「どっちも好きだけど、強いて言うなら、犬より猫の方が好きかな」

「とても素晴らしいプレゼンテーションでした。強いて言うなら、もう少しグラフがわかりやすいと良いですね。」

↑のように、わざわざ言うことでもないけれど、あえて言葉にするなら、という意味で「強いて言うなら」という言葉が使われます。

日常会話で使われることもあれば、ビジネスシーンで使われることもありますよね。

そんな「強いて言うなら」を、英語では何と表現するでしょうか?

「強いて言うなら」には英語の直訳表現はなく、ニュアンスを工夫して色んな言い方で言うことができます。

この記事では、そんな「強いて言うなら」を表す英語表現を、日常シーンとビジネスシーンとでシーンごとに例文付きで紹介します。

この記事を読み終わる頃には、「強いて言うなら」を表す英語表現を、英会話でシーンごとに適切に使えるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。

「強いて言えば」を表す英語表現

「強いて言えば」を表す英語表現

「強いて言えば」を表現できる英語には、以下の英語表現が挙げられます。

If you ask me,

「If you ask me,」を使って「強いて言えば」を英語で表現できます。

If you ask me,は、直訳すれば「もしあなたが尋ねるのならば」になり、「(あえて言うほどではないけれど、)もしあなたが尋ねるのであれば」のニュアンスで「強いて言えば」を英語で表しています。

例文↓

  • I can’t go into details, but if you ask me, the best part of that movie was the unexpected plot twist.
    詳しくは言えないけど、強いて言えば、その映画の一番の魅力は予想外の展開だったよ。
  • If you ask me, the most challenging aspect of this job is meeting tight deadlines.
    強いて言えば、この仕事の一番の難しさは厳しい締め切りを守ることだよ。
  • There are many tips, but if you ask me, the key to a successful recipe is using fresh, high-quality ingredients.
    色んなコツがあるけれど、強いて言えば、成功するレシピの鍵は新鮮で高品質な食材を使うことだよ。

If I had to choose,

「If I had to choose」も「強いて言えば」を英語で表現できます。

「If I had to choose」は、直訳すると「もし選ぶ必要があるのなら」になります。

「もし選ぶ必要があるのなら」が転じて、「強いて言えば(〜を選ぶ)」のニュアンスで使えるわけですね。

If I hadの形になっているのは「仮定法」が使われているからであり、「もし選ぶ必要にあるなら(〜を選ぶだろうね)」という仮定の話をしています。

例文↓

  • If I had to choose between bread or rice, I’d choose rice.
    パンとお米でどちらが好きかと言われれば、強いて言えばお米です。
  • I think both are good, but if I had to choose, I’d pick the blue shirt over the red one.
    どちらも良いとは思いますが、強いて言えば、赤いシャツではなく青いシャツを選ぶでしょう。
  • If I had to choose, I’d describe the movie as thrilling and suspenseful.
    強いて言うなら、その映画はスリリングでサスペンスに富んでいると言えます。

If I was to say it,

「If I was to say it,」も「強いて言えば」を英語で表現できます。

先述した「If I had to choose,」と同じで「仮定法」が使われています。

「If I was to say it,」を直訳すれば「もし私がそれを言うことになるなら」になり、転じて「強いて言えば」の意味で使われるわけですね。

例文↓

  • I need to choose the right words, but if I was to say it, her fashion sense is truly unique.
    言葉を選ぶ必要があるが、強いて言えば、彼女のファッションセンスは本当にユニークだ。
  • I don’t know what to say, but if I was to say it, the party last night was a bit chaotic.
    なんと言ったら良いかわからないけれど、強いて言えば、昨夜のパーティーはちょっと混沌としていたよ。
  • If I was to say it, the new restaurant in town serves the best sushi.
    強いて言うなら、町の新しいレストランは最高の寿司を提供している。

「強いて言うなら」はビジネス英語では何と言う?

「強いて言うなら」はビジネス英語では何と言う?

ここまで「強いて言えば」の英語表現をお伝えしてきました。

それでは、「強いて言えば」を「ビジネスシーン」では英語でどんな言い方ができるでしょうか?

ビジネスシーンで使われるニュアンスの「強いて言えば」は、以下の表現を使うことができます。

If I may add

「If I may add」は、直訳すると「もし付け加えるなら」になります。

ビジネスシーンで使われる「強いて言えば」では、「(今でも十分に素晴らしいけれど、より良くするために)強いて言うならば」のニュアンスで使われる場合が多いです。

「If I may add」が持つ「もし付け加えるなら」のニュアンスは、ビジネスシーンで使われる「(今でも十分に素晴らしいけれど、より良くするために)強いて言うならば」に合致するので、使いやすいわけですね。

例文↓

  • Your proposal is well-structured, and it addresses the key points effectively. If I may add, a more detailed financial projection would make it even stronger.
    あなたの提案は構造的に優れており、重要なポイントを効果的にカバーしています。強いて言えば、財務予測がより詳細であればもっと良いですね。
  • Your marketing campaign looks promising, but if I may add, we should consider a stronger call to action in the advertisements.
    あなたのマーケティングキャンペーンは有望に見えますが、強いて言うなら、広告により強力な行動呼びかけを検討すると良いと思います。

To be critical

「To be critical」は、「あえて批判的に見るならば」のニュアンスを持っていて、こちらもビジネスシーンで使われる「(今でも十分に素晴らしいけれど、より良くするために)強いて言うならば」に合致します。

あえて批判的に見ることで、より良くするためのアイデアを提供しているイメージですね。

例文↓

  • To be critical, the project timeline is quite aggressive, and we might need additional resources to meet the deadline.
    強いて言えば、プロジェクトのタイムラインはかなり厳格で、期日を守るために追加のリソースが必要かもしれません。
  • To be critical, the proposal lacks a clear budget breakdown, making it difficult to assess cost-effectiveness.
    強いて言えば、提案には明確な予算の内訳がなく、費用対効果を評価するのが難しいです。

まとめ

この記事では、「強いて言うなら」を表せる英語表現を、例文付きで紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、日常会話からビジネスシーンまで、英語で「あえて言うなら」のニュアンスをシーンに応じて適切に使い分けられるのに十分な知識が身についているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより豊かにできれば幸いです。