英会話をする時、間違えていないかどうか気になるのは英語の発音ではないでしょうか。
発音を間違えたために違う意味として受け取られ、本来の意図が通じないようではコミュニケーションが成り立ちません。
そこで英会話を学ぶ際の参考になるよう、日本人が発音を間違えやすいポイントやその特徴、正しい発音の効果的な勉強方法などを紹介します。

英語の発音を間違える要因

英語の発音を間違える要因

中学生、あるいは小学生の頃から、英会話を学んできた方も多いのではないでしょうか。
しかし長い期間学んだにもかかわらず、なかなか英語の発音が身につかないのはよくあることです。
英語の発音を間違える要因としては、主に次の4つが挙げられます。

英語の発音を学んだことがない

日本人が英語の発音を間違える第一の原因としては、「英語の発音を学んだことがない」ことが挙げられます。英語圏では、幼児のときにフォニックスで英語の発音について学びますが、日本の英語教育ではフォニックスの学習が採り入れられていないことが多いです。

英語特有の母音を理解していない

英語と日本語との間には多くの相違点がありますが、母音の種類が違うというのもその1つです。
日本語の場合は母音が5つだけですが、英語の場合は20以上の母音があります。日本語の母音と似たようなものがある反面、日本語には無い母音も多く、それが英語の発音を間違える大きな要因となっているのです。
代表的なものは二重母音で、たとえば[ou]がそれにあたります。[ou]が含まれるnoの発音はノウであり、一般的に発音されているノーではありません。
focusやprogramなどにも[ou]が含まれているので、意識して発音するのが肝心です。まずは英語の母音を勉強して理解し、発音に慣れていくようにしましょう。

単語の終わり方を意識していない

日本語の場合、単語は母音で終わるのがほとんどです。池はi-keですし、空はso-raというように母音をしっかりと発音して終わります。
ところが英語はそうではなく、dogやcat、kickやsingなどのように子音で終わるのが大半です。とても基本的なことですが、この違いを掴んでないと正しい発音はできません。
最後は子音だという点を意識するだけでも発音は良化しますし、英語特有のリズムも生じます。

カタカナ英語になっている

日常会話の中で英語を使うとき、カタカナ英語となるのはよくあること。カタカナ英語と実際の英語とはぜんぜん違うので、英会話を行う際には注意が必要です。
たとえばalcoholという英単語。カタカナ英語の発音ではアルコールですが、本来はhも含めて発音します。
実際の発音を表現すると、アルカァホォールのようになるのです。カタカナ英語は日本人同士の会話には便利ですが、英会話には基本的に使えないと覚えておきましょう。

英語の発音で間違えやすいポイントとは

日本人が英会話を行う際に、間違えやすい英語の発音というものがあります。そのポイントを理解し正しい発音を練習することが、英会話には欠かせません。

[r]と[l]

この2つの使い分けは、日本人が苦手とする代表的なポイントの1つです。無意識で発音すると、[r]は[l]としてネイティブには聞こえてしまいがち。
特にrightとlightのような[r]と[l]を間違えやすく、しかも意味の異なる単語には注意が必要です。
英会話を習う際には、この2つに関して何度も確認し、聴き比べながら練習するのが大切です。

[dʒ]と[ʒ]

ジャやジ、ジュのように聞こえる[dʒ]と[ʒ]も、よく間違えやすいポイントです。[dʒ]はjudgeやbridge、budgetやacknowledge、major、procedureなどに含まれる子音で、「ジュ」に近い音です。[dʒ]は”dg”のスペルのときに、[dʒ]という発音になることが多いですが、それ以外のスペルのときでも、[dʒ]の発音になることがあります。

[dʒ]は破裂音であり、伸ばすことはありません。弾くように発音するのですが、これが苦手な日本人も多いのです。

[dʒ]と間違えて発音しがちなのが[ʒ]で、たとえばpleasure、usually、confusion、beige(ベージュ)などに含まれる子音がこの[ʒ]です。

[dʒ]と[ʒ]は両方とも、前歯だけでなくサイドのからも空気を出すことを意識して発音するようにしましょう。あひる口を意識して発音するようにすると、発音しやすいですよ。

[ʒ]は、あひる口にして「ジーッ」と言うと出る音です。[ʒ]は有声音ですが、これを無声音にして「シーッ」と言うと、[ʃ]の発音になります。

[ʒ]は伸ばすことのできる子音であり、[dʒ]とは明らかに違います。破裂音か、あるいは伸ばせる音かという点に注目し、[dʒ]と[ʒ]を区別して練習するとよいでしょう。

[v]と[f]

