東京オリンピックでは、世界ランク2位の日本チームが開催国においてメダルを獲得に挑みました。今回は卓球のルールや卓球で使われる専門用語、用語を使った例文など卓球に関するさまざまな英語表現についてご紹介します。

卓球のルールを英語で説明!オリンピック観戦の楽しみ方

オリンピックにおいてメダル獲得が期待されている競技に体操、柔道、競泳、卓球があげられます。今まであまり卓球に興味がなかった人でも東京での開催という事で卓球の試合観戦に興味を持った人もいたのではないでしょうか。卓球のルールや用語は英語でどのように表現すればよいのでしょうか。

卓球とは

19世紀にイギリスの貴族がテーブルの上でテニスの真似をして遊んだというのが卓球の始まりだと言われています。こういった由来からか卓球は英語で「table tennis」と言います。日本で卓球をするようになったのは1902年ころからです。年齢や体格差を気にせず楽しめるスポーツということもあり、世界の競技人口も多く、生涯を通して誰もが楽しめるスポーツです。

卓球はオリンピックに正式競技として認められています。国際卓球連盟(International Table Tennis Federation) に加盟している地域や国は、220(2016年10月現在)、これは、すべてのスポーツ競技団体の中でも2番目に多い加盟国数となっています。一般の人たちが楽しむ卓球とは違い、競技としての卓球は瞬時の判断で相手と競い合う精神面、体力面ともにハードなスポーツです。卓球選手が打つボールのスピードは、時速120キロ以上になることもあります。その球には、1秒間に150回転以上もの強烈で複雑な回転がかけられているのです。ラリーをしながらコース、回転の読み合いといった相手との駆け引きが卓球の魅力です。

卓球のルールについて英語で説明してみよう!

国際大会では、選手は試合前に審判からラバーが国際卓球連盟公認のものであるという確認を受けます。その後コイントスによりボールや場所の選択をします。2.74メートルの台を挟んで直径40ミリメートル、重さ2.7グラムのボールを打ち合います。試合は5ゲーム制で3ゲーム先取で勝利、1ゲーム11点先取というルールです。10対10になった時は、先に2点差をつけた方が勝ちとなります。サービスは2本づつで交替ですが、10対10となった場合は、以降のサーブは1本交替となります。

では、この卓球のルールを英語で説明してみましょう。

Aさん
In international matches, players must be confirmed by the referee before the match that they are using table tennis rubber approved by the International Table Tennis Federation.
訳)国際大会で、選手は、試合前に審判から国際卓球連盟公認のラバーを使用しているという確認をうけなければなりません。
Aさん
Players choose to take either the ball or the position by a coin toss.
訳)選手は、コイントスでボールか場所の選択をします。
Aさん
Two or four people hit a small ball over a low net on a large table.
訳)二人または四人の人が大きな台でボールを打ち合います。
Aさん
It is a system of 5 sets per game. The winner is the one who takes 3 sets first.
訳)5セット制、3ゲーム先に取った方が勝ちです。
Aさん
The first person to score 11 points can win 1 set.
訳)11点を先に取った人が1セットとることができます。
Aさん
If the score for both players gets to 10, the game will continue until two points difference.
訳)もし両選手とも10点となった場合、2点差がつくまで試合は継続します。
Aさん
Player can serve the ball twice in a row. And then, it is the opponent’s turn.
訳)選手は2回づつ順番にサーブを打つことができます。
Aさん
If the score is 10-10, after that, player take turns serving the ball once.
訳)もしスコアが10対10となったなら、その後選手は1回づつサーブをします。

これで英語を使って卓球のルールを説明することができます。

ルール違反となるのは?

