英語でコミュニケーションを取る上で、リスニング力は欠かせない技能の一つです。

リーディング力やライティング力が高くても、リスニング力が低ければ相手の言っていることが理解できずにスムーズな会話になりません。学校の英語の授業ではリーディングやライティングを中心に行われるため、リスニング力には自信がない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、リスニング力をアップさせるためのオンライン英会話活用方法を解説していきます。ぜひ参考にしてください。 

オンライン英会話でリスニング力が伸びない原因

オンライン英会話は自宅で英語を学べて、なおかつスクール型の英会話教室よりも受講料が安いこともあり、人気が高まっています。

しかし、ただオンライン英会話を受講するだけでは、リスニング力アップにつながらないケースも少なくありません。ここでは、オンライン英会話でリスニング力が伸びない人の特徴を解説していきます。 

知っている単語が少ない

英語を正しく聞き取れたとしても、そもそも知っている単語が少なければ意味を理解することはできません。

初心者向けのオンライン英会話ではむずかしい単語が出てこないこともあり、初心者コースの段階では語彙力が足りないことに気づかないことがあります。

しかし、語彙力が不足したままレッスンのレベルが上がると、英語は聞き取れるのに意味が理解できないという悪循環になってしまうため、積極的に単語を習得するのがおすすめです。 

ゆっくりとした発音でレッスンを受けている

英語初心者の場合、オンライン英会話のレッスンは講師がゆっくりと聞き取りやすい発音で会話をしてくれるはずです。

もちろん最初の段階は英語を楽しむことが大切なので、ゆっくりと発音してもらうのも方法の一つですが、リスニング力向上という意味合いではあまりおすすめしません。

英語で「water」をゆっくり発音すると「ウォーター」と聞こえますが、ネイティブの発音スピードで聞き取ると「ワラ」「ワーラー」という音に聞こえます。ゆっくり発音してもらうのに慣れると、ナチュラルスピードの英語で聞き取れなくなってしまうのです。 

正しい発音を理解していない

オンライン英会話を受講すると、基本的にすべてのコミュニケーションが英語で行われるため、英語を聞く機会が持てますよね。

しかし、英語の正しい発音を理解していなければ、英語を聞く機会が増えても効率的なリスニング力アップにはつながりません。というのも、正しい発音を理解していない英単語は、脳内で雑音として処理されてしまい、最終的にカタカナとして受け取ってしまうのです。

頭の中で英語→雑音→カタカナに変換され、本来の音とは異なる「カタカナ音」として認識してしまいます。

一方、正しい英語の発音を理解していれば、英語をそのまま英語をして認識し、いわゆる「英語の音」として脳内で処理されます。 

この単語の発音がよく分からないなと思ったら、オンライン英会話のレッスンで講師にこのように質問してみましょう。

Aさん
How do you pronounce this word?
この単語はどのように発音しますか?

正しい発音を聞いたら、それを真似して発音してみます。正しい発音を認識することで、リスニング力がアップします。リスニングができない1つの理由として、正しい発音を知らないということが挙げられます。

オンライン英会話でリスニング力を向上させるためには?

オンライン英会話でリスニング力を向上させるためには?

オンライン英会話でリスニング力をアップさせるためのポイントについて解説します。 

英語を習慣化する

オンライン英会話のレッスン時間は25分が基本であり、毎日受講する方それほど多くありません。

しかし、リスニング力向上を目指すなら、オンライン英会話のレッスン時間以外もできるだけ多くの英語を聞くことがポイントです。ただし、意識的に聞かなければ雑音として処理されてしまうため、聞き流すのではなく意識的に聞くことが重要です。

通勤時間中や家事をしているとき、オンライン英会話のレッスン前の10分などにリスニング時間を設けるのがよいでしょう。通勤時間中に必ずリスニングをするなど、自分の中でルールを設けて習慣化するのがおすすめです。 

