今回のテーマは「楓」です。英語で「楓」を何と言うか、関連性の深い「もみじ」との違いも含めて、詳しく解説していきます。
また、記事の後半では「紅葉」の表現の仕方、「松」や「桜」など他の木の言い方などもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
それでは、早速始めていきましょう!
「楓」は英語で何て言う?
植物の「楓(かえで)」は、英語だと “maple” と言います。
発音記号は【ˈmeɪpəl】で、カタカナだと「メイプル(メープル)」と表記されることが多いですが、実際は「メイポー」のように聞こえます。
楓は、落葉樹に属する背の高い木で、主に北半球の温帯な国や地域に分布しています。特にカナダでは、それぞれの州に生えていることから、楓が国を象徴する植物とされていて、国旗にも赤い楓の葉がデザインされています。
When I hear the word “maple”, it reminds me of the flag of Canada.
訳)「楓」という言葉を聞くと、カナダの国旗を思い出します。
「楓の木」「楓の葉」は英語で何?
「楓の木」は英語で “maple tree” と言います。また、「楓の葉」は英語で “maple leaf” と言います。
複数形にする場合、tree は trees と単純に s を付ければOKですが、leaf は leaves と、f を v に変える必要があるので注意しましょう。
In this park, many maple trees have been planted.
訳)この公園には、たくさんの楓の木が植えられています。
「楓」の名前の由来は?
「楓」をなぜ「かえで」と読むかというと、その葉の見た目が蛙(カエル)の手に見えるからだといわれています。「蛙の手」が短くなって「蛙手」となり、「かえるで⇒かえで」と音が変化していきました。
また、漢字で木編に風の字が使われているのは、枝がしなやかで、風が吹くとよく揺れる様子が由来になっているといわれています。
蛙手から来る可愛いイメージ、風に揺れる様子から来る爽やかなイメージ、現代私たちが使う「楓」という言葉には、これらのイメージが含意されています。そのため、楓は男女問わず、人の名前としても非常に人気のある言葉になっています。
Nice to meet you. My name is Kaede.
訳)初めまして。私の名前は楓と言います。
Nice to meet you too. It’s a very nice name.
訳)初めまして。とても素敵な名前ですね。
「楓」と「もみじ」は何が違う?
「楓」と「もみじ」は、どちらも秋に赤く色づく綺麗な植物ですが、実は両方とも「カエデ科」に属し、植物としては非常に似た存在なんです。
葉が小さく、切れ込みが浅ければ「楓」、葉が大きく切れ込みが深ければ「もみじ」とされています。機会があったら、ぜひ見比べてみるとよいでしょう。楓がもともと蛙の手だったことを考えると、もみじの葉はなんだか指が長いように感じられると思います。
なお、「楓」と「もみじ」を別の植物として認識しているのは、日本くらいのものだといわれています。そのため、英語では「もみじ」も含めて maple と表現するのが一般的です。
それでも日本式の「もみじ」を表現したい場合は、”Japanese maple” と表現すればよいでしょう。
In Japan, we recognize “kaede” (Japanese maple) and “momiji” (maple) as different plants.
訳)日本では、楓ともみじを別の植物として認識しています。
Oh, really? That’s impressive. Japanese people have a keen sense of aesthetics.
訳)そうなんだ。さすが、日本人は感性が細かいね。
「紅葉」は英語で何て言う?
「楓」に関連して、葉が色づく「紅葉(こうよう)」を英語で何と言うかについても確認していきましょう。
英語で紅葉という現象を表す際は “autumn leaves(fall leaves)” や “autumn foliage(fall foliage)” が使われます。
leaves は「葉」を表す leaf の複数形です。また、foliage は「葉の集合体」を表す少しフォーマルな表現で、基本的に単数形で使用します。いずれの場合も、直訳すると「秋の葉」という意味なので、理解しやすいですね。
なお、秋はイギリス英語だと autumn、アメリカ英語だと fall と呼ぶことが多いので、それぞれの国に準じた方を使えばよいでしょう。迷った場合は、autumn を使っておけば間違いありません。
When autumn comes, I would like to go see the autumn leaves.
訳)秋になったら、紅葉を見に行きたいです。
「葉が紅葉する」は英語で何?
葉が紅葉することを表す際は、”turn” や “change” などの動詞が使われます。どちらも「変わる」という意味で、葉の色が変わっていく様子がイメージされています。
なお、日本語では変化する色を問わず「紅葉」と一括りにしますが、英語では赤くなるなら red、黄色くなるなら yellow と、具体的な色名を添えて表現します。
In autumn, the leaves of the maple turn red and yellow.
訳)秋になると、楓の葉は赤や黄色に色づきます。
「紅葉が綺麗」は英語で何?
「紅葉が綺麗」と英語で表現するなら、”autumn leaves are beautiful” とすればよいでしょう。先述の通り、アメリカ英語なら autumn を fall に変えてもOKです。
葉が色づく様子を綺麗と感じるのは、万国共通の感覚なようです。特に、日本の京都などの紅葉風景は世界的に人気があり、毎年多くの観光客がそれを目当てに日本を訪れています。
It’s somewhat strange that people from almost every country find autumn leaves beautiful.
訳)ほとんどの国の人が紅葉を美しいと感じるのは、なんだか不思議だね。
Yeah, it might be a shared sense ingrained in the genes of humanity.
訳)そうだね。人類の遺伝子に共通する感覚なのかもしれないね。
「松」や「桜」や「銀杏」など楓以外の美しい木々も英語で言ってみよう!
最後に、松や桜などの木々を英語で何と言うかについて、一覧にして確認していきます。
どれも日本文化とゆかりの深い美しい木々なので、余裕のある人は、この機会に英語名を覚えておきましょう。
松(まつ) | pine(パイン) |
桜(さくら) | cherry blossom(チェリーブロッサム) |
銀杏(いちょう) | ginkgo(ギンコー) |
杉(すぎ) | cedar(シーダー) |
欅(けやき) | zelkova(ゼルコヴァ) |
まとめ
今回は「楓」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。
「楓」は英語で “maple” と言います。世界的には、楓の葉がカナダの国旗に使われていることで有名ですが、ここ日本においては、秋に紅葉する木の一種としても知られています。
今回ご紹介したことを参考に、楓をはじめ、色々な木の種類を英語で表現できるようにしていきましょう。
それでは、これからも楽しい英語学習を。
Let’s enjoy!!
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