それぞれの家庭にひとつ以上あるフライパン。食材を焼いたり炒めたりと、お料理には欠かせないアイテムですね。

さて、フライパンは英語で何というのでしょうか?
この記事では、英語「フライパン」とまつわる表現を紹介します。日頃あまりにも当たり前に使っているフライパン、英語で自然に言えるようにしていきましょう!

調理器具フライパンの英語表現イギリスとアメリカ

どのご家庭にも大小揃っている片手鍋のフライパン。
さっそくですが、英語でフライパンを知るところから始めましょう。
ところで様々な単語で、イギリス英語とアメリカ英語に違いがあることは皆さんもご存知かもしれませんね。例えば、茄子で見るとイギリス英語ではaubergine、ところがアメリカ英語になるとeggplantになるといったものです。

そして、フライパンもその一つ。イギリスとアメリカで表現に違いがあるアイテムになります。

  • イギリス英語では「frying pan」
  • アメリカ英語では「skillet」

イギリス英語frying panは日本語とほぼ同じですが、アメリカ英語のskilletはフライパンとかなり印象と違いませんか?
frying panでなく、日本語にかなり近いfry panでも通じるかもしれませんが、やはりfrying panが間違いありません。

frying panとskilletの使い方を例文で紹介

frying pan(フライングパン)もskillet(スキレット)も可算名詞です。少しややこしいのですが、skilletはアメリカではフライパンですが、イギリス英語では小鍋の意味を持っています。

数えられる名詞ですので、単数でa frying pan/a skillet、複数でfrying pans/skilletsのように変化させていきます。
例文で使い方を確認していきましょう。

Aさん
I used a frying pan to cook dinner.
訳)晩ごはんを作るのにフライパンを使った。
Aさん
My mother bought a new skillet from a supermarket today.
訳)今日、母はスーパーで新しいフライパンを買ってきました。
Aさん
My favourite skillet is from Le Creuset, especially the red one.
訳)お気に入りのフライパンはル・クルーゼ、特に赤のものです。
Aさん
There are 3 frying pans in my kitchen drawer.
訳)キッチンの引き出しにはフライパンが3つあります。

フライパンの種類ごとの英語表現

フライパンの種類ごとの英語表現

フライパンには素材によっていくつかの種類がありますね。それらの英語表現もみておきましょう。

フライパンの種類ごとの英語

皆さんはどのタイプのフライパンを使っていますか?

  • non-stick frying pan ノンスティックフライパン
  • cast iron frying pan 鉄フライパン
  • copper frying pan コッパーフライパン
  • ceramic frying pan セラミックフライパン
  • titanium frying pan チタンフライパン
  • stainless steel frying pan ステンレスフライパン
  • aluminium frying pan アルミニウムフライパン
Aさん
I used to use a non-stick frying pan but changed to a cast iron frying pan.
訳)今まで焦げ付かないフライパンを使っていたけど、鉄のフライパンに変えました。

日本でよく使われるテフロン加工のフライパンの英語はnon-stick frying panになります。テフロン(teflon)はアメリカのデュポン社のブランド名だからです。
テフロンやアルミは安全性で気になる点があります。テフロンは温度が上がると有毒ガスが発生するリスク、アルミニウムは融点が60°と低く有害物質が溶け出しやすくそれが体内に溜まるリスクが考えられているためです。

「フライパンで炒める」と言うときの英語

「フライパンで炒める」と言うときの英語

それでは、実際にフライパンを使うときの英語フレーズを紹介しますので会話に活かしていきましょう。
お料理にフライパンを使うとき、炒めることがメインになります。

「炒める」の英語表現

ここで、フライパン英語frying panを再確認しましょう。
panには浅い鍋、平なべなどの意味があります。一方fryingのfryを辞書で調べると、多くの意味のなかに食材を「油で炒める」があることが分かります。
炒めるというときにはfryを使うことをしっかり覚えましょう。

「フライパンで炒める」の例文

ここで「フライパンで野菜を炒める」を例に、どのような英語にするかみていきましょう。

Aさん
I’m going to fry some vegetables in a frying pan.
訳)フライパンで野菜を炒めていきます。
Aさん
I fried some mushrooms and bacon in a frying pan.
訳)きのことベーコンをフライパンで炒めたよ。
Aさん
It’s easy to put some different vegetables and fry in a frying pan.
訳)フライパンにいろいろな野菜を入れて炒めるだけなので簡単だよ。

ここまでの3つの例文で”in a frying pan”というフレーズが出てきました。このフレーズで”フライパンで”となるんですね。

Aさん
My husband used the frying pan to deep-fry Kara-age.
訳)夫はフライパンを使って、唐揚げを揚げました。

このようにdeep-fryにすると炒める→揚げるという意味になります。たっぷりの油で揚げるおいしいコロッケ、トンカツ、天ぷらなどもdeep-fryですね。

「フライパンで焼く」と言うときの英語

「フライパンで焼く」と言うときの英語

次は「フライパンで焼く」と言いたいときの英語表現です。
まずは「焼く」や「焼いた」の英語からみていきましょう。

「焼く」「焼いた」の英語表現

「焼く」には、メインとしてbake、grillそしてroastがあります。それぞれを解説しましょう。

bake

天火で焼くときに使うのがbakeです。パンやクッキーなどが当たります。過去形「焼いた」はbaked.

grill

焼き網を使って食材を直火で焼くときに使うのがgrillです。屋外で楽しむバーベキューもグリルになりますし、魚や肉などを焼くときに使われます。過去形「焼いた」はgrilled.

roast

オーブンなどで長時間かけて加熱する調理方法がroastです。筆者の住むイギリスではローストビーフやローストラムなど、ロースト系のお料理をよく食べます。過去形「焼いた」はroasted.

「フライパンで焼く」の例文

「焼く」はその調理方法によって表現を使い分けることが分かりました。
さて、フライパンで焼くというときにはどの英語表現を選ぶのでしょう?
フライパンで焼くことを、動詞pan-fryで上手に表すことができます。

Aさん
My sister often pan-fries the meat with vegetables.
訳)私の妹はよく肉と野菜をフライパンで焼きます。
Aさん
I recommend that you pan-fry the fish in a little butter.
訳)魚を少量のバターでフライパンで焼くのがおすすめよ。

「フライパン」名前の由来とは?

最後に、そもそもフライパンはどうしてフライパンと呼ばれるようになったのか紹介しましょう。
語源を見てみると、フライパンはラテン語からきたという説があります。油で揚げるという意味の”フライゲレ”+浅い鍋である”パティナ”の組み合わせであり、鉄製のひら鍋が使われていたローマ時代がのちにフライパンになっていったそうです。
ちなみに、日本には明治時代、西洋料理とともにフライパンが伝わってきたようです。以来、フライパンは無くてはならないものになりました。

まとめ

イギリス英語では「frying pan」
アメリカ英語では「skillet」

毎日のように使うフライパンの英語をどう言うのか、本記事ではっきりとしましたね。フライパンを使うたびにぜひ、フライパンで野菜を炒めてます!などと英語を口に出しながらお料理してみてはいかがでしょう。