「大学ではどんな分野を専攻しましたか?」
「僕の専攻分野は、他と比べても特に専門性が高いんだ。」
このように、大学や大学院で学ぶ専門性の高い分野を「専攻」と呼びますよね。
大学や大学院での「専攻」は英語では”major”と表現するのが一般的です。
ただし英語を話す外国人は、”major”の他にも色んな英語を使って「専攻」を表現します。
この記事では、そんな「専攻」を意味する英語表現や、「大学」に関わる英語についてお伝えします。
「専攻」を意味する英語表現一覧
「専攻」を英語で言うには、主に以下の表現を使うことが出来ます。
Major
“Major”は大学の「専攻」を意味する最も一般的な英語表現だと言えるでしょう。
カタカナで「メジャー」と言うと「多数派」の意味が思い浮かびますが、「多数派」の他にも「専攻」の意味で使われます。
動詞としても名詞としても使われるので、「専攻」の意味でも「〜を専攻する」の意味でも使うことができます。
例文
- She decided to major in Biology because of her passion for understanding living organisms.
彼女は生き物を理解したいという熱意から、生物学を専攻することに決めました。 - I’ve chosen to major in computer science to explore the fascinating field of programming and technology.
プログラミングとテクノロジーの魅力的な分野を探求するため、私はコンピュータサイエンスを専攻することにしました。 - He has a double major in economics and political science, allowing him to analyze both economic and political phenomena.
彼は経済学と政治学との2つの専攻を持っており、経済的および政治的な現象の両方を分析することができます。
Field of Study
“Field of study”を使って「専攻」を英語で表すこともできます。
“Field of study”は直訳すると「研究のフィールド」ですから、「研究している分野」の意味になり、転じて「専攻分野」を表します。
例文
- Her field of study is psychology, and she aims to understand human behavior and mental processes.
彼女の専攻は心理学で、人間の行動と精神面の過程とを理解することを目指しています。 - I am interested in environmental issues, so my chosen field of study is environmental science.
私は環境問題に興味があるので、環境科学を専攻しました。 - In my university, students have the flexibility to choose their field of study based on their interests and career goals.
私の大学は、学生は自分の興味やキャリアの目標に基づいて専攻を選べるだけの柔軟性を持っています。
Specialization
“Specialization”も「専攻」を英語で表せます。
“Specialization”は名詞の形ですが、”specialize”にすると動詞として「専攻する」の意味でも使えます。
“Special”が「特別な」を意味しますから、「特別に力を注いでいる科目」=「専攻科目」と連想することができますね。
例文
- She decided to specialize in astrophysics because of her fascination with the mysteries of the universe.
彼女は宇宙の謎に魅了されたので、天体物理学に専攻することに決めました。 - She chose to specialize in environmental science, focusing on sustainable practices and conservation.
彼女はサステナブルな実践と保全に焦点を当てた、環境科学を専攻することを選びました。 - She decided to specialize in environmental science to contribute to the preservation of natural ecosystems in college.
生態系の保全に貢献するため、彼女は大学で環境科学に専攻することを決めました。
「単位」は英語で?大学の卒業要件
大学では卒業要件を満たすために、成績を修めて「単位」を取得しますよね。
大学での「単位」は、英語で”credit”と呼びます。
“Credit”と呼ぶのは主にアメリカ英語で、イギリス英語では”credit point”や”credit unit”と呼びます。
“Credit”は色んな意味を持ちますが、この場合は「残高」のニュアンスが近いでしょう。
授業での成績が「残高」として積み重なっていき、(多くの場合)124単位が「残高」として溜まったら、晴れて卒業要件を満たす…といったイメージでしょう。
イギリス英語で使われる”credit point”の”point”は「点(点数)」の意味ですし、”credit unit”の”unit”も「単位」という意味なので、どちらも連想しやすいですね。
例文
- To graduate, students need to earn a minimum of 120 credits by completing various courses.
学生は卒業するために、さまざまな科目を修了して最低120単位を取得する必要があります。 - Each course is typically worth three credit units, reflecting the workload and complexity of the material.
各コースは通常、教材の作業量と複雑さを考慮して3単位分の価値があります。 - Her outstanding performance in the semester earned her 15 credit points, showcasing her dedication to academic excellence.
学期中の優れた成績により彼女は15単位を獲得し、彼女の大変優れた学業への取り組みを見せつけました。
「大学」を表す英語”college”と”university”との違いとは?
「大学」を英語で言うと”college”、もしくは”university”と表現しますよね。
どちらも「大学」を表す英語として正しい表現なのですが、実は国や地域によって”college”と”university”の意味が使い分けられるのをご存知でしょうか?
アメリカ英語では、”college”と”university”を特に使い分けないのが一般的です。
ただし、イギリス英語やイギリス英語をベースとした国や地域では、”college”が「専門性の高い大学」や「専門学校」の意味で、”university”が「色んな学部が集まる総合大学」の意味で使われています。
例えば、イギリスの名門大学である「ケンブリッジ大学」は、31の”college”が集まった総合大学(university)として知られています。
もし、イギリス系の英語を話す外国人と大学について話す機会があれば、「”college”と”university”で、大学の規模が違う」ことを頭に入れて話すと誤解が少なく済みますよ。
まとめ
この記事では、大学で使われる「専攻」を意味する英語表現や、「大学」を意味する”college”と”university”の違いについてお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、大学の「専攻」や”university”と”college”について、あなた自身も英語を話す外国人のように適切に使い分けられる知識が身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。