日本語では一言で済むのに、英語ではニュアンス別で何種類も別の言葉がある、逆に、英語では一言しかないのに、日本語ではニュアンスによって様々な言い回しがあるなんてことは多いです。今回は、英語の方の言い回しが多い「説明」という言葉について、そのニュアンスの違いをご紹介していきます。単語帳を開いても「説明」という訳ばかりで、どいいう時にどの「説明」という意味を持つ単語を使えば良いかわからないという悩みを解決します!

こんなにある!英語での「説明」を意味する単語

こんなにある!英語での「説明」を意味する単語

でははじめに、「説明」という意味を持つ英単語をここでズラッとご紹介してしまいましょう!それがこちら。

  • explanation
  • demonstration
  • account
  • description
  • presentation
  • illustration
  • interpretation

皆さんは、このうちどれだけの単語を知っていましたか?explanationは中学校で習うこともあるのでこの中で一番馴染み深いかもしれませんね。また、demonstrationは日本語としても使われるのでこちらはある程度イメージがわくかと思います。presentationもそうですね。では、以下でそれぞれの単語の違いについて深掘りしていきます!

explanation

explanationは、中学校で習うほどなので最も基本的な「説明」を一般的に表す単語となります。広く使うことができるため、英語を学習している方であれば比較的よく見る、あるいは使う言葉になるでしょう。ちなみに動詞はexplainで、こちらもよく使われますね。語源は、完全という意味の「ex」と、平らという「plain」です。explanationは名詞ですが、「説明する」と言いたい時には以下のような語句を使って表現します。セットにして熟語のように覚えてしまいましょう!

  • offer an explanation
  • give an explanation
  • provide an explanation

「…に関する説明」と言いたい時にはこちらの表現を使います。

  • an explanation for…
  • an explanation about…
  • an explanation of…
  • an explanation as to…
  • an explanation that…

demonstration

demonstrationも「説明」という意味で使われますが、日本語でも「デモンストレーション」で通じるためイメージがしやすい単語です。「説明」の中でも、実際に実例を示して説明するという意味を含みます。Cooking Demonstration なら「料理の実演」というように訳せます。「実演」と言った方が、「料理の説明」と言うより正しく伝わります。日本語訳には、「説明」の他に「実証」や「証拠」、「論証」、「証明」といった意味があります。demonstrationを動詞化すると「demonstrate」になります。似ているので動詞と名詞をまとめて覚えるのが効率的ですね。以下のような例文の中で使います。

Aさん
She presented how to operate the machine by a simple demonstration.
訳)彼女はその機械の使い方を簡単な実演で説明した。

account

accountも「説明」という意味ですが、その意味で使われるのは主に動詞の時です。名詞として使う場合、どちらかというと預金口座や請求書という意味の方に取られることが多いからです。動詞で使うなら、以下のように前置詞を組み合わせて覚えましょう。

  • account for…
    「…の理由を説明する」
Aさん
I really can’t account for it.
訳)説明がつかないようなこともあるもんですね。

こちらの例文は直訳すれば「まったく説明できない」というようなニュアンスですが、これを意訳して「不思議なこともあるもんだ」、「説明がつかないこともあるものだ」と言うこともできます。日本語ではなかなかこのような表現を使って「不思議である」と言いませんから、英語ならではの言い回しになります。

description

descriptionは、主に性質や外観、印象などの説明に使われる名詞です。他の日本語訳には「記述」や「描写」、「表現」という意味があります。descriptionは知らなくても、もしかしたらこの由来となっている動詞、describeなら見たことがあるかもしれませんね。こちらも名詞と同じく外観・性質・印象などの特徴を説明するという意味を持っています。descriptionと一緒に使われる前置詞はofです。

Aさん
Nana gave a detailed description of how the river looks.
訳)ナナはその川の景色を詳しく説明しました。

presentation

presentationも日本語になっているため、そのままプレゼンテーションと訳して良い時もあります。こちらは複数の人の目でする説明で、通常口頭で行われるものを指します。ですから、「発表」や「公開」といった訳も使えます。熟語はこちら。

  • make a presentation on…
    …に関してプレゼンテーションをする

illustration

illustrationというと、日本語のイラストレーションと同じ意味と捉えてしまいそうですが、画像や図形などを用いた説明のことも言い表せます。イラストというと絵のイメージですが、英語では画像や図形を表すことに注意しましょう。熟語は以下になります。

  • give an illustration of…
    …に関して説明する
Aさん
I  gave an illustration of the points with diagrams.
訳)私は図を用いて要点を説明した。

「説明」はほとんどの場合どの動詞形を使って同じように言い表すこともできるので、2パターンを作って覚えると良いでしょう。

interpretation

interpretationは一番しっくりくる和訳が「解釈」となります。「文章や物事の意味を理解し、その内容を説明すること」を意味しますから、今までの「説明」より奥深い感じがしますね。

interpretationの動詞はinterpretですが、こちらの訳は「通訳する」が有名です。通訳は言葉を介したものですから、物事を理解して説明するという名詞の意味にも繋がります。熟語は以下の通り。

  • make an interpretation of…
  • put an interpretation on…
    …の説明をする、解釈をする

まとめ

まとめ

「説明」という意味を表す英語はとても多かったですね・・・!覚えるのに一苦労しそうですが、1つ1つの意味を見てみると納得できるところがあります。説明の仕方でも色々あることを考えると、それぞれに違う単語を使うのもうなづけるのではないでしょうか。一般的な単語であるexplanationを使っても良いですが、細かい意味を伝えたい時にはその場に合った単語を使えると良いですね。その方が相手により正確なイメージが伝わりやすくなり、英語のレベルがワンランクもツーランクもアップします。