音読を行う

リスニング力をアップさせるためには、聞くだけでなく音読による練習も大切です。

自分でも英語と同じ音を出せるようになれば、スピーキング力と同時にリスニング力をアップさせられます。

オンライン英会話のレッスンで、発音を指摘してもらうなどしてネイティブに近い発音ができるように練習しましょう。 

ネイティブが会話するペースの英語を聞く

リスニング力向上を目指すなら、オンライン英会話のレッスンをはじめとする英語はナチュラルスピードの英語を聞くことが大切です。

初心者向けのレッスンの場合、講師が気を遣ってゆっくり話してくれることもありますが、ゆっくりの発音に慣れてしまうと本来の英語のスピードが聞き取りにくくなってしまいます。

英語には音をつなげるリンキング、省略して発音するリダクションなどが存在し、ナチュラルスピードの英語でないと本来の英語を聞いているとはいえません。

英語力に自信がなくても、ナチュラルスピードの英語に積極的にチャレンジしましょう。

 

【レッスン中】オンライン英会話でリスニング力を向上させるためにやるべきこと

【レッスン中】オンライン英会話でリスニング力を向上させるためにやるべきこと

オンライン英会話でリスニング力をアップさせるのは、決して簡単なことではありません。

しかし、継続的に正しい方法で努力すれば、結果として現れるはずです。ここでは、リスニング力をアップさせるために、レッスン中に実践すべきことを解説します。 

わからない部分を聞き流さない

オンライン英会話では、すべてのやり取りを英語で行うのですが、その際聞き取れないポイントがあるはずです。

前後の流れや講師の表情などで一部を理解できなかったとても、おおよその意味は理解できるものですが、聞き取れなかったところを放置するのはやめましょう。

Aさん
What does it mean?
それはどんな意味ですか?
Aさん
Could you say that again, please?
もう一度言ってもらえませんか?
Aさん
Could you say that more slowly, please?
少しゆっくり話してくれませんか?

どのように聞き取れなかったのか、どの部分が理解できなかったのかを伝えることで、講師が丁寧に説明してくれるでしょう。わからないことを一つひとつ理解していくことで、リスニング力をアップにつながります。 

発音やアクセントをチェックしてもらう

せっかくオンライン英会話のレッスンを受けるなら、発音やアクセントをチェックしてもらうのもおすすめです。

先に解説した通り、音読はリスニング力をアップにつながりますが、正しい発音でないまま音読しているケースもあります。

英語には全部で43個の音があり、そのうち日本語とほぼ同じ音は5~6個しかありません。そのため、英語の音の8~9割は日本人にとってなじみがなく、正しいと思って発している音が間違っているケースも少なくないのです。

自分の発音が正しいのか指摘してくれる存在は貴重であり、レッスン中に発音をチェックしてもらう時間を設けてもらうとよいでしょう。正しい発音で音読できれば、さらに効率よくリスニング力を伸ばせます。 

キーセンテンスを聞いてシャドーイング

シャドーイングとは、英語を聞きながら、それを真似して発音する通訳訓練法ですが、リスニング力アップのために、シャドーイングを活用してみてはいかがでしょうか。

オンライン英会話では、英語のキーセンテンスが準備されて多いので、そのテキストを見ずに、講師にキーセンテンスを読んでもらってシャドーイングをしてみましょう。短い1文なら、聞き終わった直後にそれを繰り返すというやり方で大丈夫です。

自分のリスニング力がどれぐらいか、どういう部分が聞き取れていないかを認識することができます。

シャドーイングはリスニング力アップだけでなく、スピーキング力のアップ、語彙力の強化にも役立ちます。リスニング力に自信がなくて、リスニング力をアップしたい方は、講師にキーセンテンスを読んでもらって、シャドーイングをしてみたいという提案をしてみると良さそうです。

