「コア」という表現が会話の中で使われることがありますが、皆さんはその意味について理解しておられますでしょうか。日常会話の中で「コアな…」という表現も使われていますが、「それってどういう意味なんだろう」と思ったことはないですか。

本記事では、「コア」の意味、関連表現や反対語について詳しく解説していきます。「コア」という表現を聞いたことがある人もない人も、本記事を読めば、「コア」の意味を理解できて、その表現を聞いた時に意味が理解できるようになります。

core の意味とは?

core の意味とは?

さて、coreの持つ意味は何でしょうか? coreの主な意味を見ていきます。

1. 果物の芯

coreの第一義は、「果物の芯」です。リンゴや梨などの果物には「芯」がありますね。

Aさん
When making an apple pie, remove the apple core and use the fruit.
訳)アップルパイを作るときは、りんごのを取り除いて果肉を使います。

2. (物や問題の)中心、核心、中核

coreには、物や問題の中心、核心、中核という意味があります。

Aさん
What’s the core of the problem?
訳)その問題の核心は何ですか?
Aさん
We need to get to the core of the problem.
訳)私たちはその問題の核心に迫る必要があります。

3. (大学のカリキュラムの)コア科目

coreには、大学のカリキュラムのコア科目という意味もあります。

Aさん
Core subjects are mandatory subjects that are central to the curriculum and must be studied by everyone.
訳)コア科目とは、そのカリキュラムの中心となり、すべての人によって勉強されなければならない必修教科です。
Bさん
I see. Core subjects mean mandatory subjects. In my college days, there were mandatory subjects that corresponded to core subjects.
訳)なるほど。コア科目って必修教科ということですね。私の大学時代にも、コア科目に相当する必修科目がありました。

「コアな…」の意味は?

coreの主な意味はチェックしたので、次はその使い方について見ていきましょう。「コアなファン」など、「コアな…」という表現を時々耳にしますが、「コアな…」の意味は、どういう意味になるのでしょうか。

coreの主な意味の中で紹介したものから考えると、「コアな…」は「中核となる…、熱烈な…」という意味になります。

「コアなファン」を英語にする場合、”core fan”とするより”hard-core fan”と言います

Aさん
She is a hard-core fan of the artist. So, she attends all his concerts in the country as much as possible.
訳)彼女はそのアーティストのコアなファンです。だから、彼女は彼の国内のコンサートにできるだけ参加します。

パソコンのコアとはーCPU

パソコンにもコア(中核)があります。パソコンのコアはCPU(Central Processing Unit)とは、パソコンの頭脳とも呼ばれる「中央演算処理装置」で、パソコンの処理において中心的な役割を担っています。

Aさん
The CPU, the core of a personal computer, stands for the central processing unit.
訳)パソコンのコアであるCPUとは、中央演算処理装置を表しています。

「コア」の関連表現は?

「コア」の関連表現は?

「コア」は「中心、核心、中核」という意味を持っていますが、「コア」の関連表現は何でしょうか? 主な類義語を紹介します。

1. center

Aさん
The new policy puts student safety at the center of the school’s mission.
訳)その新しい方針は、生徒の安全を学校の使命の中心においています。

この “center”は、”core”に置き換えても同じ意味になります。

Aさん
The typhoon’s eye is the calm center of the storm.
訳)その台風の目は、嵐の穏やかな中心です。

台風の目とは、台風の中心付近にある、風が弱く雲の少ない円形の区域として知られています。

2. mecca

Aさん
Silicon Valley is considered to be a mecca for IT startups.
訳)シリコンバレーは、ITスタートアップのメッカだと考えられています。

be considered to be … で「…だと考えられている」という意味ですが、最近では、to be の部分が省略されてすぐ名詞が来る傾向があります。

Aさん
The stadium serves as a mecca for soccer fans on game days.
訳)そのスタジアムは、試合開催日にはサッカーファンのメッカとなります。

コアとマニアックの違い

「コア」は「マニアック」と似たような意味だと受け取られることもありますが、「コア」と「マニアック」の違いは何でしょうか?

「コアな・・・」と言う場合、「熱狂的な」という意味になり、「マニアックな」と似たような意味のように受け取られがちです。「マニアック」はマニアという単語から派生して「熱狂・没頭している」といった意味で使われますが、「マニアックな人」という場合、「自分の趣味や関心事にこだわりの強い人」という意味で使われます。

”maniac”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
He is a fitness maniac who spends hours at the gym every day.
訳)彼は毎日何時間もジムに通うフィットネス・マニアだ。
Aさん
She is a cleaning maniac, making sure every corner of her house is spotless.
訳)彼女は掃除マニアで、家の隅々までピカピカにしている。

コアの反対語

ここまで「コア」の意味は詳しく見てきましたが、「コア」の反対語は何でしょうか?

1. peripheral「周辺の」

core「中心の」の反対語となるのは、peripheral「周辺の」です。例文を見てみましょう。“peripherals”で「周辺機器」という意味になり、パソコンの周辺機器を表すのに使われます。”peripheral”を使った例文を見てみましょう。

Aさん
She organized her desk with the main computer in front and peripheral equipment nearby.
訳)彼女はデスクを整理整頓し、メインコンピューターを手前に、周辺機器をその近くに置きました。

2. auxiliary 「補助の、補助的な、予備の」

auxiliary 「補助の、補助的な、予備の」も、core「中心の」の反対語です。”auxiliary”を使った例文をチェックしてみましょう。

Aさん
The auxiliary generator kicked in when the main power went out.
訳)主電源が切れたとき、補助発電機が作動しました。
Aさん
The auxiliary staff supports the main team during peak hours.
訳)補助スタッフはピーク時にメインチームをサポートします。

まとめ

「コア」の意味、言い換えや反対語について例文を紹介しながら解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

“core”という単語は、もともと「果物の芯」という意味で、そこから発展して「中心、核心、中核」という意味になります。

「コアな…」という表現の意味についても解説しました。「コアなファン」を英語で言うと、”hard-core fan”となります。

コアの言い換えや反対語についても紹介しました。コアの反対語で、peripheral「周辺の」やauxiliary 「補助の、補助的な、予備の」が出てきて、難しい単語のように感じられたかもしれませんが、”peripherals”はパソコンの周辺機器という意味でよく使われますし、”auxiliary”も知っていると、文の意味が取りやすくなりますよ。

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