英会話を勉強していて「モチベーションが続かない」「英語がなかなか上達しない」などと悩んだ経験はありませんか?

英語に限らず、何かを学ぶ際に悩みはつきものです。本気で勉強していて「まったく悩みがない」という人の方が、かえって珍しいといえるでしょう。

しかし、だからといって悩みを放置してしまうと、途中で挫折したり、効率を下げてしまったりする原因になりかねません。そのため、悩みを自覚した際は、早急に対策を取ることが重要といえます。

そこで今回は、英会話を学ぶ人によくある悩みを9種類厳選し、それぞれの詳細と、具体的な対応策について詳しく解説していきます。

英会話で何かしらの悩みを抱えている人は、ぜひ参考にしてください。

英会話に関する定番の悩みと対策方法3選

英会話を学ぼうとする日本人なら、多くの人が直面する定番の悩みとして、以下の3つが挙げられます。

  • 勉強のモチベーションが続かない
  • 忙しくて勉強する時間がない
  • 英会話を実践する機会がない

それぞれの詳細と、具体的な解決方法について、順番に確認していきましょう。

悩み①:勉強のモチベーションが続かない

英会話を勉強しようと思っても、モチベーションが続かず悩んでいる人も多いでしょう。

最初こそやる気を出して参考書を買ったり、英会話スクールに申し込んだりしてみたものの、途中で面倒になってしまい、気づいたら数ヶ月放置してしまっている…なんてことになっていませんか?

英会話学習のモチベーションを保つには、明確な目標を設定するのが効果的です。

「英語でプレゼンができるようになる」「海外でガイド無しで観光を楽しみたい」など、学習を続ける意味を明らかにしておけば、それを目指して努力を続けられるでしょう。また、目標に至るまでに「まず○○できるようにする」「次に△△できることを目指す」などと、細かいチェックポイントを設けるのも効果的です。

目標のない状態で行う英会話学習は、ゴールのないマラソンのようなもの。それでは、どんなに体力のある人でも、途中でバテてしまって当然です。

悩み②:忙しくて勉強する時間がない

英会話を勉強したいけれど、仕事や家事などで忙しく、勉強時間が確保できないと悩む人も多いでしょう。

1日の中には多くのルーティンワークがあるので、英会話を勉強しようにも、まとまった時間はなかなか用意できないですよね。そのため、気持ちばかりが焦ってしまい、余計に余裕が無くなる悪循環に陥ってしまいがちです。

英会話学習の時間を確保するには、日常の中の隙間時間を利用するのが効果的です。

私たちは1日24時間、隙間なく行動しているわけではありません。朝起きてから夜寝るまでの間には、要所要所で何もしていない「隙間」の時間が存在します。そのような時間で小刻みに英語学習をすれば、忙しい毎日の中でも充分な学習時間を確保することができます。

たとえば、通勤通学の電車内、バスを待っている時間、ご飯を食べた後にぼーっとする時間、テレビ番組の合間のCM時間などが、代表的な隙間時間として挙げられます。

悩み③:英会話を実践する機会がない

英会話を勉強しようにも、実践する機会がなくて悩んでいる人も多いでしょう。

日本で生活する限り、日常生活では英語は必要ありません。そのため、せっかく英会話が上達しても実践できるチャンスがなく、いつの間にかまた忘れてしまう…なんて事態にも陥りがちです。

英会話を実践する機会がないことを解決するには、オンライン英会話の利用がおすすめです。

オンライン英会話とは、インターネットを利用した英会話スクールのことで、スマホやPCさえあれば、いつでもどこでも、外国人と英会話を行うことができます。

オンライン英会話で定期的に外国人とコミュニケーションを取れば、せっかく学んだ英語力を風化させず、維持していくことができます。また、日常的に英語をアウトプットすることで「もっと上手く会話したい!」という思いが芽生え、更なる学習へのモチベーションに繋がることも期待できるでしょう。

英会話の勉強法に関する悩みと解決方法3選

英会話の勉強法に関する悩みと解決方法3選

英会話の悩みのうち、具体的な勉強方法に関するものとしては、以下の3つが挙げられます。

  • 自分の勉強方法が正しいかわからない
  • 英単語が覚えられず、すぐに忘れてしまう
  • 英語の音声が聞き取れない(リスニングが苦手)

これらについても、詳細と具体的な解決方法について、順番に確認していきましょう。

悩み④:自分の勉強方法が正しいかわからない

英会話の勉強をある程度進めると、自分の勉強方法が本当に正しいのか、不安に駆られることもあるでしょう。

世の中には英会話関連の参考書が無数に存在し、英会話スクールなども数えきれないほどの選択肢が用意されています。そのうち、どれが正解かで悩んでしまうと、学習になかなか集中することができません。

結論的には、万人にとって正しい唯一の勉強方法など存在しません。ある人にとっては英会話スクールに通うのが効果的な一方、ある人にとっては参考書での独学が性に合っていることもあります。これだけ大量の選択肢が存在するのも、それだけ好みや相性がたくさんあるということです。

英会話学習で大切なのは、正しい勉強方法を探すことではなく、1つの方法でじっくり勉強し続けることです。「自分に合っていないな」と感じたのでなければ、目の前にある方法を信じることが上達への近道でしょう。

悩み⑤:英単語が覚えられず、すぐに忘れてしまう

英会話のために単語を覚えようと思っても、なかなかスムーズに覚えられずに悩んでいる人もいるでしょう。

たとえば「毎日20単語ずつ覚えよう!」と目標を立てたものの、1ヶ月前に勉強した20個を確認してみると、9割方忘れてしまっていた…なんて経験はありませんか?

