さて今回は、「種類」という意味を持つ英語をご紹介していきますよ!皆さんは「種類」と聞いてどんな英単語を思い浮かべるでしょうか。おそらく、中学で習ったものであるkindが思いついた方は多いのではないかなと思います。”kind of ~”で「~の種類の」を意味するのだと教えてもらい、「親切な」という形容詞とはまた別の意味になることを学びました。今回は、それ以外でどのような英語があるのか、それぞれの意味の違いは何なのかについて解説します。

kind

kind

先に、多くの方が既に知っているであろうkindから解説してしまいましょう。

kindの特徴は、大まかに分けて種類を作ること。例えばスカートなら、色や模様のあるなしはわからなくても、形だけで種類を分ける時などに使います。ざっくり分けるものがkindと覚えておきましょう。会話では、”What kind of ○○ do you like?” で、「どんな○○が好き?」という表現があります。

Aさん
Did she say what kind of color?
訳)彼女、どんな種類の色か言ってた?
Bさん
I tried to ask her…
訳)聞こうとしたんだけど・・・

kind of を使った語句

kind of を使った語句を整理してみましょう。

  • a kind of … 「一種の …」
  • this kind of … 「この種類の…」
  • all kinds of … 「すべての種類の…」
  • many kinds of … 「多くの種類の…」
  • these kinds of …「これらの種類の…」
  • several [some] kinds of … 「いくつかの種類の …」
  • kind of …「ある程度、どちらかというと…」

kind の前に a がついたり、何もつかない場合は、 kind of …と単数で使えますが、all, many, these, several [some] などが直前につくと、kinds of … と複数になります。シンプルなことですが、英作文で、all, many, these, several [some] が付いているのに、kinds と複数形になっていないと、減点の対象になります。

sort

sortも種類を表す英語ですが、kindとほぼ同じ意味の単語だと思ってもらって差し支えないでしょう。kind of との違いは、sort of は口語で使われる傾向が高いことです。ざっくりとした種類を表すため、あまり細かい種類にこだわらない場合に使えます。

Aさん
I don’t like this sort of criticism.
訳)この種の批判って嫌いなんだよね。
Bさん
Me, neither.
訳)僕もだよ。

***

Aさん
You’re sort of a mentor to me, though we’re not very close.
訳)私たちはあまり親しくはないけれど、あなたは私の師匠のような感じです。
Bさん
You’re sort of a friend to me. I feel close to you.
訳)君は僕にとって友だちみたいな感じです。僕は君に親しみを感じているよ。

***

Aさん
What kind of person are you?
訳)あなたはどんな感じの人ですか?
Bさん
I’m sort of shy around new people.
訳)私は新しい人達の回りでは弾カリ狩り屋な感じです。
「新しい人達の回りでは恥ずかしがり屋」って、「人見知り」ということですね。

sort of を使った語句

sort of を使った語句を整理してみましょう。

  • a sort of … 「一種の …」
  • this sort of … 「この種の…」
  • some sort of … 「何らかの …」
  • sort of …「多少、いくらか…、…みたいな」

some sort of … 「何らかの …」で使う場合、sort は単数のままでOKです。

Aさん
I feel some sort of connection with you.
訳)私はあなたとの何らかのつながりを感じています。
Bさん
I feel the same sort of connection as you do.
訳)僕も、君が感じているのと同じようなつながりを感じてるよ。

 

type

type

 

日本語にもなっているtypeですが、こちらは日本語として私たちが使うものと同じニュアンスと思ってもらって大丈夫です。「どんなタイプの男性が好き?」のタイプです。逆に、「どんな種類の男性が好き?」とは言わないのは不思議ですね。

Aさん
Actually, he’s not really my type. I think I might really like him.
訳)実は彼ってあまり私のタイプじゃないの。でも結構好きになっちゃったみたいで。
Bさん
Do you know his phone number?
訳)彼の電話番号知ってるの?
typeは、「型、タイプ、類型、典型」という意味の単語です。種類という意味では、kind や sort と似たような使い方もできますが、「型、タイプ、類型、典型」について具体的なことを言う場合、typeをkind や sort で置き換えることはできません。
kind や sort はざっくりとした種類を表すのに対して、typeは明確に分類できる「タイプ」というニュアンスがあります。具体的な例を見てみましょう。
Aさん
What type of woman do you like?
訳)どんなタイプの女性が好きですか?
Bさん
I like the type of woman who is sociable and gets along with anyone.
訳)僕は社交的で誰とでも仲良くなれるタイプの女性が好きです。
「血液型」の英語は ”blood type”ですが、その場合も “type”を使います。

class

class

 

種類とは、分類してみるといくつかのグループに分けられることですよね。英語ではそのような意味合いが強いのか、classにもグループ分けのニュアンスがあります。

私たちがよく知るところでは、学校の1組や2組といった学級クラス分けがありますね。他にも、日本語になっているのが飛行機のファーストクラス。このクラスにはグループ分けをしたという意味があるのです。

Aさん
I’ve never flown first class. I wonder how it is like.
訳)ファーストクラスに乗ったことないんだ。どんな感じなんだろう。
Bさん
It costs a lot. I don’t wanna pay for that.
訳)高いからね。私はそんなに払いたくないな。

プログラミングで classを使うこともあり、プログラミングにおける class とはデータ構造を作る仕組みのことです。

Aさん
In programming, classes mean a mechanism for creating data structures
訳)プログラミングでは、クラスはデータ構造を作る仕組みを意味しています。
Bさん
Classes can be used to create new data types.
訳)クラスを使うと新しいデータ型を作ることができます。

variety

variety

 

他にも、varietyという単語があります。日本語でもバラエティーが豊かだと言いますね。種類の中でも、異なる種類を指すのがvariety。1つではなく複数の種類を意味することが多いです。

Aさん
What is that? What variety of animal? Have you ever seen it before?
訳)何だあれ。何の種類の動物?見たことある?
Bさん
Wait, Google will soon tell us.
訳)ちょっと待って、Googleがすぐに教えてくれるから。

variety は、”a variety of ~”で「様々な種類の~」という意味になります。

Aさん
The restaurant offers a variety of dishes from different cuisines.
訳)そのレストランは異なる国の料理から様々な種類の料理を提供しています。
Aさん
The chefs use a variety of spices to create flavorful dishes.
訳)シェフたちは様々なスパイスを使って風味豊かな料理を作ります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「種類」を英語で調べてみると、たくさんの言い回しがあることがわかりましたね。

特に私たちにも馴染みがあったり、普通に使っているものがあったので、「タイプ」や「クラス」は積極的に使っていきましょう!