「副反応」とは、ワクチン接種したことによって起こる副作用や接種行為によって起こる好ましくない出来事に対して使われます。
「副作用」は、治療や薬を使ったことによる起こる作用として使われます。そのため、「副反応」よりも手術や治療、ワクチン接種など広く起こった好ましくない作用を意味します。
日本語では、このように明確な区別がされていますが、多くの日本人はここまで区別して使ってはいないでしょう。
英語では、「副反応」も「副作用」も同じ英語で伝えることができます。ただし、その作用の強さや反応の種類によってニュアンスの違いがあります。
本記事では、「副反応」の英語表記について詳しくお話しするとともに、副作用症状についてもご紹介します。
「副反応」って英語でなんて言うの?
「副反応」については一般的に、以下の4つが使われます。
・side effects
・adverse effect
・adverse reaction
・allergic reaction
ここでは、それぞれの「副反応」、「副作用」の意味やニュアンスの違いについて詳しく解説します。
side effect
side effectとは、副作用、副反応、と言う意味があります。
副作用は、薬で起こる副作用のことを意味します。
副反応は、ワクチンを接種した後に起こる、免疫反応以外の体に有害とされている反応のことを意味しています。これは薬やワクチンと副作用や副反応が直接的に因果関係があることを指しています。
いくつもの薬には副作用があります。
人々は新型コロナウイルスのワクチンの副作用について知っています。
トムは、その薬の副作用を調べています。
adverse effect
adverse effectとは、悪影響、逆効果、副作用、弊害、マイナスの影響、有害作用という意味があります。副作用が重いと言うニュアンスがあります。
adverseは形容詞で、(薬の作用などが)悪い、と言う意味があります。
薬だけでなく、食べ物などが体に悪影響を与えるという意味でも使うことができます。
トムには新しい薬の副作用がありました。
多くの女性がしている悪い食事方法は、彼女らの健康に悪く作用するかもしれません。
私はグルテンは健康に悪影響を及ぼすだろうと推測しています。
adverse reaction
adverse reactionとは、拒否反応、薬害反応、有害反応、副作用、副反応、と言う意味があります。副作用が重大なニュアンスがあります。
病気の予防、診断、治療を行うときに使われる薬で好ましくない反応のことをいい、薬との因果関係があるものを指します。
一般に副作用と同じ意味として使われますが、ことらの方が専門用語として使われます。
副作用はありましたか?
もし副作用があれば、私は治療をやめるつもりです。
この新薬は副作用がでる可能性があります。
allergic reaction
副反応とやや類似しているものとしてallergic reactionアレルギー反応があります。
薬や食物などが体に入ることで、体の免疫が異物であると過剰に認識してしまい、湿疹などの症状が出ます。
インフルエンザの予防接種の後にまれにアレルギー反応が出ることがあることを知っていますか?
あなたは、ワクチンの副反応を心配していますか?
花子はナッツを食べるとアレルギー反応を起こしています。
「副作用の症状」にまつわる様々な英語表現
ここでは、副作用の症状について英語でなんと言うのか解説します。
症状について英語を知っておくことで、実際に副作用が出たときにどのような症状を感じているのか詳しく伝えることができます。
副作用の症状とは
以下に副作用の症状をまとめています。
symptoms | 症状 |
fever | 発熱 |
fatigue | 倦怠感 |
chills | 悪寒 |
sore throat | 喉の痛み |
headache | 頭痛 |
different types of rash / skin rash | さまざまな種類の皮膚の発疹 |
nausea or vomiting | 吐き気または嘔吐 |
diarrhea | 下痢 |
太郎はコロナワクチンを接種した後に頭痛がしました。
接種した腕の痛みや腫れ、発熱、頭痛などが副作用としてあります。
副作用についての会話の流れ
実際にワクチンを接種して副作用がどう出たのか、英会話の表現を見ていきましょう。
新型コロナウイルスのワクチン接種を先週してきました。
なるほど…副反応ありましたか?
発熱と頭痛がしました。
まとめ
今回は「副反応」と「副作用」について詳しく解説しました。
side effects、adverse effect、adverse reactionはそれぞれ薬やワクチンによる副反応や 副作用を意味しています。
ただし、adverse reactionは専門用語として使われやすいと言う面があります。
また、みじかな反応として、allergic reactionアレルギー反応があります。これは免疫反応が異常に反応して起こるものですが、ワクチンや薬によっても引き起こる反応ですので、一緒に覚えておくことをおすすめします。
さらに副作用の症状として、頭痛や倦怠感、関節などの痛みなども現れることがあるので、それぞれの英語も覚えておくと、より詳しく自分の副作用について相手へ伝えることができます。
ワクチンや薬による副作用は誰もが起こるかもしれません。それは海外生活で起こる可能性もあるのです。
ぜひ英会話の参考にしてくださいね。