このような悩みを抱える人の多くが、英単語を一度で覚えようとしています。しかし、英単語を一度見ただけで覚えることは不可能です。そのため、忘れることを前提にして、何度も繰り返し復習を行うのが、英単語を効率的に覚えるための解決方法となります。

たとえば、英単語を勉強した翌日、3日後、1週間後に復習をするスケジュールを立ててみましょう。各回で復習する時間は数分程度、隙間時間にサラッと見返すだけでOKです。それだけでも、1ヶ月後や半年後の定着率が変わってくるはずですよ。

悩み⑥:英語の音声が聞き取れない(リスニングが苦手)

英会話を勉強する過程で多いのが、英語の音声が上手く聞き取れないという悩みでしょう。

日本人の英語学習は、学校教育の影響もあり、読み(リーディング)とライティング(書き)に偏ってしまいがちです。その結果、ある程度の英語力がある人でも、耳が英語に慣れていないため、なかなか内容が頭に入ってこなくなってしまいます。

リスニングの悩みの解決方法としては、ディクテーションとシャドーイングを取り入れた学習がおすすめです。

ディクテーションとは、聞いた音声を文字に書き起こす練習法のこと。こうすることで、耳が聞き取ったことを文字として客観的に確認できるので、より正しいリスニング能力に繋がります。

またシャドーイングとは、お手本の音声の後に自分の口で繰り返す練習法です。人間の耳は「自分で発音できない音は聞き取れない」といわれているので、シャドーイングすると耳を英語の音声に最適化することに繋がります。

英会話を実践するうえでの悩みと解決方法3選

英会話を実践するうえでの悩みと解決方法3選

ある程度継続して学習し、英会話の実践を重ねている人であっても、英語に関する悩みはつきものです。英会話を実践する際によくある悩みとしては、以下の3つが挙げられます。

  • ネイティブのようにきれいな発音で話せない
  • ビジネス英語が上手くいかない
  • 英語がなかなか上達しない

これらについても、詳細と解決方法を詳しく確認していきましょう。

悩み⑦:ネイティブのようにきれいな発音で話せない

継続的に学習し、ある程度英語が話せるようになった人でも、「発音がネイティブのように上手くならない…」と悩んでしまうことがよくあります。

この悩みの解決方法としては、「ネイティブの発音を目指すのをやめる」ことがおすすめです。

私たち日本人は「ネイティブ英語=正解」という先入観を持ってしまいがちですが、実際のところ、正解の英語話者のうちネイティブはわずか2割に過ぎません。つまり、8割の英語話者は、ネイティブ英語でない思い思いの発音で英語を話しているということです。

英会話で大切なのは、発音のかっこよさでなく、相手に意志が伝わること。ネイティブへの憧れという劣等感は、早い段階で捨ててしまいましょう。

悩み⑧:ビジネス英語が上手くいかない

日常英会話にはある程度慣れたものの、ビジネス英語だと上手く話せないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

この悩みの解決方法としては「英文法を学び直す」ことがおすすめです。

誤解されがちですが、ビジネス英会話で必要とされる語彙は日常英会話よりも少ないため、単純な難易度を比較すると、ビジネス英会話の方が簡単だといわれています。しかし、ビジネス英会話では文法に忠実なきれいな文が好まれるため、そこでつまずく理由には、英文法への理解不足が大きく関係していると考えられます。

ビジネス英会話をピンポイントで克服したい場合は、中学英語を復習する参考書を一読したり、オンライン英会話の文法コースを受講したりして、英文法への理解を深めることをおすすめします。

悩み⑨:英語がなかなか上達しない

最後に取り上げる悩みは、「英語がなかなか上達しない」というものです。英会話に本気で取り組んでいる人ほど、自分の上達度合いに悩んでしまいやすい傾向にあります。

しかし、この悩みを感じる人は、多くの場合「実際には上達している」ことが多いです。悩みというのは、現状に満足している限りは生まれません。そのため、なかなか上達しないと悩む人は、それだけ高い目標意識があるということでもあるんです。

英語がなかなか上達しないと思う人は、過去の自分と比べてみることをおすすめします。1ヶ月前の自分、半年前の自分、何より、英会話を学び始める前の自分と比べてみてください。そうすると今の自分の英語力が、過去の自分より着実にアップしていることに気付けるはずです。

まとめ

今回は、英会話学習に取り組む人が直面しがちな9種類の悩みについて、具体的な解決方法をあわせて詳しく確認してきました。

悩みというのは、現実と理想の間にギャップがあるからこそ生まれるものです。そのため、英会話学習で感じる悩みの多くは、理想に近づいているがゆえに生まれたものと考えることもできます。

今回ご紹介した解決方法を参考に、目の前の悩みを1つひとつ解消し、理想の自分を実現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!