コロッケは日本の三大洋食のひとつです。(残りの二つはとんかつとカレーライス)
プレーンなポテトコロッケ、クリームコロッケ、さといもコロッケ、など数えきれないほど種類が豊富で、子供から大人まで広く愛されるメニューです。
さてこのコロッケ、英語ではなんて言うのでしょうか。コロッケって英語?発祥はどこ?
今回はコロッケにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。
コロッケって英語でなんて言う?
コロッケは英語で「croquette(クロケット)」といいます。
「croquette」の発音記号は「kroukét」なのでカタカナにすると「クロケェットゥ」という感じですね。アクセントも日本語のそれと違います。
ちなみにコロッケと一緒に売られているメンチカツは英語では「minced meat cutlet」ですよ。
Why are the croquettes sold at butcher shops so delicious?
訳)お肉屋さんで売ってるコロッケはどうしてあんなにおいしいのかなあ
They say it’s the oil that makes the difference.
訳)油の違いらしいよ
Oh, I see.
訳)なるほどねえ
コロッケを英語で説明するには?
コロッケを英語で説明する場合、どのような表現を使えば良いでしょうか。
たとえばクロケットを食べたことがある国の人に対してなら「potato croquette」といえば理解してもらいやすいかも知れません。
ではクロケットのない国の方に対してはどうでしょうか。どんな料理なのかを説明する場合は、もう少し具体的に調理法や材料について説明を加えてあげると良いですね。
それでは会話形式で確認してみましょう。
Hey, what is croquette?
訳)ねえ、コロッケって何?
Croquette is deep fried mashed potato mixed with minced beef, fried onion and some seasonings.
訳)コロッケは潰したじゃがいもにひき肉や炒めタマネギ、調味料を入れて揚げた料理だよ
It sounds so tasty. Why don’t we cook them this weekend?
訳)すごくおいしそう。今週末一緒に作ろうよ
That’s a good idea.
訳)そりゃ良い考えだね
「croquette」って英語なの?
「croquette」は英語ではなくフランス語です。これは元々コロッケがフランスのクロケットを真似て作られたものだから、といわれています。
コロッケとクロケットの違いは、コロッケが「主に潰したじゃがいもを小判型や俵型に成形し、パン粉などの衣をつけて揚げたもの」と定義づけられているのに対して、クロケットはとくにそのような定義がないということです。
コロッケにそんな定義があったとは驚きですよね。ただ日本コロッケ協会では「自らをコロッケと表明すればコロッケなんだ」という新たな定義も紹介しています。
参考:日本コロッケ協会「コロッケの定義」
Hey, what is that weird food?
訳)ねえ、その奇妙な食べ物は何なの?
It’s a new croquette.
訳)新たなコロッケだよ
It’s not a croquette by any means.
訳)どう見てもコロッケじゃないよね
Yes, it is. Because I decided so.
訳)いや、コロッケだよ。私がそう決めたからね
コロッケにはどんな種類がある?
コロッケって何種類位あるんでしょう。ポテトコロッケ、コーンクリームコロッケ、かぼちゃコロッケ、野菜コロッケ、ビーフコロッケと、思いつくだけでもこんなにあります。
実際どんな具材でも、衣をつけて揚げれば見た目はコロッケっぽくなりますからね。
お家でコロッケを作る場合、残ったおかずとじゃがいもを合わせて作ったオリジナルコロッケをお弁当に入れるというお母さんも多いようですよ。何だかおいしそうですよね。
Your bento box always has croquettes in it. What kind of croquettes are those?
訳)君のお弁当っていつもコロッケが入っているよね。何コロッケなの?
Depends on the day. My mother always makes croquettes with the leftovers from last night’s meal.
訳)日によるわ。お母さん、前の晩のおかずの残りでいつもコロッケ作るんだよ
What kind for today?
訳)今日は何コロッケ?
Let’s see, today’s croquette is a kinpira one.
訳)ええと、今日はきんぴらコロッケだわ
Sounds delicious.
訳)おいしそうだね
お弁当にまつわる単語やフレーズを過去記事で紹介しているので、ぜひそちらもあわせて読んでみてくださいね。
カニクリームコロッケって英語でどう言えば良い?
カニクリームコロッケを英語で表現する場合、「crab-cream croquette」でOKです。
カニクリームコロッケは、冷凍食品にもなっているほど人気のメニューですよね。
冷凍のクリームコロッケは、カニが8%入っていないという定義があるそうです。
そういえば、カニクリームコロッケは基本的に俵型しかありません。これは中の具材がやわらかいため、楕円形だと形が崩れてしまうからなんだそうです。
(in the school cafeteria)
Yay! Today’s lunch is crab cream croquettes.
訳)やった!今日のランチはカニクリームコロッケだ
That’ll keep me going after lunch.
訳)これでお昼からも頑張れるわ!
It’s starting to get crowded, so let’s hurry!
訳)混み始めてきたから急ごう!
コロッケの発祥の地ってどこなの?
冒頭で「コロッケはフランスのcroquetteを真似て作られたもの」と紹介しました。
これには諸説あり、フランスがコロッケ発祥の地かどうかは定かなお話ではありません。
というのもフランスのクロケットに似た料理は同じ頃に他の国でも作られていたためです。
たとえばオランダでもクロケット(オランダでは「kroket」)があります。
日本コロッケ協会によればオランダには「クロケットはフランスから伝わった」とする記録が残っているそうですからフランスが発祥の地ということで落ち着きそうです。
でもどこが発祥の地だったとしてもコロッケのおいしさには変わりはありませんよね。
日本初のコロッケはポテトコロッケじゃなかった?
日本に初めてコロッケが伝わったのは1887年のことだそうです。
当時のコロッケはポテトコロッケではなくクリームコロッケでしたが、乳製品の加工技術が乏しかった日本では手軽に使えるじゃがいもでコロッケを作るようになったんだとか。
1917年頃の日本でコロッケが三大洋食の仲間入りを果たし、当時はビフテキよりコロッケの方が高かったらしいです。
まとめ
今回はコロッケにまつわる単語やフレーズを色々紹介しました。
コロッケが定義づけされていたことや、最初のコロッケはポテトコロッケではなくクリームコロッケだったという事実には驚きましたね。
でも今ではコロッケの可能性は無限大で、日本コロッケ協会でも「中身が何であれ『これはコロッケです!』といえばコロッケだ」と認めています。
外国人も交えて闇鍋ならぬ闇コロッケを作ってパーティーを開くのも楽しいかも知れませんね。その時にはぜひ今日紹介した単語やフレーズを使ってみましょう。Have fun!