ブロッコリーは、アブラナ科アブラナ属の緑黄色野菜です。栄養価の高さはもちろんですが、温野菜サラダや付け合わせ、スープと幅広く使えるため人気があります。
さてこのブロッコリー、英語ではなんて言うのでしょうか?ブロッコリーを数える時はどのような単位を使えば良いのでしょうか?
この記事では、ブロッコリーにまつわる単語やフレーズを紹介します。ブロッコリーの栄養についてもくわしく解説しますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

ブロッコリーって英語でなんて言う?

ブロッコリーは英語で「broccoli」といいます。発音記号は「brɑ’kəli」なのでカタカナにすると「ブラッカリィ」という感じでしょうか。
ブロッコリーは元々ヨーロッパとアフリカの中間あたり、地中海周辺地域で生まれた野菜です。
ケールという野菜が元になっていて、同じくケールが元になって生まれたキャベツは兄弟のようなものだといわれています。ブロッコリーの色違いみたいな野菜、カリフラワーはブロッコリーが原型であるということですよ。

Aさん
Broccoli and cauliflower are different colors, but they look a lot alike.
訳)ブロッコリーとカリフラワーって色は違うけどよく似てるよね
Bさん
Broccoli is the prototype of cauliflower.

訳)ブロッコリーはカリフラワーの原型らしいよ
Aさん
No wonder.
訳)どうりで(似てるわけだ)

 

ブロッコリーの正式名称とは?

ブロッコリーの正式名称とは?

ブロッコリーの正式名称は、メハナヤサイ(芽花椰菜)とかミドリハナヤサイ(緑花椰菜)といいます。
またカリフラワーと比べて茎が高く伸びるため、キダチハナヤサイ(木立花椰菜)と呼ばれることも多いそうです。といっても私たちがスーパーでブロッコリーを買う際にこのような表記を見たことはありませんよね。調べてみるとやはり最近ではこの和名を使われることはほとんどないようです。
ちなみにカリフラワーの和名は「花椰菜(はなやさい)」ですよ。

 

ブロッコリーを数える単位は?1個?1束?

ブロッコリーは基本的に「不可算名詞」ですが、数える時に使う単位は「株」です。ブロッコリーやキャベツのような結実する野菜は、英語では「head of ~」を使って表します。
「head of ~」を使って表すことができる野菜はこの他にセロリやカリフラワー、レタス、白菜などがありますので覚えておくと便利ですよ。

また「私はブロッコリーが好き」などのように「ブロッコリー(というもの)」を指す場合は、「head of ~」を使わず「broccoli」を使います。

Aさん
I don’t really like broccoli.
訳)私はブロッコリーがちょっと苦手なの
Bさん
Oh, don’t you? It’s delicious. I always eat a whole broccoli by myself.
訳)そうなの?美味しいのに、私なんていつもブロッコリー丸ごと食べるよ

 

ブロッコリーの特徴とは?

ブロッコリーの特徴とは?

私たちが普段食べているブロッコリーは、花蕾(からい)と呼ばれる小さな蕾(つぼみ)のかたまりです。最近では、糖分の多い太い茎の部分を食べる人も増えましたね。
ブロッコリーにはアクがほとんどなく、ほのかな甘みがあるのが特徴です。 またブロッコリーは栄養豊富で、1/3個強で一日に必要なビタミンCがとれますし、β-カロテン、鉄、カリウム、リンなどのミネラル類もたいへん豊富に含まれています。

ブロッコリーの栄養をくわしく

ブロッコリーは美味しく栄養が摂れる野菜です。その上カロリーが100gあたり37kcalと低いのでカロリーを抑えたい人にとってもうれしいポイントですね。
ブロッコリーに含まれる栄養の中でも最も多いのがビタミンCです。ビタミンCといえばレモンを思い浮かべる人も多いでしょうが、レモン1個(約120g)に含まれるビタミンCは約20mgで、ブロッコリーは100gあたり120mgのビタミンCが含まれています。
ただしこれは生で食べた場合で、茹でたブロッコリーになると100gあたり54mgとなります。
それでもレモンの2倍以上のビタミンCを摂れるのですからブロッコリーの栄養が高いことがお分かり頂けるでしょう。

アンチエイジング効果にはブロッコリースプラウト!

ブロッコリーに含まれる栄養のひとつがスルフォラファンです。このスルフォラファンには抗酸化作用や解毒作用があるといわれています。
ブロッコリースプラウトにはより多くのスルフォラファンが含まれているため、ブロッコリースプラウトを食べ続けることで「アンチエイジング効果」や「がんの予防効果」に期待できます。
栄養を損なわないよう生で食べるのがおすすめです。また脂質との相性が良いため、ドレッシングをかけるとカロテンの吸収率がアップしますよ。

 

ブロッコリーの語源

ブロッコリーの語源にはいくつかの説があります。
イタリア語で芽や茎、花という意味を持つ「Brocco(ブロッコ)」、またはラテン語で”突き出た”という意味を持つ「brocchus(ブロックス)」が”、若芽”を意味するイタリア語の「broccoli(ブロッコリー)」になったという説です。たしかにブロッコもブロックスもブロッコリーになりそうな単語ですよね。

Aさん
I hear that the word broccoli comes from the Italian plural of broccolo, which means “the flowering crest of a cabbage”.
訳)ブロッコリーはイタリア語で「花冠」を意味するブロッコロ(ブロッコの複数形)に由来するみたいだよ
Bさん
There is such a theory.
訳)そういう説もあるね

 

 

ブロッコリーの種類、名前は?

ブロッコリーの種類、名前は?

ブロッコリーにはいくつかの種類があります。

品種 特徴
紫ブロッコリー 蕾の部分が紫色をしたブロッコリーのこと。
紫色はアントシアニンによるもので、加熱すると緑色になる。
スティックセニョール ブロッコリーと中国野菜カイランをかけ合わせた品種。
茎の部分が長くなっており、花蕾と茎を食用にする。
はなっこりー ブロッコリーと中国野菜のサイシンをかけ合わせた品種。

カリッコリーって何?

カリッコリーとは、カリフラワーとブロッコリーをかけ合わせて作られた「世界一美しい野菜」です。
正式名称はロマネスコで、英語では「romanesco broccoli(ロマネスコブロッコリー)」とか「cauliflower romanesco(カリフラワーロマネスコ)」といいます。
食感も味もまさにカリフラワーとブロッコリーを思わせるものですが、見た目が独特で不思議な形が芸術的ともいえる野菜で、イタリアかドイツが発祥といわれています。
日本ではここ数年で見かけるようになりましたが、実はヨーロッパでは16世紀ごろから作られている昔ながらの野菜なんだそうですよ。ブロッコリーと同じで寒い時期に旬を迎えるため、ヨーロッパでは11月から2月上旬が旬になります。

まとめ

今回はブロッコリーにまつわる単語やフレーズを紹介しました。
ブロッコリーは栄養価が高い野菜ですから、健康的な食生活のためにも積極的に摂りたいものです。
茹でて食べるという方が多いと思いますが、茹でてしまうとビタミンCやミネラルがかなり失われてしまうので、電子レンジでの調理や炒め物に使うなどして食べるのがおすすめですよ。
またブロッコリーは揚げ物にしても美味しいのでぜひ試してみてくださいね。今回紹介した単語やフレーズも、会話でどんどん使ってみましょう。インプット同様アウトプットも大切ですからね。
See you next time!