2020年7月1日、経済産業書の新たな取り組みとして「レジ袋の有料化」がスタートしました。

このようなプラスチックの使用量を削減し、環境負荷を低減しようとする取り組みは、日本だけでなく世界中で取り組まれています。現在、60か国以上でレジ袋を禁止したり、有料化したりしており、海外で買い物をするときは、レジ袋をどうするか聞かれることがあるでしょう。

ただ、レジ袋やビニール袋を英語で何と言うか知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「ビニール袋」や「レジ袋」の英語を解説します。また、レジ袋に関連して、買い物の際に使える英語も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「ビニール袋」「レジ袋」などは英語で?

「ビニール袋」「レジ袋」などは英語で?

買い物をするときに便利なビニール袋ですが、英語で何と表現するのでしょうか。

「ビニール」という言葉をそのまま使って表現したいところですが、「ビニール」は英語では通じない単語です。

ここでは、ビニール袋やレジ袋の英語表現を解説します。

ビニール袋

「ビニール傘」や「ビニールカーテン」、「ビニール袋」など、プラスチック製の製品に“ビニール”という言葉を使いますが、和製英語なので英語で言っても意味が通じません。

日本語の「ビニール」の語源は「vinyl」であり、カタカナで発音を表現するなら「ヴァーイノォ」となります。この「ヴァーイノォ」という発音が日本語になり、「ビニール」という単語になったのです。

vinylは「樹脂製プラスチック」という意味ですが、英語圏ではレコードを作る材料という印象が強く、「vinyl bag」と言うとプールに持っていくような厚手のビニール製バッグをイメージさせます。そのため、ペラペラの薄いレジ袋という意味合いでは伝わらないのです。

日本語でいう「ビニール袋」を英語で表現するときは、「plastic bag」と伝えましょう。

レジ袋

レジ袋もビニール袋と同様に、「plastic bag」と言います。「plastic shopping bag」と言うこともあります。

レジ袋の有料化

2020年からレジ袋の有料化がスタートしましたが、「有料」「無料」はどのように英語で表現するのでしょうか。

「無料」は以下のように表現するのが一般的です。

・It’s free.
・It’s for free.
・It’s free of charge.

一方、「有料」は以下のような英語で表現できます。

・It’s not free.
・You have to pay for this.
・There’s a charge for this.
・This is admission-paid.

また、「~の有料化」も決まった表現があるわけではないため、「お金を請求することを義務付ける」という表現を使います。

Aさん
They have started charging for plastic shopping bags.
レジ袋の有料化がスタートしました。
Aさん
We now charge for shopping bags.
レジ袋が有料になりました。

紙袋

レジ袋はプラスチック製のものだけでなく、紙製のものが用意されていることもあるでしょう。

紙袋は英語で「paper bag」と言い、海外では「ビニール袋」と「紙袋」のどちらを購入するか聞かれることがあります。

Aさん
Can I have a bag?
レジ袋をもらえますか?
Bさん
Paper or plastic?
紙の袋?ビニールの袋?
Aさん
A paper bag, please.
紙袋をください。

買い物で使える英語表現

買い物で使える英語表現

ここでは、海外のスーパーで使える便利な英語表現について解説します。

スーパーのレジでお会計をするときに列に並ぶことがありますが、「列」は英語でlineと言います。

Aさん
Excuse me, are you in line?
すいません、あなたは列に並んでいますか?
Aさん
Where is the end of the line?
どこが列の最後尾ですか?

また、支払方法によってレジが分けられていることがあるので、並ぶまえに事前に確認しておく必要があります。たとえば、「cash only」と書かれているレジは現金のみの支払いとなります。また、日本ではあまり見かけませんが、「10 items or less」という表示のあるレジは、購入点数が10品以下の方だけが並べるようになっています。

間違って並ばないように注意しましょう。

通路

商品が陳列されている間の「通路」は英語で「aisle」と言います。

商品の場所を店員さんに尋ねる際、通路番号で場所を教えてくれることがあるので覚えておきたい単語です。

Aさん
Excuse me, where can I find a makeup products?
すいません、化粧品はどこですか?

Bさん
They are on aisle 10.
10番通路にあります

量り売りで購入するとき

精肉売り場や鮮魚売り場で、量り売りで商品を購入することがありますよね。

必要な分だけ購入できる便利な仕組みですが、英語では注文の仕方がわからないという方も多いでしょう。しかし、必要な商品のグラム数(キロ数)を伝えるだけなので、フレーズを覚えておくと比較的簡単に注文できます。

Aさん
I would like 1 kilo of minced beef, please
牛ミンチを1キロください。
Aさん
Can I have a little bit more please.
もう少し量を増やしてください。

レジで支払いをするとき

レジでお会計をする際、いくつかフレーズを覚えておくとスムーズに支払いができます。

Aさん
Would you like to pay by cash or credit card?
お支払い方法は現金ですか、クレジットカードですか?
Bさん
I would like to pay by cash.
現金でお願いします。

このように、お会計では何で支払うのかを尋ねられるので、「cash(現金)」や「credit card(クレジットカード)」などをスムーズに答えられるようにしておきましょう。

また、事前にクレジットカード払いが可能か聞くときは、「Can I pay by credit card?」と尋ねてみましょう。

なお、クレジットカードで支払うときは、暗証番号を入力します。

Aさん
Please enter your PIN.
暗証番号を入力してください。

「暗証番号」が英語でPINまたはPIN codeと言います。

レシート

レシートは英語で「receipt」と言います。

以下のように店員さんからレシートが必要か聞かれることがあります。

Aさん
Would you like a receipt?
レシートはいりますか?
Bさん
Yes, please. / No, thank you.
はい、ください。/いいえ、いりません。

また、何も聞かれないときは、「Can I have a receipt?(レシートをもらえますか)」と聞いてみましょう。

まとめ

今回はビニール袋の英語やスーパーで使える英語について解説しました。

日本語の「ビニール」の語源は「樹脂製プラスチック」という意味の「vinyl」ですが、「vinyl bag」と言うとプールに持っていくような厚手のビニール製バッグをイメージさせます。そのため、ペラペラの薄いレジ袋という意味合いでは伝わりません。

ビニール袋やレジ袋はとくに区別されておらず、「plastic bag」または「plastic shopping bag」といいます。

そのほか、レジの最後尾を聞いたり、商品の場所を聞いたりとスーパーならではの会話があるので、事前に英語をチェックしておくとスムーズに買い物ができます。

ぜひ今回の記事を参考に、海外のスーパーで買い物をするときの会話に活用してみてくださいね。