毎年インフルエンザワクチンを打つという方もいますが、今やワクチンは世界規模でよく使う言葉となりましたよね。ところで、ワクチンって英語で言えますか?「ワクチン」と発音していてもネイティブには伝わりませんか?カタカナですが、そのままカタカナ英語で読むと全く違う発音になってしまう例の1つがワクチンです。
ということで、ここではワクチンの正しい発音や、ワクチンに関する予防接種などについての英語表現をご紹介していきますね!今ここで覚えて早速使えるようにしておくと、身近な話題なので結構話す機会もあるので便利ですよ。
ワクチンに関する英語
では早速ワクチンに関する英語を発音と共にここでまとめて覚えてしまいましょう!
- vaccine /væksiːn/(名詞)ワクチン
- vaccination /væksəneɪʃən/(名詞)ワクチン接種、予防接種
- shot /ʃɑt/(名詞)注射
ワクチンは、「ヴァクシン」のような発音になります。また、予防接種はワクチンから派生した英語となっており、よりカジュアルな言い方をするならshotでも可能です。意味を知らないとどういうshotなのだろうと疑問に思ってしまうので、ネイティブの間ではこのような表現も使われるのだと覚えてみてくださいね。
「ワクチンを打つ」や「予防接種を受ける」と言いたい時
ワクチンや予防接種といった単語は英語で何と言うのかわかりましたが、しかし大事なのはそれを会話としてどう文中に入れ込むかですよね。単語だけでも一応伝わるかもしれませんが、しかし文にできなければそれはまだまだ文法力と慣れがないということになってしまいます。ですから、ここではワクチンを打つ、予防接種を受けるといった動詞を含んだ文章をご紹介していきます。
「ワクチンを打つ」や「予防接種を受ける」で使う動詞は “get”や “recieve”です。getは結構なんにでも使えるような万能な動詞ですが、recieveは、バレーボールで使う時のように「レシーブ」、つまり飛んできたボールを受けるイメージから派生させるとわかりやすいかもしれません。
これらの動詞を使えば、”get a vaccine” や “receive a vaccination”と表現できます。また、”vaccinate”(ワクチン接種をする)という「まさに」な動詞もあるので、これを使って “get (be) vaccinated” と言うのもアリですよ!
では、実際にどのように言うのか例文でチェックしてみましょうか。
I got a vaccine yesterday.
訳)昨日ワクチン接種したよ。
Oh you did? How was it?
訳)そうだったの?どうだった?
使う動詞が getですから、ワクチンを「ゲットした」、「手に入れた」というイメージになっても間違いではありませんよね。体内に入れたのですから。
I got a flu shot.
訳)インフルエンザの予防接種をしたよ。
Me, too. It was yesterday.
訳)私も。昨日打ったな。
軽い感じで使える shot なら発音も難しくないので、慣れるまではこちらを使うという作戦もアリでしょうか。
I received a vaccination yesterday.
訳)昨日予防接種を受けたよ。
I didn’t know that.
訳)そうだったんだ。
予防接種の「1回目」はどう表現したらいい?
予防接種は何回か打たなければいけないものがありますよね。特に今回の新型コロナワクチンは、2回目で副反応を起こす人が多いので、何回目かを会社に伝えて休んでも良いようにしたりと気を回さなければなりません。このような回数は、英語で “dose”を使って表します。
もともとdoseは薬などの1回分の服用量を表すので、ワクチンにも使えます。
I received the first dose of the COVID-19 vaccine.
訳)1回目のワクチン接種を受けた。
Many people have had at least two doses of the COVID-19 vaccine.
訳)多くの人が新型コロナのワクチンを少なくとも2回打ちました。
こんな感じですね。
また、カジュアルに言うなら “first shot” や “second shot” を使っても良いですよ?
「副反応」は英語でなんて言う?