この2つは、発音方法が特徴的な子音です。ともに下唇に、上の歯をあてて発音します。この発音の仕方に慣れていないと[v]は[b]に、[f]は[h]として聞こえてしまいます。
[v]を含む単語としてはvillageやvisualがありますし、[f]を含む代表的な単語はfestivalやfluteなどです。[v]と[b]、[f]と[h]の発音の違いを掴み、間違えないよう努めましょう。

[s]と[ʃ]

[s]と [ʃ] も、日本人がよく間違えやすい発音です。 [ʃ]の音は日本語で「静かに!」という際の「シーッ!」に近い音ですが、[s]の場合にも[ʃ]に近い音で発音してしまう傾向があります。

[ʃ]の発音は、あひる口にして「シーッ」と言う音で、無声音です。それに対して、[s]の発音は、上の前歯と下の前歯を合わせ、舌先を上あごに近づけながら、息だけを吐き出す音です

[s]を使う単語は、see, sit, sight, sea, sight などです。

特に英語ネイティブの前で sit の発音で [sit] と発音せずに、 [ʃit]と発音してしまうとshit の意味になってしまい、大変なことになります。May  I sit here? と言いたいのに、発音を間違えてしまうと、May I shit here?の意味で解釈されてしまいます。

特に間違えやすい英単語の特徴

ここでは特に間違えやすい英単語の具体例を紹介します。これらの特徴を覚え、英会話に役立てましょう。coffeeはコーヒーではなくカァフィです。
英語ではこのように、oをオではなく発音する傾向がよく見られます。
またcocoaはココアではなく、コーコーのように発音します。
potatoはプテイトウですし、breadはブレェドです。
breadはブレッドと発音しがちですが、英語には日本語でいう「ッ」のような促音は存在しないので注意しましょう。
たとえばhittingはヒッティングではなくヒティンと発音しますし、食べ物で言えばappleはアップルではなくアパオのように発音します。
sweaterはセーターではなくスゥエラーですし、waterはウォーターではなくウォラーです。このように、tをラのように発音することがあるのも英語の特徴の1つです。
また、heirやhonestはhを読まず、エァやアネストのように発音します。businessはビジネスと読んでしまいたくなりますが、iは読まないのでビズネスとなります。
スペル通りに読まないのには法則性がある場合も多く、徐々にでも覚えていくのが賢明です。そしてまた、和製英語との違いを認識しておくのも大事。
心地よいはcomfortableであり和製英語ではコンフォータブルですが、正しい発音ではカンフタバーとなります。和製英語かどうかチェックし、正しい発音を調べるよう心がけましょう。

特に発音を間違えやすい英単語の数字

特に発音を間違えやすい英単語の数字

発音を間違えやすい英単語の数字もあります。数字の場合は、個々の発音というより、アクセントの位置を意識して修正することで、わりと簡単に直せます。

  • 13 (thirteen)と 30(thirty)
  • 14 (fourteen)と40  (forty)
  • 15 (fifteen) と 50 (fifty)
  • 16 (sixteen) と60 (sixty)
  • 17 (seventeen) と70 (seventy)
  • 18 (eighteen) と 80 (eighty)
  • 19 (nineteen) と 90 (ninety)

-teenがつく数字についてはすべて、アクセントはティーンのところに来ます。それに対して、-tyで終わる単語については、その単語の最初の母音にアクセントが来ます。

自分が発音するときに、この違いをよく意識して正しいアクセントで発音するようにしましょう。これらの発音を間違えやすい英単語の数字で、アクセントを意識することによって、リスニングも良くなることが期待できます。

英会話や英語の発音を自宅で学ぶ方法

英会話や英語の発音を自宅で学ぶ方法

英会話を学ぶ効果的な方法の1つは、ネイティブな人たちの中で実際に生活をすること。しかしこのやり方は、誰でもができるというものではありません。
また、英会話スクールで学ぶのも1つの手ですが、ある程度の時間とお金が必要となります。そこでおすすめなのが、自宅で英会話や英語の発音を覚えるという方法です。
自宅でしっかりと基礎を身に付けておけば、英語圏の方々との会話や英会話スクールでのレッスンも楽になるもの。いろいろな勉強方法がありますが、手軽で役に立つのが次の3つの取り組み方です。

映画で学ぶ

英会話を学ぶ際に効果的なのは、楽しみながら覚えるというやり方です。自宅での洋画鑑賞は、この方法にとてもマッチしています。
というのは、実際の場面にそくした英会話を学べますし、よく分からない箇所は繰り返して確認できるからです。インターネットが普及したことにより、自宅で手軽に洋画を楽しめるようになりました。
また、DVDをレンタルし、パソコンやテレビで好きな洋画を鑑賞することも可能です。字幕付きのものを選び、発音に気をつけながら映画を味わいましょう。
ただしスラングが多い映画は、ある程度慣れてから視聴するのが賢明です。できるだけきれいに発音している映画を選び、自分も声を出しながら見るとより参考になります。

