「明細って英語で何て言うんだろう」
「明細を送ってくださいって英語で伝えたい」
「明細の他にも請求書とかの関連語も知りたい」
確定申告の時期も間近に迫っている中、給与明細などの書類集めを英語でしたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は明細や請求書を含む、書類関係の英語表現をまとめて紹介していきます。
発音や品詞、例文なども細かく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「明細」は英語で何と言う?
商品の詳細を記載したモノを指す「明細」は、英語で表現する場合どうなるでしょうか。
日本語では「明細」と確立された表現がありますが、どうやら英語では違っているようです。
そこで、今回は明細の英語表現を発音や例文と一緒に2つ紹介していきます。
「明細」は英語で”details”と表現する
商品の「明細」を英語で表現したい場合は、“details”と言う英単語を使います。
この単語は名詞で「細部」や「細かい面」を指す英語表現であり、「明細」を表す際は通常”details”と複数形にするのです。
その理由としては、明細に記載されている詳細が1つ以上であるのが基本なので、”details”と言った表記をします。
“details”の発音
“details”の発音はカタカナで表現すると「ディ・テイルズ」となります。
“de”と”tails”で発音を区切ると相手に伝わりやすく、”L”の発音もしっかり出せるようになれば、ネイティヴに間違えられるほど発音が良くなるでしょう。
“details”を使った例文
訳)購入の明細を確認したいのでレシートを見せてください。
こちらの例文にある“for more details”は、TOEICで頻出の“for details(詳しくは)”を応用した言い方です。
「明細」は英語で”particulars”とも表現できる
“details”の他にも、“particulars”と言う英単語で「明細」を表現できます。
“particulars”は、「特有の」「独特の」を意味する名詞表現であり、元々は”particular”を複数形にしているのです。
“particulars”の発音
“particulars”の発音はカタカナで表現すると「パ・ティ・キュ・ラーズ」となります。
発音記号で表すと”pɚtíkjʊlɚ”となりますが、少し複雑になるだけなのであまり参考にする必要はありません。
“particulars”を使った例文
訳)商品の保証や発送時期に関する明細が欲しいと問い合わせがあった。
“details”と”particulars”の違いは?
“details”と”particulars”の違いは、使われるシーンがフォーマルかインフォーマルかの違いです。
基本的には同じ「詳細」を表すのでどちらを使っても問題ありませんが、細かな違いが気になる方は下記のような使い方をするのが良いでしょう。
- details: カジュアルな言い方で広い意味での「明細」を指す
- particulars: フォーマルな場面で使われる「明細」を指す
つまり、日常的な会話では”details”を使い、高級なホテルの受付などでは”particulars”を使うのが好ましいといえます。
「明細書」は英語で何と言う?
「詳細」を意味する「明細」の英語は、”details”や”particulars”で表現できますが、「明細書」は英語で何と言うのか見ていきましょう。
“statement”
”statement”は、一般的に「金融やビジネス関連の取引明細書」の意味で使われます。
- bank account statement 「銀行口座の取引明細書」
- credit card statement「クレジットカード取引明細書」
- mortgage statement「住宅ローン明細書」
訳)私は毎月フリーランサーとして、銀行取引明細書やクレジットカード取引明細書を含む明細書をチェックしなくてはならない。
訳)さらに、私は住宅ローンを持っているから、住宅ローン明細書をチェックしなければならない。
“specification”
“specification”は、「製品の仕様書、明細書」という意味でよく使われます。例文を見てみましょう。
訳)コンピュータを購入する前に、その仕様書をチェックする必要がある。
訳)エンジニアはその仕様書が正確かどうかを確認した。
“specification”は金融関連の明細ではなく、「製品の仕様、明細」という意味で使われるので、”statement”と使い分けるようにしましょう。
「明細」にまつわる表現
次は「明細」と同じ場面でよく使われる、関連表現を紹介していきます。
本記事で紹介する関連英語は下記の4つです。
- invoice:請求書
- receipt: 領収書
- signature: 署名
- itemized receipt: 明細付きの領収書
それぞれ詳しく解説していくので、早速始めていきましょう。