なぜ試合が中断したのかを理解するため、ルール違反となる行為を覚えておくことも大切です。

Aさん
It is a foul if the toss height of the serve is less than 16cm.
訳)サーブのトスの高さが16cm未満は反則となります。
Aさん
If the serve hits the net and then falls into the opponent’s court, the score does not count and the serve is redone.
訳)サーブがネットに当たってから相手コートへ落ちた場合、得点はノーカウント、サーブはやり直しとなります。
Aさん
This is called a LET.
訳)これをレットと言います。
Aさん
If the game is interrupted by a ball flying from another table, this is also a LET.
訳)他の台からボールが飛んできて、競技が中断された場合もレットとなります。
Aさん
Note that if the serve hits the net and falls into your court, it is scored by your opponent.
訳)サーブがネットに当たり、自分のコートに落ちた場合は、相手の得点になるので注意が必要です。
Aさん
If you swing your serve away, your opponent will also score.
訳)サーブを空振りしてしまった時も相手の得点になります。
Aさん
If the returned ball hits the side of the opponent’s court, it is a mistake by the player and the score is disallowed.
訳)返球した球が相手コートの側面に当たった場合は、選手のミスとなり得点は無効になります。
Aさん
This is known as a ‘SIDE’.
訳)これは「サイド」と呼ばれています。
Aさん
If the ball hits the corner of the table, (it is called an edge ball), it is a correct return and the rally continues.
訳)相手コートの角にボールが当たった場合(エッジボールと呼ばれていますが)、正しく返球されたとみなされ、ラリーは継続されます。
Aさん
If there is an edge ball or a ball goes into the net during a match, it is common etiquette for the scorer to raise his hand and apologise to his opponent.
訳)試合中にエッジボールやボールがネットインすることがあった場合、得点者はマナーとして相手に手をあげて謝罪することが一般的なマナーとなっています。

卓球用語を英語で言ってみよう!

卓球は、サーブで攻撃が始まります。どのような回転をかけるかで、数十種類のサーブがあります。さまざまな種類のサーブを使いこなすことで相手のペースを乱し、得点につなげることができます。

fore service
フォア・サービスとは、利き手側でラケットのフォアの面を使って打つサーブです。手首の稼働範囲を広げ、強い回転がかかったサーブをうつことができます。

back service
フォア・サーブに対してバック・サービスというサーブもあります。ラケットのバック面を使って繰り出すサーブです。利き腕の反対側で打ちます。さらにネット寄りに球を落とすショート・サービス(short service)と相手コート隅を狙って打つロング・サービス(long service)があり、そこに縦回転や横回転、無回転といった回転を組み合わせることで相手を翻弄します。

young generation service
ヤングジェネレーションサービスと読みます。略してYGサーブと呼ばれています。フォアサービス(fore service)の一種であるYGサーブは、2010年ころから多くの選手が取り入れるようになりました。フォアハンドの構えから手首を内側に巻き込み、もとに戻す反動を利用してボールに左回転をかけるサーブです。

rally
ラリーは、相手とボールの打ち合いが続いている様子です。

lobbing
ロビングは、コートの後ろ側から強いトップスピンをかけ、高く山なりのボールを相手コートに返球することを意味します。

push
プッシュはツッツキとも呼ばれ、バウンド直後の球をコンパクトなスイングで腕を押し出すように相手コートに返球することを言います。

flick
フリックはコート上にある球を払うように打つ返球方法で高度な技術が必要とされています。

用語を使った例文

用語をつかった例文をご紹介します。

Aさん
Mizutani is good at YG Serve.
訳)水谷選手はYGサーブが得意です。
Aさん
It was Ito who won the rally.
訳)ラリーを制したのは、伊藤選手でした
Aさん
The coach instructed the players to return the ball politely.
訳)コーチは選手に丁寧に返球するよう指示した。
Aさん
Following the coach’s advice, the players were waiting for a chance to attack while returning the ball with lobbing.
訳)監督のアドバイスに従い、選手はロビングで返球しながら攻め込むチャンスを待っていた。
Aさん
The qualifying for table tennis at the Tokyo Olympics will be held at the Yoyogi Gymnasium.
訳)東京オリンピックで卓球の予選は代々木体育館で行われます。

卓球と英語が一緒に学べる

卓球のルールやマナーを英語で知ることで、競技の魅力やオリンピックでの観戦ポイントがわかったり、英語の表現力が増すという2つのメリットを味わうことができます。卓球といえば中国が強豪として有名ですが、発祥はイギリス、貴族の遊びであったという事も驚きです。卓球のルールに使われている言葉は英語表現が多いことも納得です。興味を持ってスポーツ観戦することで英語の吸収力も高めていきたいものです。