自動車を運転していて、渋滞にはまるのは誰しも嫌なものですよね。
私はよく、レンタカーを返却する寸前に渋滞に巻き込まれます。余裕を見て帰ってきたはずなのに、約束の時間ギリギリになることもしばしば…。行楽シーズンは特に予測が付かないので、早め早めの行動が大切ですね。
さて、そんなわけで今回のテーマは「渋滞」です。交通渋滞を英語で何と言えばよいか、詳しく確認していきます。
また、「道が混んでいる」などの関連表現や、渋滞を表す英語独特のスラング表現などについても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「渋滞(交通渋滞)」は英語で何て言う?
「渋滞(交通渋滞)」は英語で、”traffic jam”、”congestion” のいずれかで表現するのが一般的です。
それぞれに意味やニュアンスが異なるので、1つずつ詳しく確認していきましょう。
渋滞①:traffic jam
混雑していて全然前に進まないような「渋滞」は、英語で “traffic jam(トラフィック ジャム)” と言います。
ここで使われている traffic は「交通、交通量」、jam は「混雑」を表します。特に jam は、皆さんご存知のパンに塗るジャムと同じ語源で、もともとは「詰め込む」という意味があります。果物を瓶に詰め込めばジャムになり、自動車を道路に詰め込めば渋滞になるということですね。
Due to an accident, there is a traffic jam up ahead.
訳)事故の影響で、この先に渋滞が発生しています。
渋滞②:congestion
混雑しているものの、少しずつ前進しているような渋滞は “congestion(コンジェスチョン)” と言います。
congestion の語源は「1つの場所に(con-)積み上げる(gest)」で、何かが一箇所に充満・密集している様子を表します。そのため、道路に自動車が密集する渋滞以外にも、血が集まる「充血、鬱血」や、人が集まる「密集、過密」なども表します。
congestion の表す渋滞は、混んではいるものの、ゆっくりと進むような穏やかな渋滞です。そして、混雑度が増して全く進まなくなると traffic jam に進化するとイメージするとよいでしょう。
In the holiday season, highways are more prone to congestion.
訳)行楽シーズンになると、高速道路が渋滞しやすくなります。
「渋滞」の関連表現を英語で言ってみよう!
ここでは、「渋滞に巻き込まれる」や「道が混む」など、渋滞の関連表現を英語で何と言うか、詳しく確認していきます。
これらを知っていると、渋滞に関する表現の幅が広がるので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
「渋滞に巻き込まれる」「渋滞にはまる」in English
「渋滞に巻き込まれる」、あるいは「渋滞にはまる」と英語で表現する際は、 “stuck in traffic” と言うのが一般的です。
ここで使われる stuck(スタック)は、「棒」や「くっつける」などの意味を持つ stick の過去分詞形です。「棒でくっついて動けなくさせられる」ことから、「立往生」や「身動きが取れない」状態を表します。交通渋滞のど真ん中で、棒に留められて動けなくなっているようなイメージです。
Dad, are you still not back?
訳)お父さん、まだ帰ってこないの?
I’m sorry, I got stuck in a traffic jam, so I’m going to be a little late.
訳)ごめん、渋滞にはまっちゃって、ちょっと遅くなりそうなんだ。
「道路が渋滞する」「道が混んでいる」in English
「道路が渋滞する」「道が混んでいる」などと、道路(道)を主語にして説明する場合は、”The road is busy” と表現します。
ここで使われている busy(ビジー)は、皆さんご存知の「忙しい」の意味です。道路が忙しい、つまり、より多くの自動車を通そうとしているため、道が混んでいるというニュアンスになります。
The roads are unusually busy today.
訳)今日は道路がやけに混んでるなー。
また、traffic(交通量)を主語に取る場合は、”heavy(重い)”、”slow(遅い)”、”bad(悪い)”、”jammed(混み合っている)” などの形容詞で説明すると、道路が渋滞している様子を表せます。
In the evening, the traffic tends to be heavy on the street in front of the city hall during the rush hour.
訳)夕方になると、市役所前の通りは帰宅ラッシュで混雑しやすいです。
「渋滞」を意味するスラング表現
ここでは、渋滞の意味で使えるカジュアルなスラング表現をご紹介します。
日常会話で使えると英語表現の幅が広がるので、ぜひ覚えておきましょう。
渋滞のスラング①:gridlock
“gridlock(グリッドロック)” は、都市部で交通が完全に詰まった、ひどい渋滞を表すスラングです。
grid は「格子」、lock は「固定」の意味ですが、格子状に見える道路の各ブロックが固定され、そこに含まれる自動車が微動だにしない状態を表します。
もともとはアメリカ英語でよく使われていたスラング表現でしたが、現在では他の英語圏でもよく使われています。
I’m stuck in gridlock!
訳)渋滞にはまっちまった!
渋滞のスラング②:bumper to bumper
“bumper to bumper(バンパー トゥ バンパー)” は、自動車が前後に数珠繋ぎになっているような、長い渋滞を表すスラングです。
ここで使われる bumper は、自動車のフロント部分のパーツの名前を表します。「バンパーとバンパーがくっつきそうなくらい(近い)」というイメージから、のろのろとしか進まない渋滞を表現する際に使われます。
What’s with this bumper-to-bumper traffic!
訳)何だよ、この大渋滞!
渋滞のスラング③:crawl
“crawl(クロール)” は、非常にゆっくりしたスピードで進む渋滞を表すスラング表現です。
日本でも泳ぎ方の名前に「クロール」がありますが、地上で使うと「這う」という意味になります。イメージとしては赤ちゃんのハイハイに近いです。
まるで道路をハイハイしているかのように、もどかしくも進まない渋滞を表したい際は、crawl がぴったりだといえるでしょう。
Even though it’s a highway, we’ve been crawling in traffic for over two hours now.
訳)せっかくの高速道路なのに、かれこれ2時間以上は渋滞してるよ。
まとめ
今回は「渋滞」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
渋滞は英語で “traffic jam” か “congestion” と表現するのが一般的です。遅くても動いていれば congestion、動きがほぼ止まってしまった場合は traffic jam になります。
渋滞が嫌なのは万国共通ですが、嫌なものを言語化できれば対策が取れるのもまた事実です。今回ご紹介したことをもとにして、ひどい渋滞に巻き込まれないようにしていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!