さて、今回は「項目」という英語について学んでいきましょう。思い浮かべようとしても意外とわからない単語ですが、論文を書いている時やビジネスシーンで活躍する単語なので、シチュエーション別でリスニングをしていたり、英語の試験でリーディングをしていると出会うことはあります。色々な「項目」があるので、それぞれの意味を調べてみましょう!

itemは代表的な「項目」

最も代表的な「項目」の英訳はItemです。日本語だとアイテムのニュアンスが随分違うので、使い方には注意しましょう。もちろん「物」、「商品」といった意味もあるのですが、「項目」という意味も持っているので忘れないようにしてくださいね。

使える場面は多様で、例えばポイ活をしている人ならアンケートの項目だとか、プレゼンテーションで使う資料の項目などにもItemが使えます。

覚えておきたいイディオムとしては、Item by itemというものがあり、これは「項目ごとに」といった意味になります。また、Itemを動詞にするとItemizeとなり、「項目に分ける」や「箇条書きをする」といった意味になります。こちらもセットで覚えておくと便利ですよ!

Itemを使った例文はこんな感じ。

Aさん
Would you please explain this item to me?
訳)この項目を私に説明してくださいませんか?
Aさん
Let’s move on to the next item and discuss.
訳)次の項目に移り、議論をしましょう。

「項目」を意味するItemは、「○○項目」と言いたい時に別の単語を付けて表すこともできます。以下、使う頻度が高そうな単語を並べたのでいくつか覚えやすいものから暗記してみてください。

  • 検査項目:「test item」「examination item」「inspection item」
  • 関連項目:「related item」
  • 項目を追加する:「add an item」
  • 項目を削除する:「delete an item」
  • 項目を訂正する:「correct an item」

最後の3つは動詞をそのまま帰れば大丈夫なので、暗記するのに難しいことはありませんね。

項目には大小がありますが、これらをItemを使って表すなら以下の通り。

  • 大項目 :Primary Item
  • 中項目 :Secondary Item
  • 小項目 :Tertiary Item
  • 細項目 :Quaternary Item

日本語のように大中小で表してくれれば簡単なのですが、英語だとそうも生きません。大項目のPrimaryというのは「重要な」とか「主要な」という意味です。中項目は大注目の次に来るのでSecondaryと言うのは納得ですね。

小項目や細項目に使われている単語は見慣れないかもしれませんが、実はtertiaryは「第3の、第3位の」という意味で、quaternaryは「第4の、第4位の」という意味です。なんだか数字の3と4の感じがほとんどないので覚えにくいですね。しかし、がっつり暗記してスペルまで完璧に書けるように頑張りましょう!

例文として使ってみるとこんな感じ。

Aさん
Do you think I need quaternary item in this report?
訳)このレポートには細項目まで必要だと思う?
Aさん
If you decide primary item, you can easily write secondary item.
訳)もし大項目が決まれば、中項目は簡単に書けるはずだよ?

ただ、もっと簡単な言い方もあるので、自分が使うのであればこちらもおすすめ。

  • 大項目 :Item
  • 中項目 :Sub Item
  • 小項目 :Sub-sub Item

めちゃくちゃSubを使っていますが、これがあることによってより詳細になっていくことがわかります。

headwordやentryは「見出し語」

headwordやentryは「見出し語」

headwordやentryは、「項目」の中でも辞書などの見出し語を表す単語です。見出し語とは、あるものを探す時、便利なように太文字で書かれた言葉のこと。これもなかなか英語で何と言うのか思いつかないものでしょう。そもそも見出し語という日本語を使うシチュエーションが少ないですからね。

見出し語はEntry wordとも言うこともあります。HeadwordとEntry word、どちらか好きな方を覚えておくのも良いですが、相手がどちらを使うのかわからないので、複数の言い方がある場合はやはりどちらも覚えておいた方が無難です。

Aさん
It is impossible to memorize every entry word in encyclopedia.
訳)百科事典のすべての項目を暗記するなんて不可能だ。
Aさん
This dictionary has sixty thousand entries.
訳)この辞書には6万語の項目があるんだよ。

chapterやsectionは「書物の一部分」

chapterやsectionは「書物の一部分」

教科書の項目などの意味で使いたいのであれば、ChapterやSectionが適切です。実際、英語の教科書にもChapter1やSection1と書かれていることもあります。ですから、自然にそれらが「項目」という意味だと学んでいた人もいます。

英語を学ぶ時の理想は、このように自然に、暗記という形を取らずに覚えることなんですけどね。それもなかなか難しいです。

ちなみに、文章の項目を表すのはChapterやSection以外にもParagraphがあります。パラグラフと言えば、「段落」という文章の固まりを指すと覚えている人もいるでしょう。これらをより日本語で分けるなら、Chapterが「章」、SectionとParagraphが「節」です。よって、Chapterが最も大きな項目となります。Chapter1の中に、SectionやParagraphがいくつかあるという教科書もあるでしょう。

これらをより突き詰めていくなら、項目が大きい順に以下の用になります。

chapter > section > subsection > subsubsection > paragraph > subparagraph

例文で使ってみるとこんな感じ。

Aさん
Don’t you think Capter 1 is too difficult? I can’t really understand.
訳)チャプター1って難しすぎない?あんまり理解できなんだけど。
Aさん
Can you teach me section2? I mean, chapter1.
訳)セクション2を教えてくれない?チャプター1の。

まとめ

教科書を使う学校生活や学習をする場、そしてミーティングなどで使う資料を使うビジネスシーン、それぞれで使える「項目」という英語はItemでしたね。基本的にはこれをメインとして使っていけば良いので、少し覚えにくいと思ったらとりあえずItemを使っておきましょう。本格的に論文を書くなどする時には、CapterやSection、Paragraphも使う機会が出て来るので、それぞれの階層を一度整理してみることをおすすめします。イメージしにくい単語は書いて発音して慣れるのみ!時間はかかりますが、むしろ時間をかけて丁寧に意味を想像して定着させていきましょう。