「ニアミスの意味を完全にマスターしよう!」

皆さんは「ニアミス」の意味について、パッと答えることはできますか?

この記事では英語学習者に向けて、ニアミスの意味や使い方はもちろん、すれ違いやいい意味での「ニアミス」の意味についても紹介しています。

ニアミスの意味が分からない方や、英語の”Near miss”英語表現についても紹介しているので、幅広く知識をつけたい方は必見です。

ぜひ参考にしてください。

「ニアミス」の意味は?

結論から言うと、「ニアミス」という言葉には、さまざまなシチュエーションで使われる幅広い意味があります。

さっそく見ていきましょう。

「ニアミス」は「航空機が異常接近すること」を意味する

「ニアミス」は使用される状況によって、かなり意味合いが異なってきます。

ニアミスの意味①

飛行中の航空機どうしが、接触の危険を生じるほど接近すること。異常接近。

引用:コトバンク 様より

もともと「ニアミス」という用語は、飛行中の航空機同士が接触する危険性があるほど互いに近づくこと、つまり異常接近する状況を指して使われました。

これはかなり専門的な状況で使用される意味なので、「本来の意味はこんな感じ」といった認識で覚えておきましょう。

「すれ違い」の意味でも使われる

日常会話で使われる「ニアミス」には、以下のニュアンスを含んでいます。

ニアミスの意味②

《1から転じて》俗に、人間どうしが近づくこと。また、すれ違うこと。本来は近づいてはいけない場合や、偶然にすれ違っていた場合などにいう。

引用:コトバンク 様より

つまり、人と人とが物理的に近づくこと、または意見や感情がすれ違うことを意味します。

この意味では、物理的にも、感情的にも使えることから、使用できるシーンはかなり広いです。

いい意味での「ニアミス」もある

いい意味での「ニアミス」とは、一見すると否定的または中立的な状況が、実は前向きな結果や学びにつながることを指します。

例えば、仕事でのミスを犯しかけたが、それがきっかけでチーム内のコミュニケーションが改善されたり、新しい安全対策が導入されたりするようなケースです。

危なかったからこそ発生した「良いこと」が別の側面で生じている状況を説明できるので、こちらも使えるようにしておきましょう。

“Near miss”の単語解説

"Near miss"の関連表現|言い換え

「ニアミス」はそもそも英語の”Near miss”が由来となっています。

より深い理解をするためにも、これから紹介する英語での意味や使い方を見ていきましょう。

“Near miss”は「惜しい失敗」を意味する

まず、英語での”Near miss”は「惜しい失敗」を意味します。

この表現は、特に安全管理の状況下でよく使用され、大きな事故につながりかねない小さな問題や失敗を指す表現です。

カタカナの「ニアミス」と同様に日常会話でも使用され、何かがうまくいきそうで最後に失敗したり、危険な状況が間一髪で回避されたりする場合にも使われます。

“Near miss”の品詞と発音

“Near miss”は結論から言うと、「名詞」のフレーズに分類されます。

発音については「ニアー ミス[nɪər mɪs]」となる為、日本語とほとんど変わらない点、覚えやすいでしょう。

“Near miss”の例文(使い方)

Aさん
We almost had a near miss when the ladder almost fell on us.

訳)はしごが危うく自分たちの上に落ちるところだった。

品詞解説のところでも触れましたが、”Near miss”は「名詞」のフレーズとなる為、今回のように”A near miss”のような使い方をします。

“Near miss”の関連表現|言い換え

"Near miss"の関連表現|言い換え

“Near miss”という表現は、危機一髪の状況や惜しい失敗を指す際によく使用されますが、これに関連する他の表現も沢山存在します。

  • “Close call” – 危機一髪
  • “Narrow escape” – 九死に一生を得る
  • “Dodging a bullet” – 運良く災難を逃れる

これらの表現は、それぞれ異なる状況や感情のニュアンスを持ちながらも、”Near miss”と同様に、何か悪いことが起こりそうだったが最終的には避けられた、という意味合いを持ちます。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

“Close call” – 危機一髪

“Close call”は「危機一髪」と訳される英語表現です。

このフレーズは、スポーツや日常生活での状況、特に事故や災害を免れた際によく用いられます。

“Close call”は「形容詞+名詞」で成り立っているフレーズであり、発音は「クロース コール [kloʊs kɔːl]」です。

“Close call”の使い方

Aさん
That car almost hit us. It was a really close call.

訳)あの車、危うくぶつかるところだった。本当に危機一髪だった。

“Narrow escape” – 九死に一生を得る

“Narrow escape”は、「九死に一生を得る」という意味です。

この表現は”Close call”と似ていますが、もっと劇的な脱出や逃走を暗示します。特に、映画などのアクションシーンをイメージする場合は、こちらを使うのが適切です。

“Narrow escape”も「形容詞 + 名詞」で成り立っており、発音は「ナロウ エスケイプ [ˈnæroʊ ɪˈskeɪp]」となります。

“Narrow escape”の使い方

Aさん
He had a narrow escape from the burning building.

訳)彼は燃えるビルから九死に一生を得る形で逃れた。

“Dodging a bullet” – 運良く災難を逃れる

“Dodging a bullet”は、「運良く災難を逃れる」と訳され、何か悪いことが起こりうる状況から、運良く逃れた場合に使われます。

この表現は、直接的な危険だけでなく、比喩的な意味での「危険」や「不運」からの逃避も説明できるので、使用用途は幅広いです。

“Dodging a bullet”は「動名詞 + 不定冠詞 + 名詞」で成り立っており、発音は「ドジング ア ブレット [ˈdɑdʒɪŋ ə ˈbʊlɪt]」となります。

特に、”Bullet”の発音は間違えやすいので、注意しましょう。

“Dodging a bullet”の使い方

Aさん
He dodged a bullet when that deal fell through.

訳)その契約がダメになった時、彼は運良く災難を逃れた。

まとめ

この記事では、「ニアミス」というカタカナ表現の解説から、英語表現”Near miss”について広く紹介してきました。

色々な側面からニアミスについて学んできたので、最後に復習をしておきましょう。

  • 「ニアミス」は元々「航空機が異常接近すること」を意味する。
  • 「すれ違い」や良い意味での「ニアミス」のように日常会話でも使われる。
  • 「ニアミス」は英語の”Near miss”から来ている。
  • “Close call”や”Narrow escape”, “Dodging a bullet”のような関連語が存在する。

日本語の「ニアミス」と英語の”Near miss”はほとんど同じような状況で使用される表現なので、できる限り関連付けて覚えるのがおすすめです。

関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。