今回は、「農薬って英語でなんていうの?」をテーマに、の言葉の意味や言葉を使うシーン、英語表現などを紹介します。さらに、「無農薬野菜」「有機栽培」など、農薬にまつわる英語も併せて見ていきましょう。

また、記事の後半では、「農薬」を使った実際に使える英語例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

「農薬」という言葉の意味は?

「農薬」という言葉の意味は?

薬とは、農業において作物を保護するために使用される化学物質や生物製剤の総称です。

主な目的は、害虫や病気、雑草などの有害な生物から作物を守り、収穫量や品質を維持・向上させることにあります。

農薬は大きく分けて殺虫剤、殺菌剤、除草剤などに分類され、それぞれが特定の対象に効果を発揮します。たとえば、殺虫剤は害虫を駆除し、殺菌剤は作物の病気を防ぎ、除草剤は雑草を抑制する働きがあります。

農薬の使用は農業生産において重要ですが、過剰な使用や適切な管理がなされない場合、環境への影響や人々の健康に悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。

そのため、農薬の適正な使用方法や安全な管理が強く求められています。

また、近年では有機農業や生物農薬など、環境に優しい農薬の開発と使用が注目されています。

「農薬」は英語でなんていうの?

では、「農薬」とは英語で何と表現するのか見ていきましょう。

pesticide

「pesticide」は、害虫を殺すための化学物質全般を指す言葉です。日本語では「殺虫剤」と言います。

Aさん
Farmers often use pesticides to protect their crops from pests and diseases.
農家はしばしば作物を害虫や病気から守るために農薬を使用します。

agrochemical

「agrochemical」は「agricultural chemical」の略で、農業に使用される化学物質全般を指します。ただし、文脈によっては肥料や土壌改良剤などの農薬以外のものを表すケースもあります。

Aさん
The use of agrochemicals has significantly increased agricultural productivity.
農業用化学薬品の使用により、農業生産性が大幅に向上しました。

agricultural chemical

「agricultural chemical」も「agrochemical」と同様に農業に使用される化学物質全般を指します。

Aさん
Agricultural chemicals, including pesticides, are used to enhance crop yields.
農薬を含む農業化学薬品は、作物の収穫量を増加させるために使用されます。

それぞれの違い

ひとえに「農薬」といっても、英語では複数の表現があります。それぞれの英語表現の違いは以下のとおりです。

「pesticide」は農薬のなかでも、害虫や病気の防除を目的とした薬品を指し、用途が明確です。

一方、agrochemicalとagricultural chemicalはさまざまな用途の農薬を表現できます。さらに、農薬以外の農業用化学物質(肥料など)も含むため、文脈によって判断する必要があります。

このように、「農薬」を英語で表現する際には、文脈や用途に応じて「pesticide」「agrochemical」「agricultural chemical」などの単語を使い分けることが重要です。

「農薬」にまつわる英語

「農薬」の英語表現を押さえたうえで、農薬にまつわる英語表現をいくつか見ていきましょう。

無農薬野菜

英語表現:pesticide-free vegetables、またはvegetables grown without pesticides

「pesticide-free vegetables」「vegetables grown without pesticides」は、農薬を使用せずに育てられた野菜を意味します。どちらも、消費者にとって安全で健康的な選択肢としてアピールする際に使用されます。

Aさん
We sell pesticide-free vegetables at our market.
私たちの市場では無農薬野菜を販売しています。

有機栽培

英語表現:organic farmingまたはorganically grown

「organic farming」は有機農業全体を指し、化学肥料や農薬を使用せず、自然の力を利用して作物を栽培する方法を指します。「organically grown」は有機栽培によって育てられた作物を意味します。

Aさん
Organic farming promotes biodiversity and soil health.
有機農業は生物多様性と土壌の健康を促進します。

農薬を使っていない

英語表現:Grown without pesticidesまたはPesticide-free

「Grown without pesticides」は、農薬を使わずに育てられたことを強調する表現です。「Pesticide-free」も同じ意味で、農薬不使用を表現できます。

Aさん
Our produce is grown without pesticides.
私たちの農産物は農薬を使わずに育てられています。

殺虫剤

英語表現:insecticide

「Insecticide」は、昆虫を駆除するための農薬を指します。他の害虫駆除薬と区別して使用されます。

Aさん
The farmer applied insecticide to protect the crops from pests.
農家は作物を害虫から守るために殺虫剤を散布しました。

「農薬」を使った英会話例文

「農薬」を使った英会話例文

最後に、「農薬」の英語表現を使った英会話例文を紹介します。

【英会話例文1】

Aさん
What kind of pesticides do you use on your farm?
あなたの農場ではどんな農薬を使っていますか?

Bさん
We use organic pesticides to ensure our crops are healthy and safe.
作物が健康で安全であるように、有機農薬を使っています。

【英会話例文2】

Aさん
Are these vegetables grown without pesticides?
これらの野菜は無農薬で育てられたものですか?

Bさん
Yes, they are pesticide-free and certified organic.
はい、無農薬で有機認証を受けています。

【英会話例文3】

Aさん
How do you manage pest control in your organic farming?
有機農業で害虫駆除はどうやって行っていますか?

Bさん
We use natural insecticides and other eco-friendly methods.
天然成分の殺虫剤や他の環境に優しい方法を使っています。

【英会話例文4】

Aさん
What is the difference between agrochemicals and pesticides?
農業用化学薬品と農薬の違いは何ですか?

Bさん
Agrochemicals include pesticides, fertilizers, and other chemicals used in agriculture, while pesticides specifically target pests.
農業用化学薬品は農薬、肥料、その他の農業で使われる化学薬品を含みますが、農薬は特に害虫を対象にしています。

【英会話例文5】

Aさん
Do you think using insecticides affects the taste of the produce?
殺虫剤の使用が農産物の味に影響すると考えますか?

Bさん
It can, but we use minimal amounts to avoid any negative impact on flavor.
影響することもありますが、味に悪影響を与えないように最小限の量を使っています。

まとめ

今回は、「農薬」という言葉の意味や、「農薬」の意味する英語について紹介しました。

農薬は英語で、pesticideやagrochemical、agricultural chemicalといいます。農業や家庭菜園に関する会話では、たびたび使用する英語なので、ぜひこの機会に覚えておきましょう。

また、実際に使える英語例文も紹介しているので、実際の場面を想像しながら、英語学習の参考にしてください。

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