皆さんは「忘れ物」をしたことがありますか?
私はよく忘れ物をするのですが、先日は温泉宿の鍵をどこかに忘れてしまいました。大浴場から部屋の前まで戻って発覚したのですが、どこにも見つからず…。結局、親切な方がフロントに届けてくれたおかげで助かりましたが、久々に肝を冷やしました。
さて、そんなわけで今回のテーマは「忘れ物」です。忘れ物や落とし物を英語で何と言うか、シチュエーションごとに分けて詳しく解説していきます。
忘れ物をすると誰しも焦ってしまいますが、それが海外だったら尚更です。これを読めば、海外で忘れ物をしたときも安心です。
それでは、早速始めていきましょう!
「忘れ物」「落とし物」は英語で何て言う?
ひとくちに忘れ物といっても、①「どこに忘れたかわかっているもの(忘れ物)」と、②「どこに忘れたかわからないもの(落とし物)」の2種類があります。
英語の場合、それぞれを明確に言い分ける必要があります。以下で詳しく確認していきましょう。
忘れ物①「どこに忘れたかわかっているもの」
どこに忘れたかがわかっている忘れ物は、英語で “a thing left behind” と言います。
ここで使われている left は「放置する」という意味の動詞 leave の過去分詞形、behind は「後ろに」という意味の副詞です。そのため、left behind で「後ろに放置された⇒置き忘れた」を表します。
a thing の部分は帽子や傘など、具体的な忘れ物の名前を入れてもOKです。また、文脈的に物であることが明らかであれば、left behind だけで「忘れ物」の意味になる場合もあります。
Is this umbrella yours?
訳)この傘はあなたのですか?
No, it’s left behind by someone.
訳)いいえ、それは誰かの忘れ物です。
忘れ物②「どこに忘れたかわからないもの(落とし物)」
どこに忘れたかわからず、落としたかもしれない忘れ物(落とし物)は、英語で “lost item” と言います。
ここで使われている lost は、「失くす」を意味する動詞 lose の過去分詞形です。lost item 全体で「失くされた物品⇒忘れ物(落とし物)」を表します。
What are you doing?
訳)何してるの?
I’m looking for my mom’s lost item.
訳)お母さんの落とし物を探してるんだ。
I see, I’ll help you.
訳)なるほど、私も手伝うよ。
「遺失物」「拾得物」は英語で何?
駅などの公共施設では、忘れ物や落とし物をフォーマルに「遺失物」と言いますよね。これに相当する英語表現は “lost article” と “lost property” の2種類です。
これらはほぼ同じ意味ですが、article は「物品」、propery は「(誰かの)所有物」を表す言葉であり、article の方が「誰のものかわからない」という客観性が強くなります。そのため、公的な発表などで「遺失物」と呼ぶ際は lost article が、学校やホテルなどで箱などに保管される場合は lost property がよく使われます。
In Tokyo station, a large number of lost articles are turned in daily.
訳)東京駅では、日々多くの遺失物が届けられています。
Many schools have boxes for temporarily storing lost property.
訳)多くの学校には、遺失物を一時保管するための箱が置いてあります。
また、誰かの忘れ物を拾った「拾得物」は、「見つかった」という意味の found を付けて “found item”、”found property” などと呼ばれます。
そこから、駅などにある「忘れ物センター(遺失物取扱所)」は、アメリカ英語で “lost and found” と呼ばれています。
If you drop something at a train station or airport in the United States, look for a sign that says “lost and found.
訳)アメリカの駅や空港で何か落としたら、「忘れ物センター(lost and found)」という看板を探すといいよ。
In the case of the United Kingdom, you’ll find a sign that says “lost property office.”
訳)イギリスの場合は「遺失物取扱所(lost property office)」って書いてあるよ。
「忘れ物をする」は英語で何て言う?
「忘れ物をする」と動詞で表す場合も、単に「持ってくるのを忘れた」だけなのか、どこに忘れたかわからず「落とした、失くした」のかによって表現が変わります。
それぞれ、詳しく確認していきましょう。
忘れ物をする①「持ってくるのを忘れた、置いてきた場合」
家や車などに何かを忘れてきた場合は、”leave something” や “forget something” と表現します。
leave は先ほども出てきた通り「放置する」という意味で、forget は「忘れる」という意味です。置いてきたか忘れてきたかという違いはありますが、実質的にはほぼ同じ意味で使われます。
また、something の部分は傘(umbrella)や財布(wallet)など、具体的な物品名を入れてもOKです。
Uh-oh, I forgot my wallet at home.
訳)やばい、家に財布忘れてきちゃった。
Seriously? Oh well, I’ll treat you today.
訳)まじ? しょうがない、今日はおごってあげるよ
忘れ物をする②「失くした、どこかに落とした場合」
忘れ物をした場所が定かでなく、ほぼ「失くした」に近い感覚で言うなら “lose something” と言います。lose は先ほども出てきた通り「失くす」という意味の動詞です。
I lost my wallet!
訳)財布失くした!
Oh no, maybe it’s because you put your wallet in your back pocket.
訳)あーあ、お尻のポケットに財布を入れてるからだよ。
また、leave を使って同様の意味を表すこともできますが、その場合は “leave ~ somewhere” と、「どこか」を表す somewhere が付きます。
Oh, my phone is missing. I might have left it somewhere.
訳)あれ、スマホがない。どこかに忘れたかもしれない。
Really? Let’s call it and see if it rings.
訳)まじか、とりあえず電話かけて鳴らしてみよう。
まとめ
今回は「忘れ物」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
「忘れ物」は、忘れてきた場所がわかっている場合は “a thing left behind”、どこに忘れたかわからない場合は “lost item” と言います。
また、「忘れ物をする」の場合は、どこかに置き忘れたなら leave や forget、明らかに失くしたのなら lose を使って表現します。
海外で忘れ物をすると焦ってしまいがちなので、今回ご紹介したことを参考に、あらかじめ忘れ物を英語で表現できるようにしておきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!