invoice: 請求書
「請求書」は英語で”invoice”と言います。
日本では、2023年10月から「インボイス制度」が始まっており、事業主の多くは「インボイス制度」の影響を受けていますね。「インボイス」とは「請求書」を意味します。
「請求書」が “bill” と呼ばれることもありますが、”bill”は公共料金や飲食店などで「受けたサービスに対していくら支払うべきか」という金額を示している意味合いが強いです。日本で一般的に呼ばれる、行われた仕事や納品物に対しての請求書は”invoice”と呼ばれます。
“invoice”を使った例文
訳)私たちは、完成したプロジェクトの請求書を発行する必要があります。
事業主は、法人であれ個人であれ、月末に請求書を作成してクライアントに送らなければなりません。
インボイス制度が始まって、「適格請求書」という表現をよく耳にするようになりました。「適格請求書」は英語で”qualified invoice”と言います。
訳)仕入税額の控除のために、適格請求書を保存することが求められています。
「仕入税」は英語で”purchase tax”で、「控除する」は”deduct”となります。「適格請求書の保存」についても、耳にするようになりました。
適格請求書の提供方法
インボイス制度に登録したら、クライアントに対して適格請求書を送ることが義務付けられていますが、その提供方法は、書面での交付に代えて、電子データで提供することも可能です。
訳)私はまだインボイス制度に登録していないけど、近い将来、登録することを検討しています。
訳)そのシステムはとても複雑みたいだけれど、いくつかの業界では、課税事業者として登録すると、クライアントは彼らにより多くの案件を与える傾向があるよ。
receipt: 領収書
お買い物をすると必ず貰える「領収書」は英語で、”receipt”と言います。
日本語では「レシート」と表現することもありますが、英語の”receipt”から来ている言葉なのです。
“receipt”の発音
“receipt”の発音はカタカナで表記すると、「レシート」ではなく「リ・シート」に近い発音となります。
基本的に”re”から始まる英単語は「レ」ではなく、「リ」と読むことが多いので覚えておきましょう。
“receipt”を使った例文
訳)経費の申請に領収書が必要なので、メールして貰えますか?
ここで使われている”expences”は、日本語で「経費」を指す単語です。
確定申告の際などに使われる言葉なので、一緒に覚えておきましょう。
signature: 署名
領収書への「署名」は英語で表現すると、”signature”となります。
“signature”は「署名」を指す名詞表現です。有名人の「サイン」に”signature”を使ってもいいと勘違いしている人もいますが、有名人の「サイン」の英語には “autograph”を使います。
“signature”の発音
“signature”の発音は、カタカナ表記で「シグ・ニ・チュァー」となります。
発音記号では”sígnətʃ`ʊɚ”となり、アメリカ英語とイギリス英語で少しだけ発音が異なる単語です。
複数形にする場合は、最後に”s”を付けるだけなので、「シグ・ニ・チュァーズ」となります。
“signature”を使った例文
訳)商品の受け取りを確認するために、領収書に署名をしてもらえますか?
例文にある”provide a signature”は、「領収書に署名をする」という意味合いでよく使われる表現です。
他にも動詞の”sign”を使って、同じようなニュアンスの文章を作ることもできます。
itemized receipt: 明細付きの領収書
「明細付きの領収書」を英語で表現するには、”itemized receipt”という表現を使います。
“itemized”は、「明細に記す」という意味を持つ動詞表現であり、”item”の動詞版として覚えておくと良いでしょう。
“itemized”の発音
“itemized”の発音をカタカナ表記すると、「アイ・デ・マイズ」となります。
発音記号は”άɪṭəmὰɪz”となり、このスペリングの時はアメリカ英語のバージョンです。
イギリス英語では”itemize”の代わりに”itemise”と”s”を使うので、覚えておきましょう。
“itemized receipt”を使った例文
訳)本日購入した商品の明細付きの領収書を頂きたいです。
まとめ
こちらの記事では「明細」の英語表現を紹介してきました。「明細書」を英語で何と言うかや、「明細」にまつわる英語表現も紹介しました。
さまざまな表現を紹介しましたが、覚えておくべき表現方法は下記の2つです。
- details
- particulars
また、”details”の方がカジュアルで、”particulars”の方がフォーマルという点も忘れないようにしましょう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。