動画で学ぶ

現代は簡単に動画の配信ができる時代であり、英会話や英語の発音をトレーニングする動画も非常に増えてきています。こういった動画の良い点は、自分に適したものを選べるというところ。
また、通信費以外のお金がかからず、手軽に学べるのもメリットです。動画を選ぶ際のポイントは、再生数と更新頻度です。多くの人の支持を集めている動画は再生数が伸びるものですし、シリーズとして更新する頻度が高ければより多くのこと系統立てて学べます。
とはいえ再生数が少ない動画の中に、参考となるものが見つかる場合もあるものです。時間があるときに、そういった動画を探してみるのもよいでしょう。

オンライン英会話で学ぶ

じっくりと自宅で英会話を学ぶのにおすすめなのが、オンライン英会話。街中の英会話スクールとは違い、好きな時間に好きな場所で学べるのが良い点です。
マンツーマンでのレッスンができますし、在籍している講師の中から自由に担当講師を選べます。英会話の講師は複数存在するのが通例で、それぞれに特徴や性格の違いはあるもの。
出身地が違ったり、訛りがあったりする場合もあるでしょう。タイプの異なる講師をその都度予約することで、色々な英会話を学べるのはとても大きなメリットです。
もちろん英会話スクールにも良い点はあるので、併用してみるのもおすすめです。

Kiminiオンライン英会話の発音コース

英語で間違えやすい発音について解説してきましたが、理論的な説明を読んで理解するだけで終わらず、実際に発音してみることが大事です。Kiminiオンライン英会話には発音コースがあるので紹介させていただきます。発音に特化したオンライン会話コースは珍しいですよね。

近年、高校入試や大学入試では、英語4技能が重視されるようになってきています。高校入試には、英検3級か英検準2級の取得、大学入試では英検2級以上の取得を必須にする学校が増えてきました。英検3級以上では、二次試験でスピーキングテストがあります。もちろん何を話すかという話す内容も大事ですが、発音を学習することで、リスニング力もアップし、リーディング(発音)のスコアが上がって、合格しやすくなりますよ。

発音コース

発音コースは、全45レッスンで、日本人が苦手とする英語の発音を、フォニックスを用いて丁寧に学習していくコースです。

このコースでは、発音記号のような特殊な記号は使わないのですが、アルファベットそのものの発音から学んでいき、英語のスペリングと発音の関係性を学びます。授業で学んだ発音を単語や文章の中で繰り返し練習することで、より自然な発音で話す力を養います。

英語圏では幼児のときにフォニックスを学びますが、日本ではフォニックスを学ばずに英語学習を進めていることが多いですが、Kiminiオンライン英会話では、フォニックスを採り入れた英語学習が英会話にも役立つのではということで、このコースを設置しています。

発音特訓コース

発音特訓コースでは、全10レッスンで、日本人が苦手な発音について短期集中で特訓するコースです。

日本人が苦手な発音として取り上げているのは、Lの発音、Rの発音、Bの発音、Vの発音、Xの発音、Th (voiceless)の発音、Th (voiced)の発音、SHの発音、Ngの発音、AU & AWの発音の発音です。各発音を1回のレッスンでしっかりマスターしていきます。たとえば、Lの発音なら、1回のレッスンで単語と文章を使いトレーニングします。Rの発音も同様に、単語と文章を使ってRの発音をしっかり学んでいきます。舌の位置を表す図が表示されるので、その図を参考にして発音することで、それぞれの発音がきちんとできるようになりますよ。

LとR、BとVなどの違いについては、前回の発音を少し復習して、違いを意識しながら発音していくのもいいですね。

正しい発音を学んで英会話を楽しもう

コミュニケーションの基本は何でしょうか?
それは相手にこちらの意図を伝え、相手の考えを理解しようという気持ちです。
英会話の場合も同様ですが、そこで重要になってくるのが英語の発音。身振りを交え、正確に発音することで相手にこちらの真意が伝わりやすくなります。とはいえ、発音についてきちんと学んでいないと、公式の場で間違った発音をしてしまうと、赤っ恥をかくという事態もあり得ます。
今回の記事を参考にして正しい発音を勉強し、英会話に活かしてコミュニケーションを楽しみましょう。英語の発音を自宅で学ぶ方法についても紹介しました。オンライン英会話で発音を学ぶ方法が一番おすすめです。Kiminiオンライン英会話の発音コース、発音特訓コースも紹介したので、ぜひご検討いただければ幸いです。