先ほどもちらっと話に出しましたが、ワクチンを打った後の副反応、コロナが流行る前まではあまり聞かない言葉だったのに、最近はよく使う言葉になってしまいましたね。この「副反応」ですが、英語では “side effect” や “adverse effect”、または “side reaction”や”adverse reaction” と表現します。
ちなみに、日本では「副作用」と「副反応」というように別の言葉がありますが、英語ではどちらにも “side effect” を使っても、問題ないとされています。「副反応」を文字通り “side reaction”や”adverse reaction”とするのもありですが。
Aさん
Did you have any adverse reactions after receiving the COVID-19 vaccine?
訳)新型コロナワクチンの接種後、何か副反応はありましたか?
Bさん
Yes, I did. I had a high fever, fatigue and pain in the area of the injection.
訳)はい。高熱、倦怠感、注射した部分の痛みがありました。
Aさん
Many people suffered from adverse reactions. I think the adverse reactions were particularly severe in younger people.
訳)多くの人が副反応に苦しみました。特に若い人の副反応がひどかったと思います。
新型コロナ感染症が世界中に広がり、命を落とした人もいて、大勢の人がワクチンを接種し、ワクチンの副反応に苦しんだ人もいました。過ぎ去ってしまうと、そんなこともあったなという感じですが、その当時は、ワクチン接種の副反応に過敏になっていましたね。
「感染症」は英語でなんて言う?
ワクチンは、「感染症」にかかるのを予防するために打つものです。「ワクチン」を英語でなんというか分かっても、「感染症」を英語でなんというか知らないと、言いたいことが十分伝えられないという状況もあり得るのはないでしょうか。
「感染症」は、英語で ”infectious disease”といいます。感染症にもさまざまなものがありますが、ワクチン接種で防げる「感染症」にはどんなものがあるか、英語名も一緒に見ていきましょう。
ワクチン接種で予防できる感染症
- インフルエンザ influenza / flu
- 水痘(水疱瘡) varicella (chickenpox)
- 帯状疱疹 shingles
- 麻疹(はしか) measles
- 風疹 rubella (German measles)
- 日本脳炎 Japanese encephalitis
- ポリオ polio
- 百日咳 pertussis
- 破傷風 tetanus
- ジフテリア diphtheria
Aさん
The influenza is spread from person to person by droplet or contact infection.
訳)インフルエンザは飛沫感染や接触感染によって、人から人へ広がります。
Bさん
The symptoms of the flu are high fever over 38 degrees Celsius, chills, a headache, and muscle pain.
訳)インフルエンザの症状は、38℃以上の高熱、悪寒、頭痛および筋肉痛です。
Aさん
When the COVID-19 pandemic occurred, the number of people infected with influenza was low because many people took precautions against infectious diseases.
訳)COVID-19が大流行したときは、多くの人が感染症に対する予防措置をとっていたため、インフルエンザの感染者数は少なかったです。
昨今では、マイコプラズマ肺炎 (Mycoplasma pneumoniae)の感染者数が増えてきていますが、現時点では有効なワクチンはありません。咳やくしゃみなどの飛沫感染によって広がるため、基本的な感染症対策をしていくしかないということになります。
Aさん
Mycoplasma pneumonia is scary because there is no effective vaccine at this time and the number of people infected with it is increasing.
訳)マイコプラズマ肺炎は、現時点で有効なワクチンがなくて、感染者数が増えているので、こわいです。
Bさん
I hope that a vaccine for the infection will be developed soon. For the time being, we can only take basic measures against the infectious disease.
訳)早くその感染症向けのワクチンが開発されるのを望んでます。当面の間、基本的な感染症対策をとるしかないですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ワクチン(予防接種)、副反応などを英語でなんていうかについて解説しました。
ワクチンについての英語は、時事問題を読む時や現地の人と会話をする際には必ずと言っていいほど知っておきたいものです。それくらいこの数年間は日常的に話題に上がってきたことですからね。ワクチンについて会話をする上で必要な関連用語を覚えたら、それに紐づけられる動詞も覚えて文章を作ってみましょう。自分から言えるようになれば、自分のことを明確に相手に伝えられるようになります。特に医療関係のことは正しく伝えたいですよね。だからこそ今自主トレして例文を暗記できるくらいにまで仕上げておきましょう!