英語で「優しい」と表現したいと思っても、意外とこれが難しい・・・!皆さんは何が思いつきましたか?一般的に日本人が思いつきやすいのはkindでしょうか。「親切な」という単語なので、これを「優しい」に変換して使うことができますよね。しかし、実際にはネイティブが使うのはもっとバラエティー豊かな単語。これらを真似してこそ、英語レベルは上がると言えるのです。ということで、ここでは「優しい」と表現したい時に使える英語をそれぞれご紹介していきます!

kind

ではまず、先ほど挙げたkindについて解説していきましょう。こちらの訳は「親切な」となり、形容詞として使います。親切な行動をしている人に対して使ったり、性格が良いという時に使えるものです。

kindは中学生になると、多くの生徒が間違えるのが命令形。例えば、「動物に優しくしなさい」という文章を作る時、正解は「Be kind to animals.」なのですが、多くが「Kind to animals.」と書いてしまうのです。命令形の文頭は動詞ですから、形容詞であるkindは文頭に来ません。ライティングを一から勉強し直しているという方にはぜひ注意してもらいたい点なのでご紹介しておきました。

Aさん
Jessica is a kind person.
訳)ジェシカは優しい人だよ。
Bさん
Yes, she is our classmate.
訳)そうなんだよ、彼女は私たちのクラスメイトでね。

nice

nice

単純かつ明快なのがniceです。こちらは「良い」という意味を持ちますが、その良さは相手の優しさへ向けられることもあります。人に使われれば「優しい」、「親切な」など人柄を表すことができますが、私たちがよく知っているのは物に対して使う方ですかね。天候や料理、買った物などにももちろん使ってもらって結構ですが、人に対して使えることも知っておきましょう。人に使うならniceの代わりにgoodでもかまいません。

Aさん
He is so nice.
訳)彼ってすごく優しいんだね。
Bさん
That’s why I like him.
訳)だから彼のことが好きなんだよね。

gentle

他の「優しい」という英語表現で思いつくのはgentleではないでしょうか。よくgentlemanと言いますよね。形容詞としての意味には、意外にも「傷つけない、穏やかな」という意味があります。これはすなわち「優しい」ということになり、よく使われます。

gentleは人だけでなく物に対しても使えるため、「gentle wind(穏やかな風)」、「gentle eyes(優しい目)などと使うこともできます。知っている単語でも、こうして物とセットで見るとあまり見慣れなくなるのならひとつの言い回しとして覚えておきましょう。

Aさん
My mum is gentle with the elderly.
訳)私のお母さん、お年寄りに優しいんだ。
Bさん
She’s so nice.
訳)いい人だね。

sweet

sweet

sweetと言われれば「甘い」ですよね。しかし、スラングではこちらは「優しい」という意味で使われます。どちらかというと女性の方がよく使いますね。ちょっと意味合いは異なりますが、自分の子どもやペットに対してsweet heartやsweetyと言ったりしているのを聞いたりしませんか?そのような感じで、「甘い」以外に人に対して使うことも多い単語です。

Aさん
My husband is so sweet!
訳)私の旦那さんはなんて優しいんだろう!

generous

generousは、「寛大な、気前のよい」という意味です。これまでのご紹介した単語の中では一番難しいものになりますが、優しさを表すだけでなくお金に対して寛大であることなどを述べることもできます。単語として知っていても、実用性がないなと思っていた方はここで例文を覚えておきましょう。

Aさん
Oh! Aren’t you angry? It is generous of you.
訳)おお!怒らないの?寛大だね。

まとめ

誰かが「優しい」と言いたい時、kindしか持っている語彙がないとちょっと幼稚な印象になってしまいます。ここでたくさんの単語とその使い方を知れば、より適切なシーンで会話をスムーズに展開することができるでしょう。どれも日本語で訳せば「優しい」とひとまとめにしてしまえるものですが、ネイティブがどのようなニュアンスを含んで言っているのかがわかれば、英語のレベルは一気に上がります。「優しい」という英語表現をしっかりと暗記して頭に入れ、学校では習わないニュアンス部分を意識していきましょう!