォンを持っていなくても、不在通知や合格通知などで「通知」される機会がありますよね。
そんな日常生活の欠かせない存在の「通知」ですが、英語で表現するとなると意外に言葉が出てこない方も多いでしょう。
そこで今回は、英語の「通知」について解説します。似ている単語の使い分け方についても細かく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
通知は英語で?
「通知」を英語で表現するときは、「notice」「notification」「notify」の3つを使って表現されます。
ただ、意味や使い方に違いがあるので、ポイントを押さえて使い分けをしましょう。
notice
まず「通知」を英語で表現するときによく使われるのがnoticeという英単語です。
ただし、noticeは動詞と名詞のどちらで使うかによって意味が変わるので注意しなければなりません。
noticeの動詞の意味と使い方
動詞としてnoticeを使う場合、「~に気が付く」「~に注目する」という意味になります。動詞でnoticeを使う場合、自ら自然と気づく、わかるというニュアンスが強くなります。
また、目で見て気が付いたことだけでなく、匂いや味、聞いて気付いた様子にもnoticeが使えます。
私は携帯電話の傷に気づいた。
混んでいたので彼女に気が付かなかった。
このように動詞のnotice は“自然と”気が付いた様子を表現できますよね。ただ、「take notice」という形にすると「目に留める」「気づく」「分かりだす」という意味になり、自ら意識して気が付いた様子を表現できます。
わたしは彼女の悲しみに気が付きました。
noticeの名詞の意味と使い方
名詞でnoticeを使う場合、「通知」「通報」「告知」「掲示」などの意味になります。必ずではありませんが、noticeは通知の中でも「警告」「注意」のようなものに使われるケースが多いですよ。
大家からの注意書きが壁に貼ってありました。
試験結果について、あなたは数日後通知を受けます。
notification
notificationも名詞で「通知」「公告」「告示」といった意味があります。「通知」「公告」「告示」という意味でnotificationを使う場合、不可算名詞の扱いとなるのがポイントです。
学校からの通知(お知らせ)です。
わたしはメールの着信音で目が覚めました。
メールの通知が来ました。
一方、「通知書」「公告書」という意味でnotificationを使う場合、可算名詞の扱いとなります。書類の数を数えられるので、数えられる名詞に分類されるのです。
わたしの受信箱は大学からの通知書でいっぱいです。
notify
notifyは動詞で「~に通知する」「~に知らせる」という意味があります。
ただし、フォーマルな表現なので、親しい間柄の人との会話で使うと固すぎる印象になります。そのため、シーンを考えて使うのがポイントです。
わたしはあなたにそれをお知らせいたします。
その結果がわかったら、あなたに通知します。
「notice」「notification」「notify」の違い
「通知」は「notice」「notification」「notify」という3つの単語が基本となるのがわかりましたよね。
「notify」動詞で「~に通知する」「~に知らせる」という意味があり、フォーマルなニュアンスが強いので他の単語を区別しやすいでしょう。
一方、「notice」「notification」を名詞として使う場合、どちらも「通知」という意味があって違いが分からないと感じるのではないでしょうか。
結論として、「notice」「notification」は置き換えて使っても問題のないケースが多いです。
ただ、「notice」は「警告」「注意」のような意味の通知、「notification」は「お知らせ」というニュアンスとして用いられることが一般的です。そのため、街中で見かけるような注意文には「notice」と書かれていることが多いですね。
とはいえ、「notice」「notification」をはっきり区別しているわけではないので、そこまで気を遣う必要はないでしょう。
「通知」に関連する英語表現
ここでは、「通知」に関連する英語表現について解説します。
合格通知
受検や採用試験を受けて、合否連絡を受けるまでどきどきして過ごしますよね。
一般的に何らかの試験を受けたら、合否について手紙などで通知を受けますが、その際に合格であれば「合格通知」となります。
そんな「合格通知」は英語で「acceptance letter」といいます。採用通知にも同じ表現が使えます。
合格通知を受け取りました。
不在通知
配送された荷物を受け取れなかったときにポストに投函される「不在通知」は英語で「attempted delivery notice」と言います。
attemptedは「試みる」という意味のattemptの過去分詞形なので、「試みた」となりますよね。そのため「attempted delivery notice」を直訳すると「配送を試みた通知」となり「不在通知」になるのです。
不在通知が入っていた。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は「通知」に関する英語表現を解説しました。
「通知」は「notice」「notification」「notify」という3つの単語が基本となります。
ただ、noticeは名詞と動詞で意味が変わったり、notifyはフォーマルなニュアンスが強かったりするので、使い分けに注意してください。
日常生活で「通知」に触れる機会は多々あるので、きちんと表現の使い分けができるといいですよね。ぜひ今回の記事を参考に「通知」の英語表現を覚えて、会話で活用してください。