【Kiminiオンライン英会話】リスニング力の向上に役立つコース

Kiminiオンライン英会話には、リスニング力の向上に役立つコースがいくつかあるので、紹介します。

Kimini Plusコース

Kimini Plus コースは、英会話の際に必要な基本的な英文法を学びながら、スピーキング力を鍛えていくことができるコースですが、英文法を学ぶことで、リスニング力のアップが期待できます。

英文法が分かっていないと、英文を聞いても、何を聞いてもほとんど理解できないということが予想されるからです。

私たちが日本語の文章を聞いて理解できるのは、日本語の文法を理解しているからです。

Kimini Plus コースは、オールイングリッシュのレッスンだと、先生の言うことが理解できるか心配・不安に思う学習者向けに用意されており、事前学習時(予習)に、レッスンで扱う英文法について、日本語で解説動画を見ることができます。

英文法に自信のない方は、Kiimini Plusコースで英文法の理解から始めてみてはいかがでしょうか。

総合英語コース

総合英語コースは、中学校や高校で学習する英文法をおさらいしながら、4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランスよく伸ばすコースで、総合英語コース1から総合英語コース5まで、5つのコースが用意されています。

総合英語コース1は中学1年レベル、総合英語コース2は中学2年レベル、総合英語コース3は中学3年レベル、総合英語コース4は高校1年レベル、総合英語コース5は高校2年レベルで、自分のレベルに合ったコースから始めて、英語4機能をバランスよく伸ばしていくのはいかがでしょうか。

主にリスニング力を伸ばしたいと思っている人でも、英語力を伸ばすには、1つの技能だけ一気に伸びるものではなく、4技能は相互に関連しているので、伸びるときには一緒に伸びていくものです。

発音コース

オンライン英会話の中でも発音に特化しているコースは少ないですが、Kiminiオンライン会話には、日本人が苦手とする英語の発音を、フォニックスを用いて丁寧に学習していく発音コースが用意されています。

中学高校で発音を勉強する際に、発音記号のような特殊な記号は使っていて、発音について詳しく勉強するのがしんどいなと感じられた方もおられるでしょう。KIminiオンライン英会話の発音コースでは、発音記号のような特殊な記号は使わず、アルファベットそのものの発音から学んでいき、英語のスペリングと発音の関係性を学びます。また、学んだ発音を単語や文章の中で繰り返し練習することで、より自然な発音で話す力を養います。

アメリカやイギリスでは、英語の発音をフォニックスという音声学習法を用いて学ぶのですが、本コースでは、フォニックスを使って英語の発音を一から学ぶことができます。英語圏ではフォニックスで英語のスペリングと発音の関係性を最初に覚えますが、それと同様に英語のスペリングと発音の関係性を学んでいきます。

発音を学習するのはスピーキングに関係しているのではと思われるかもしれませんが、正しい発音を学んで、正しく発音できるようになることは、リスニング力のアップにもつながります。

発音コースでは、単語の発音が学べるだけでなく、英語らしいリズムやイントネーションも学べるため、自分が英会話で話すときに、正しい単語の発音やイントネーションで話せます。

日本の英語学習では、中学校高校での英語テストの点数を上げることや英検に合格することに焦点を置いてしまいがちですが、リスニング力のアップやスピーキングに関して、英語ネイティブの音声学習法を学ぶメリットがあります。

まとめ

今回は英語のリスニング力について解説しました。

学校の授業ではリーディングやライティングの授業を中心に行われるため、リスニングに苦手意識を抱いている方も多いでしょう。リスニング力を伸ばすには、机に向かって問題を解く勉強とは異なり、聞いて英語に慣れながら練習していくことが重要です。

オンライン英会話ではナチュラルスピードの英語で会話を楽しんだりしながら、リスニング力を伸ばしていくのがおすすめです。ただ、オンライン英会話のレッスン時間だけに頼らず、通勤時間や隙間時間を活用して、英語を聞く機会を持てれば効果的にリスニング力をアップさせられます。

ぜひ今回の記事を参考に、リスニング力をアップさせて英会話に役立ててください。