風邪を引いた時はもちろん、胃腸の調査委がイマイチという時にもお粥を食べるとホッとしますよね。温かさが体に染みわたる、お粥ってそういう料理ではないでしょうか。
また風邪を引いた時はいつもよりお母さんが優しいこともお粥を美味しくさせているのかも知れません。さて、お粥って英語ではなんて言うんでしょうか?今回はお粥にまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

お粥って英語でなんて言う?

お粥って英語でなんて言う?

お粥は英語で「porridge(ポリッジ)」といいます。ただ、この「porridge」はオートミールと温かいミルクで作るお粥のことを指します。ポリッジはイギリスやスコットランドで昔から親しまれている朝食メニューです。
日本のお粥を英語で表現する場合は「rice porridge」といえば通じるでしょう。
外国人に説明したい時に「rice porridge」でも分かってもらえない場合は「Rice porridge is a type of comfort food eaten mainly during times of illness.(主に具合が悪い時に食べるものです)」と説明すると良いかも知れません。

Aさん
Oh, you’re home already. What’s wrong?
訳)えらく(帰宅が)早いわね。何かあったの?
Bさん
Yeah, I don’t feel well.
訳)うん、具合悪いの
Aさん
That’s not good. You’d better go to bed.
訳)それはいけないわ。早く寝た方が良いわね
Bさん
I will. Could you make me congee later?
訳)そうする。後でお粥作ってね

 

「私が風邪を引くと、母がよくお粥を作ってくれたものだ」って英語でなんて言う?

「私が風邪を引くと、母が良くお粥を作ってくれたものだ」と英語で言いたい時は「When I caught a cold, my mother used to make me rice porridge.」と言えばOKです。
この場合の「〜してくれたものだ」という表現は英会話でもよく使いますから覚えておくと便利ですよ。

 

「Porridge」をもっと知りたい

ポリッジはオートミールと温かいミルクで作るお粥のことですが、オートミールは少量であっても満腹感を得ることができ腹持ちが良いため、ダイエットに効果的です。
またオートミールは栄養価も非常に高い食品であり、ビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含んでいるため、便秘解消にも効果が期待できるばかりか、コレステロールを下げる働きや、心臓病のリスクを下げる働きもあると報告されています。
ポリッジの具材はフルーツやはちみつ、アーモンドなどを入れると美味しいですよ。

Aさん
I’ve made up my mind! I’ll have porridge every morning.
訳)決めた!これから毎朝ポリッジを食べるわ
Bさん
That’s a good idea. If you can keep it going.
訳)それは良い考えだね。続けられたらの話だけど
Aさん
I can do it this time!
訳)今回はやれるわ!
Bさん
You said that the other day.
訳)前回もそう言ってたけど

 

世界にはどんなお粥があるの?

porridge(ポリッジ)の他に、世界にはどんなお粥があるのか、ちょっと紹介しますね。

小豆粥

やわらかく煮た小豆とお米で作る甘くないお粥。小豆の色素でお粥が桜色になることから「桜がゆ」とも呼ばれます。
日本では小正月(1月15日)の季節の食べ物として、または普段の朝食として奈良県や北陸などいくつかの地域で食べられています。お餅が入ることもあるそうです。
また小豆粥は中国から伝わったものであるため、中国や韓国でも食べられていますが、韓国では、小豆粥を冬至に食べる習慣がになっているようですよ。

 

玉蜀黍がゆ(とうもろこしがゆ)

とうもろこしの実を使って作るお粥で、アメリカ南部では「グリッツ」、イタリアでは「ポレンタ」という名前で親しまれています。
玉蜀黍がゆは、これらの国以外でも南アフリカでは「パップ」と、東アフリカでは「ウガリ」と呼ばれています。さすが、世界で最も収穫量の多い農作物だけのことはありますね。(とうもろこしは全世界で約10億トン生産されています。ちなみに日本のとうもろこしの生産量は約24万トンです)

 

アワビがゆ(チョンボッチュク)

アワビを薄切りにしたものをごま油で炒め、そこへお米とお水を加えて煮込む韓国の定番のお粥です。ミネラルが豊富で栄養価も高く、国内外で人気のあるお粥です。
仕上げに卵黄を落としたり、活きアワビの肝を一緒に煮込むこともあります。
日本のお粥と比べてとろみがあるのが特徴です。

 

「congee」ってどういう意味?

「congee」ってどういう意味?

「congee」(コンジー)は、お米や麦、粟やソバなどの穀類、または豆類、芋類などを、多めの水で柔らかく煮た料理、つまりお粥を表す単語です。「porridge」が「rice porridge」という形でないと日本のお粥(お米を使ったお粥)を表現できないのに対して「congee」はそれだけで「お粥」の意味になります。中国や韓国、マレーシアやシンガポールといった東南アジアや東アジアでは、お粥は一般的な料理です。

 

中華がゆって英語でなんて言う?

中華がゆは英語では「Chinese congee」です。この他「Chinese rice porridge」「Chinese-style Rice Porridge」という表現も使えます。
中華がゆは、主に鶏肉や干し貝柱の出汁を使って作られ、牛肉や豚肉、落花生やもやしなどの具材が入ったものもあり、ザーサイやピータン、ねぎなどの薬味やごま油を添えて出されるため、香りが良く、大変美味しい料理です。

 

中華がゆの作り方

中華がゆの作り方は日本のお粥と大きく異なります。日本のお粥はお米とお塩を水からシンプルに作られ、出来上がりまでにそれほど時間はかかりません。
一方中華がゆは予め油を絡ませたお米を熱々のスープに入れてから3〜4時間、お米の原型が無くなるまで煮込むため、手間も時間もかかる料理です。
また中華がゆはお米の原型がなくなるまで煮込む途中で、お米が割れるのですが、これを「米の花が咲く」と言うんだそうです。そうするとお米からでんぷん質が溶け出して、とろみのある美味しい中華がゆができます。

 

離乳食のおかゆ(重湯)って英語でなんて言う?

離乳食のおかゆ(重湯)って英語でなんて言う?

重湯は英語で「rice water」といいます。重湯は、お粥を作った時の上澄み液のことです。
初めての離乳食は「重湯」から始めるという人も多いはず。というのも「お米はアレルギーを引き起こす可能性が低いこと」「お米にほんのり甘みがあること」「消化が良いこと」などが理由で、厚生労働省も「離乳食はお粥から始めること」を推奨しています。
くわしくは参考ページをチェックしてみてくださいね。

参考:厚生労働省資料「Ⅱ離乳編」

 

まとめ

具合が悪い時はもちろん、朝ご飯にもぴったりなお粥。消化も腹持ちも良いからなのか、世界中でいろいろなお粥が食べられていることも分かりました。
オートミールのお粥も、ぜひ一度作って食べてみたいものです。オートミールには様々な栄養成分の他に、美肌に良い成分もたっぷり含まれていますから、健康に美しいお肌を目指すこともできるでしょう。では今回はこの辺で。See you next time!